今日、市内の小学校で【チャット体験授業】のお手伝いをしました。
5年生の道徳の時間。
≪目標≫ インターネットのチャットは、正しいコミュニケーションだけでなく、匿名性を悪用した危険な情報も含まれることを体験的に理解させる。
うちの会の「チャット練習用サイト」を利用しました。
あらかじめパスワードを設定して、外部からアクセスされないように配慮しました。
私は児童に内緒で、職員室のPCからチャットに入ります。
名前はコナン。小学6年。今日は学級閉鎖で休み。
どこに住んでるの?
すげ~田舎じゃん。ねぎ畑ばっか。
ミニバスやってんだ。 弱っちーんだってな。
サッカーだって負けたんだろう。
うるせ~な。黙ってろよ! お前は一人でやってろ。
故意に悪意のある書き込みをしていきます。≪荒し屋≫です。
案の定、児童の反応はだんだんとエスカレート。
会話のアイコンも、
だらけに。
PC室の様子は分かりませんが、文字だけを見ると、怒り爆発の様子ととれます。
15分ほどチャットをして、児童はチャットルームから退室。
その後、チャットの途中で気になった事や感じたことを発表し、様々な問題点について考えました。
最後に先生が、「実はmisaさんでした
」と紹介してくれても、いつもと雰囲気が違います。
とっても冷た~い、シラ~とした空気が流れてます。
わざとなんだと言っても、やはり彼らが受けた怒りは、なかなか収まらないようでした。
私はこんな風にチャットをやったのは初めてでした。
やってみて正直『怖い』と感じました。
故意に悪意のある言葉を書き込みしていたわけですが、だんだんとエスカレートしていく自分がいました。
むかつくような言葉をわざと言って、相手の反応を楽しむ。
相手が過剰に反応すればするほど≪面白く≫なります。
また、相手によって書き込まれた言葉が、その時の受け側の気持ちで大きく変わることも体験しました。
用意されたアイコンの表情は7種類。
自分の気持ちをこの7種類のどれかで表さなくてはいけないのです。
ちょっとムッとした位でも、怒り爆発でも、使うアイコンは一緒。
この怒りマークからは、かなりの怒り度の印象を受けます。
そんなに怒ってるわけじゃないけど、でもちょっとは怒ってるんだから
マークにしようかな・・・
そんな軽い気持ちでつけてしまうマーク。
オーバー表現のアイコンなので、余計相手に誤解を与える可能性があるという事を感じました。
文字だけで相手の気持ちを計るのは難しいです。
ネットは、楽しく便利なものです。
しかしその反面、怖いものでもあります。
そのことを、児童がこの体験を通して理解してくれると良いと思いました。