どんぐりの木の下で

日々の出来事を書き留めています。

高齢者の特性

2006年03月28日 | 講師話
インストラクターのshienaさんのブログの記事≪「声が高すぎてわかりにくいです」≫に関連して・・・

私は6年程前に介護ヘルパー2級の資格を取りました。
その時に勉強したことですが・・・

老化は病気ではなく、成人以降加齢に伴う自然な身体の変化です。
つまり、年をとるにつれて、身体の様々な働きが衰えることです。
誰にでもおこってくる現象で、始まる時期、現われ方など個人差があるのが大きな特徴です。
実際40代の私は何となくテレビのボリュームが1目盛大きくなったり・・・主人は老眼鏡をかけはじめ、白髪が出てきた事を気にしてます。

講習会などで高齢者の対応をする場合は、その特性を理解しておくことが大切です。

●視力・・・老眼、白内障、緑内障などで、画面が見辛い。色が判別しにくい。
●聴力・・・高音が聞き取りにくくなる。
●神経・・・すばやい身体の反応ができなくなる。

例えば、文字の大きさやフォントを変えて見易くしたり、「色パレットの赤を・・・」ではなく、「色パレットの赤、上から4行目の一番左端を・・・」と場所を明確に示したりです。



昨日のサークルの時に、『タブ』について質問をされました。
ルーラーにタブマークをつけて操作するのが一般的ですが、どうもマークをつけたり、動かしたりするのがうまく行かないようでした。
一回目の説明の時に、マークがうまく理解&操作できなくて、大騒ぎになったという話を聞いていました。





そこで、私はダイアログボックスを使って設定する方法で説明してみました。
(私はこの画面は、リーダーをつける時にしか使ってません)



タブ位置と種類を決めて[設定]をクリック。


  あらっ、こっちのほうが簡単だわね!

細かいマウスの動きも、小さなマークを見る事もないので、案外簡単に理解してもらえました。
自分でもこんなに反応が違うのかと、ちょっとビックリしました。


講習会などで説明する時には、一般的な方法や自分が慣れた方法でしがちです。
でもそれが、高齢者の方にとって最善とは限りません。
ちょっと手間がかかっても、逆にやりやすい事もあります。

講師は、受講生の特性にあわせた対応をしていくことも必要だと思います。

最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんばんわ (キャサリン)
2006-03-28 21:27:46
私もヘルパ-2級です。

すごいなぁ~

講師の先生が生徒の気持ちになって

考えてくれてるなんて・・・

ますますmisaさんの講義が受けたくなりました。



返信する
こんばんは (shiena)
2006-03-28 23:07:55
misaさんこんばんは。

トラックバックくださってありがとうございます。



>講師は、受講生の特性にあわせた対応をしていくことも必要だと思います



なるほど、と思いました。

一般的、またはやりやすいとされる方法でも、受講者の特性によっては、それが最善の方法とも限らない、ということですね。



ダイアログボックスを使ってタブ・リーダーやインデントの設定をするのは、めんどうくさいと思う傾向が強いですが、あえてその方法を採ったほうが良い場合もあるのですね。



インストラクタとしての幅と、引き出しを沢山持つことが必要だと思いました。そして、そのときそのときの受講生にとって、どう対応するのが一番良いか、柔軟に対応できるインストが理想です。
返信する
介護ヘルパー (mieko)
2006-03-29 02:39:48
misaさん、介護ヘルパー2級をお持ちですか。

多才で素晴らしいですね。

今日の記事を読んで私も納得しました。

ダイアログボックスっていう手がありましたね。

これは、人に教えるのにもいいですね。

勉強になりました。

ありがとうございました。
返信する
コメントありがとう♪ (misa)
2006-03-29 09:28:47
★キャサリンさんへ

私もキャサリンさんの記事を読んで、一緒だと思い、仲間のようで嬉しくなりました

私は実母が片麻痺&失語症になったのを機会に、

プロの介護の勉強をしたくて取りました。

パソコンで喰えなくなったら、いずれこちらでもありかと思っています。



★shienaさんへ

いつもブログを拝見しては、色々考えさせてもらってます

>インストラクタとしての幅と、引き出しを沢山持つことが必要だと思いました。

ドラエもんのポケットですね

人と接するという事では、人としての幅も大切ですね。

これからもがんばりましょうね。



★miekoさんへ

実はMOS検定を受けて気が付きました。

なんでも基本はメニューバーなんですよね。

高かった受験料を無駄にしないように、

これから生かしていきたいと思います
返信する