血液型占いにすっかり洗脳されている
皆さまの目を覚ます呪文について
投稿日: 2013年7月2日
作成者: 永江一石
「永江さんってきっとAB型でしょう?」
という風に言われたことがいままで10億回くらいはあると記憶していますが、
そのたびにわたしの中ではその人の印象領域に
「リテラシー低」というタグを付けております。
中には完全に信じ切って、
まさに宗教の域のまで達している方もいます。
「結婚するならB型の人」
「A型の人とはわたしは合わない」みたいな・・
これって立派なブラッドハラスメントです。
本日は女性誌やテレビを中心に蔓延している
「血液型占い」は真っ赤な嘘であるという証明をしてみたいと思います。
タレント学者の武田教授くらいのトンデモぶりです。
これを読んだらいくら血液型信仰の熱狂的信者でも
洗脳が解けるはず。
穴があったらはいってください。
あなたはいつ、「血液型占い」というものができたか知っていますか?
占星術や亀甲占いみたいな古代からの占いじゃないのはわかりますよね。
血液型自体が発見されたのは1900年頃です。
第二次世界大戦のとき、
「B型は兵士に向いている」という仮説を立てた古川さんという方がいまして、
大日本帝国陸軍がこれを採用してB型部隊を編成したのですが全滅。
アホらしいとこのプロジェクトは終了になりました。
医学学会でも全く根拠無しということで否定になりました。
しかし戦後、能見正比古という人が血液型で性格がわかるという本を書き、
これがベストセラーになったわけです。
この本では血液型で性格分類をする元データを
自書のアンケートハガキで行ったとしており、
そもそも洗脳された人たちを使っての
アンケートですのでなんら意味がありません。
オウムの信者に「麻原は神か」と聞いたら全員が神と返答しますが、
それになにか意味がありますか?
大まかに書くと
血液型占いはこんな感じに人の性格を分類してますよね。
A型の人は、綺麗好きで几帳面
B型の人は、自己中心的
O型の人は、大雑把
AB型の人は、二面性がある
自分の部屋が綺麗な自己中の人なんか、
AでもBでも「当たった」と思うわけです。
さらに自己中で好きな人とそうでない人の前で
態度がかわるクソ女はAB型の要素もあるし、
部屋は綺麗でも仕事は大雑把の人は掃いて捨てるほどいます。
こういう感じで、誰にでも当てはまることを、
さも特定の人だけに当てはまるように思い込ませることを
バーナム効果というそうです。
え、そんなこと言っても自分の周りを見ると、
みんな当たってる??
まだ洗脳が解けない方にはこちら
「社会実情データ図録」さんからお借りしました。
http://www.landerblue.co.jp/blog/?p=7460
血液型性格占い(血液型性格判断)が普及してから長い時間がたった。
国別・人種別の血液型シェアのデータを見つけたのでグラフにした。
資料は「カラー生物百科 」平凡社(1975年)
および古畑種基「血液型の話 」岩波新書(1962年)である。
対象となっているのは、
22の国と人種、内訳は米国インディアン、ケニア・キクユ族、
エスキモー、オーストラリア、スコットランド、
英国、イタリア、中国、米国白人、パプア、ペルシア、米国黒人、
フランス、ドイツ、ハンガリー、フィンランド、ポーランド、
日本、ロシア、インド人、ジプシー、アイヌである。
このうち、O型優勢の国・人種が11で最も多く、
A型優勢の8でややこれより少なくなっている。
B型優勢は3と少ない。図の国・人種は、
それぞれ優勢な血液型の多い順に並べてある。
血液型性格占い自体、
どのような科学的根拠をもつか分からないが
何となく当てはまるといった印象批評的なものなので
以下のコメントも暇つぶし的な論議ととってもらいたい。
O型優勢の中では、米国インディアンが最もO型シェアが高く(7割以上)、
ケニアの支配部族であるキクユ族が約6割で続いている。
以前読んだ「世界の民族」(平凡社の翻訳物)というシリーズでは、
このキクユ族の性格として、
事の軽重を問わずともかく理論好き、
私の印象では古代ギリシャ人のような民族であると思った((下注)参照)。
O型の私もなんとなく親近感をもつ。
この他、中国人もA型優位であるが、B型も25.0%であり、
B型優勢の3つの国・人種をに次ぐ高いシェアである。
我が道をいくというB型の性格から何となく、なるほどと思える。
A型的性格が最も強いのが米国黒人であり、
A型が何と8割以上となっている。
私は以前から同じ米国人でも黒人は、白人と異なって、
エキセントリックなところがなく、
バランスのとれた思いやりのあるやさしい人達ではないかと感じていたが、
A型が非常に多いと知って、
なるほどと思った。
日本人は一応A型優位だが、O型もB型もかなりおり、
よくいえば多様・多彩、悪く言えば性格のはっきりしない民族であるともいえよう。
B型優位の民族としては、インド人、ジプシー(ロマ)、
アイヌがあげられている。
血液型占いではマイペースな人々となろう。
ジプシー(ロマ)はインドから移動していった種族といわれるが、
これを見るとなるほどと思える。
なお、都道府県別の血液型分布を図録
7308に掲げたので参照されたい。
(注)L.S.B.リーキー(1973)「キクユ族」
(E.エバンス・プリチャード監修『世界の民族〈第2巻〉熱帯アフリカ 』平凡社)によると、
キクユ族は「論理的推論に傾倒している...
宣教師達が女子割礼の風習を非難し始めると、
キクユ族の論理的な頭脳から次の質問が返ってきた。
”あなた方が聖書を翻訳して聞かせてくれたところでは、
イエスの母マリアは割礼を受けた娘だったというのに、
この儀式を我々の娘たちに行ってはいけないとどうして言えるのか”
また”聖パウロが’割礼があってもなくても、
それは問題ではない’と裁定したのをどう説明できるか。
しかも聖パウロはこの言葉を男子の割礼に限定してはいないのだから、
女子の割礼の場合にもいえるわけではないか”と。」
(2006年5月27日収録、5月29日(注)追加、
2009年12月1日インド人、
米国インディアン・白人を追加)
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/9450.htmlより
皆さまの目を覚ます呪文について
投稿日: 2013年7月2日
作成者: 永江一石
「永江さんってきっとAB型でしょう?」
という風に言われたことがいままで10億回くらいはあると記憶していますが、
そのたびにわたしの中ではその人の印象領域に
「リテラシー低」というタグを付けております。
中には完全に信じ切って、
まさに宗教の域のまで達している方もいます。
「結婚するならB型の人」
「A型の人とはわたしは合わない」みたいな・・
これって立派なブラッドハラスメントです。
本日は女性誌やテレビを中心に蔓延している
「血液型占い」は真っ赤な嘘であるという証明をしてみたいと思います。
タレント学者の武田教授くらいのトンデモぶりです。
これを読んだらいくら血液型信仰の熱狂的信者でも
洗脳が解けるはず。
穴があったらはいってください。
あなたはいつ、「血液型占い」というものができたか知っていますか?
占星術や亀甲占いみたいな古代からの占いじゃないのはわかりますよね。
血液型自体が発見されたのは1900年頃です。
第二次世界大戦のとき、
「B型は兵士に向いている」という仮説を立てた古川さんという方がいまして、
大日本帝国陸軍がこれを採用してB型部隊を編成したのですが全滅。
アホらしいとこのプロジェクトは終了になりました。
医学学会でも全く根拠無しということで否定になりました。
しかし戦後、能見正比古という人が血液型で性格がわかるという本を書き、
これがベストセラーになったわけです。
この本では血液型で性格分類をする元データを
自書のアンケートハガキで行ったとしており、
そもそも洗脳された人たちを使っての
アンケートですのでなんら意味がありません。
オウムの信者に「麻原は神か」と聞いたら全員が神と返答しますが、
それになにか意味がありますか?
大まかに書くと
血液型占いはこんな感じに人の性格を分類してますよね。
A型の人は、綺麗好きで几帳面
B型の人は、自己中心的
O型の人は、大雑把
AB型の人は、二面性がある
自分の部屋が綺麗な自己中の人なんか、
AでもBでも「当たった」と思うわけです。
さらに自己中で好きな人とそうでない人の前で
態度がかわるクソ女はAB型の要素もあるし、
部屋は綺麗でも仕事は大雑把の人は掃いて捨てるほどいます。
こういう感じで、誰にでも当てはまることを、
さも特定の人だけに当てはまるように思い込ませることを
バーナム効果というそうです。
え、そんなこと言っても自分の周りを見ると、
みんな当たってる??
まだ洗脳が解けない方にはこちら
「社会実情データ図録」さんからお借りしました。
http://www.landerblue.co.jp/blog/?p=7460
血液型性格占い(血液型性格判断)が普及してから長い時間がたった。
国別・人種別の血液型シェアのデータを見つけたのでグラフにした。
資料は「カラー生物百科 」平凡社(1975年)
および古畑種基「血液型の話 」岩波新書(1962年)である。
対象となっているのは、
22の国と人種、内訳は米国インディアン、ケニア・キクユ族、
エスキモー、オーストラリア、スコットランド、
英国、イタリア、中国、米国白人、パプア、ペルシア、米国黒人、
フランス、ドイツ、ハンガリー、フィンランド、ポーランド、
日本、ロシア、インド人、ジプシー、アイヌである。
このうち、O型優勢の国・人種が11で最も多く、
A型優勢の8でややこれより少なくなっている。
B型優勢は3と少ない。図の国・人種は、
それぞれ優勢な血液型の多い順に並べてある。
血液型性格占い自体、
どのような科学的根拠をもつか分からないが
何となく当てはまるといった印象批評的なものなので
以下のコメントも暇つぶし的な論議ととってもらいたい。
O型優勢の中では、米国インディアンが最もO型シェアが高く(7割以上)、
ケニアの支配部族であるキクユ族が約6割で続いている。
以前読んだ「世界の民族」(平凡社の翻訳物)というシリーズでは、
このキクユ族の性格として、
事の軽重を問わずともかく理論好き、
私の印象では古代ギリシャ人のような民族であると思った((下注)参照)。
O型の私もなんとなく親近感をもつ。
この他、中国人もA型優位であるが、B型も25.0%であり、
B型優勢の3つの国・人種をに次ぐ高いシェアである。
我が道をいくというB型の性格から何となく、なるほどと思える。
A型的性格が最も強いのが米国黒人であり、
A型が何と8割以上となっている。
私は以前から同じ米国人でも黒人は、白人と異なって、
エキセントリックなところがなく、
バランスのとれた思いやりのあるやさしい人達ではないかと感じていたが、
A型が非常に多いと知って、
なるほどと思った。
日本人は一応A型優位だが、O型もB型もかなりおり、
よくいえば多様・多彩、悪く言えば性格のはっきりしない民族であるともいえよう。
B型優位の民族としては、インド人、ジプシー(ロマ)、
アイヌがあげられている。
血液型占いではマイペースな人々となろう。
ジプシー(ロマ)はインドから移動していった種族といわれるが、
これを見るとなるほどと思える。
なお、都道府県別の血液型分布を図録
7308に掲げたので参照されたい。
(注)L.S.B.リーキー(1973)「キクユ族」
(E.エバンス・プリチャード監修『世界の民族〈第2巻〉熱帯アフリカ 』平凡社)によると、
キクユ族は「論理的推論に傾倒している...
宣教師達が女子割礼の風習を非難し始めると、
キクユ族の論理的な頭脳から次の質問が返ってきた。
”あなた方が聖書を翻訳して聞かせてくれたところでは、
イエスの母マリアは割礼を受けた娘だったというのに、
この儀式を我々の娘たちに行ってはいけないとどうして言えるのか”
また”聖パウロが’割礼があってもなくても、
それは問題ではない’と裁定したのをどう説明できるか。
しかも聖パウロはこの言葉を男子の割礼に限定してはいないのだから、
女子の割礼の場合にもいえるわけではないか”と。」
(2006年5月27日収録、5月29日(注)追加、
2009年12月1日インド人、
米国インディアン・白人を追加)
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/9450.htmlより