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みけこの詰め合わせ

季節はずれの「クリスマス・プレゼント」

2011-01-23 | 
クリスマス・プレゼント (文春文庫)今ごろになってクリスマス・プレゼント・・・をもらったわけではありません。 最近読んだジェフリー・ディーヴァーの短編集のタイトルです。

ジェフリー・ディーヴァーいえば、リンカーン・ライムのシリーズ。 昨年、現在の最新訳である「ソウル・コレクター」(8作目)まで読んだところです。 元々は長編が苦手なほうなわたし、話の展開が細かくて立ち上がりが遅く感じて、読み始めは読みとおせるのかなぁと心配になりましたが、読み進むにつれてスピード感がアップ、引っ張られるように読み進みました。 ミステリーにはドンデンは付き物ですが、ほんとにドンデンに次ぐドンデンに振り回されっぱなしの8冊でした。

そのリンカーン・ライムのシリーズからのスピンアウト1編を含む短編集がこれ。 邦題がが季節はずれになってしまいましたが、原題は"Twisted"だそうで、まさに捻った16編。 短編だしねー、とあまり期待せずにいたけれど、とても面白かったです。 長編を短くしたというのではなく、短編ならではという仕上がり。 どれもあっという間のストーリーなのに、もーどんだけドンデンやねん(笑)

ジェフリー・ディーヴァーを読んでみたい、でもいきなり長編はしんどいなぁというときにはまずこちらからがオススメです。 しかも文庫なのでジャマになりません(^^)

さて、リンカーン・ライムのシリーズの話をもう少し。 主人公のライムは安楽椅子探偵ならぬ車椅子探偵、屋内に居ながらにしてバリバリ活躍ってところが魅力かもと思ったのが、シリーズを読み始めたきっかけでしたが、登場するキャラクターの魅力もハズせません。
なかでもライムの助手としてレギュラーで登場するアメリア・サックスはカマロを疾走させる赤毛の美女。 で、彼女がひょっとしたらリウマチャーかもなんです。 関節炎と訳されていますから単に arthritis と書かれているのだろうと推測しますが、rheumatoid arthritis ではないとも限らないなあと勝手に想像したりしています。

そんなことや、よく出てくるアメリカのさまざまな地方色や会話、英語で読めて理解できれば楽しいだろうなーとは思うのですが・・・こんがらがるストーリーを英語で追うのは無理そう(^◇^; それができれば次の短編集の"More Twisted"もすぐに読めるんだけど、おとなしく訳されるのを待つとします。