Miquette’s assortment

みけこの詰め合わせ

お誕生日おめでとう、もしくはメリークリスマス

2004-12-24 | いろいろ

クリスマスはジーザスさんのお誕生パーティーだ、こんなに盛大に祝ってもらう人は他にいないだろう。
もっとも彼が生まれた年月日ははっきりせず、紀元前8~紀元6年ごろのいつかとおおざっぱ。
この日を祝う伝統は、彼の誕生よりもずっと古い、中央アジアの古代ミトラ教の冬至のお祭が元で、これから昼間が長くなり始めることを喜ぶ、つまり太陽の誕生日を祝うという日だった。(ちなみに仏教に取り込まれたミトラ神は弥勒菩薩になった)

さて、古い思い出をいくつか。

みなさんはサンタクロースの存在を本気で信じていましたか?
わたしのサンタクロースに関するいちばん古い記憶は・・・ツリーにぶらさげられた小箱にお賽銭?として5円玉を入れておくと、翌朝にはなくなっていて、サンタさんが来たらしいというへんてこなもの、完全に宗教が違ってるし。(爆)

幼稚園の頃には、おねえさん先生のかなり無理なサンタの扮装に、先生って仕事はたいへんだなぁと思いつつ、信じている子ががっかりしないか心配した。
だいたいみんなよくわかってないから、先生の指導もむなしく教室の飾りつけはクリスマスと全然関係ないお姫さまや犬など自分の好きなものをめいめい作ってしまうし、行事終了時にかなづちで割って分けてもらった紅白の杖の形の飴は七五三の千歳飴と同じ味、おいしくなかった。

そして、父が義理で買って来たゴチゴチのアイスクリームケーキもあまりおいしくはなかった。

そして、とても悲しい思い出。
小さなわたしのお気に入りは何かのおまけだったジングルベルの赤いソノシートだった。 何度も繰り返してかけているうちに盤を曲げてしまって半泣きになっていたら、母が直してあげるからと自信たっぷりにアイロンをかけてくれた、ていねいに当て布までして。 で・・・まっすぐにはなったけど溝がなくなりつるんつるんのただの赤い円盤と化したソノシートにわたしは大泣きした。

さすがにまずいと思った母は新しくレコードを買ってくれた、ソノシートじゃなくてちゃんとしたレコードだった。 でもわたしはこれは違う!と主張しつづけ、同じ曲なのよと言われても納得がいかなかった。 あとで気がついたのは編曲が違ったのだということ、思えばこれがわたしの編曲というものとの初めての出会いだった。

どれもロマンチックとは程遠い、かなりトホホな出来事ばかり。
だいたい昭和のクリスマスのイメージは商店街の大売出しと福引、自宅は思いっきり和風の暮らし、畳の部屋の小さなツリー、脱脂綿の雪とすぐに切れてしまう五色のライト。 そんなだから、サンタクロースも信じるとかいう次元のものではなかった。 洋風の暮らしをしている今の子供達にはかえってすんなり信じられるのかも?

結局今はクリスマスシーズンは特別な飾りつけもイベントもせず、レトロでトホホなクリスマスを懐かしみながら、友達の顔を思い出しながら年賀状を書く季節となった。

ともあれ・・・お誕生日おめでとう、もしくはメリークリスマス!
コメント (3)
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