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夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『サマーリーグ』

2005年08月12日 | 映画(さ行)
『サマーリーグ』(原題:Summer Catch)
監督:マイケル・トーリン
出演:フレディ・プリンゼ・Jr.,ジェシカ・ビール,マシュー・リラード,ブライアン・デネヒー他

新作について書こうとは思うのですが、
この時期、野球の映画を観ると、旧作でもどうしても書きたくなってしまいます。
本作は2001年の作品で、日本では未公開。
3カ月ほど前にDVD化されたもの。
『ラストサマー』(1997)、『ラストサマー2』(1998)に出演していた
フレディ・プリンゼ・Jr.が主役です。

サマーリーグとはアメリカの大学野球のシーズン後、
つまり夏季に開催されるリーグで、
メジャーリーガーを目指す学生たちが集まる場だそうです。

マサチューセッツ州、ケープ・コッド。
西海岸の避暑地であるこの町には、毎夏、全米中から学生野球選手がやってくる。
スカウトのお眼鏡にかなえば、夢に一歩近づける。

ライアンは速球が持ち味の将来有望な投手。
しかし、短気が災いして、在籍した大学のクラブを放出された過去がある。
別荘族の芝生を刈って生計を立てる父のためにも、
なんとかメジャー入りして金を稼ぎたいと思っている。

こんなライアンとチームメイトや友人たち、
そして別荘の令嬢との恋などを描いた、お決まりと言えばお決まりの青春ドラマ。

しかし、号泣してしまいました。
私がお薦めしたいのはライアンの友人を演じるガブリエル・マン。
彼の出演作として記憶に新しいところでは『バッファロー・ソルジャーズ 戦争のはじめかた』(2001)。
これはドイツ駐留のアメリカ軍基地の実態を描いた作品で、
公開時期が9.11同時多発テロと重なって延期に。
その後も軍のイメージを落とすとして、何度も公開が延期されました。
日本では昨年末にやっと公開され、今春DVD化。
彼はその作品でも重要な役を演じています。

その彼が泣かせてくれます。
スカウトが見守るなか、無様な投球に終わったライアンが
自分の失敗を嘆き、「契約して大金をもらえなきゃ意味ない。
俺なんてせいぜい田舎チームのバッティング投手だ」と
投げやりに話すのに対し、彼の台詞はこれ。

「俺たちはお前を応援してきた。
 お前の試合は1つも見逃していない。
 お前を誇りに思っている。
 お前がマウンドに立つ時は、必死で泣くのを我慢する。
 金の問題じゃない。
 田舎チームに招かれたら行くんだ。
 俺たちも行くからさ」。

こんな気持ちですよ、阪神ファンって。

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『レディ・ウェポン 赤裸特工』

2005年08月09日 | 映画(ら行)
『レディ・ウェポン 赤裸特工』(原題:赤裸特工)
監督:チン・シウトン
出演:マギー・Q,アンヤ,ダニエル・ウー,アルメン・ウォン,
   アンドリュー・リン,チェン・ペイペイ他

先週、某レンタルビデオ店で発見しちゃったんです。
『映画秘宝』の表紙となっていた本作を。
どうして見落としていたんでしょう。
まだ新作落ちしたところだったので、
香港、韓国など、アジア系の準新作の棚にありましたが、
旧作扱いになったら「エロティック・アクション」、もしくは「セクシー・アクション」、
ちょっと恥ずかしいコーナーにおそらくまっしぐら。
借りるならいまのうちだぁ。
たった1本だったけど、入荷してくれた店に感謝。

あらすじはこんな感じです。
世界各地で12,3歳の少女が誘拐される事件が多発する。
いずれも運動能力に秀でた美少女ばかり。
彼女たちは孤島に連れ去られ、
マダムMと呼ばれる謎の女性のもと、暗殺者となるための訓練を受ける。

島から脱走を図れば即銃殺。
励ましあって過酷な訓練に耐える少女たち。
6年後、マダムMは卒業試験と称して
美しく成長した彼女たちを対戦させ、相手を殺すように命ずる。
ただひとり、生き残った者だけが世に送り込まれる予定だったが、
マダムMの予想を超える戦いぶりを見せた3名が
プロの暗殺者としての道を歩みはじめることに。

最初からB級全開、半端にエロくて笑けます。
暗殺集団「チャイナドール」のうちの2名が
マギー・Q(シャーリーン役)とアンヤ(キャット役)。
マギー・Qは高島礼子に似た美人、
アンヤはちょっとすっとぼけてて可愛いです。
シャーリーンを追うCIA捜査官のジャック役にダニエル・ウー。
彼とマギー・Qの海辺のラブシーンは、B級にあるまじき美しさなんですが、
ダニエル・ウーといえば『美少年の恋』(1998)。
これは、ウーを含む香港の人気美男俳優4人が出演したゲイの映画で、
どうも男性と絡んでいたシーンが頭に浮かんできてしまいます。

それは余計な話として、私が考えるB級のパターンは、
ストーリーも終盤に近づいた頃に、
突然「アンタ、誰やね~ん?」と思うような人物が登場したり、
主要人物が唖然とするほど簡単に殺されたりするもの。
まさに本作もそのパターンを踏襲しております。
可笑しくってひっくり返りそうになりました。
憎めないなぁ、こういう映画。
アクションも『マトリックス』ばりで侮れませんよ。
ほめすぎか!?

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レンタルビデオ店を歩く。

2005年08月05日 | 映画(番外編:小ネタいろいろ)
昨日の阪神に今日だけは気を取り直して。

レンタルビデオ店に足を踏み入れるときが至福を感じる一瞬です。
わが家の近所には4軒の店があり、そのどれもがちがう趣を持っています。
店によって入荷する作品も異なれば、同作品であっても入荷本数が異なったり。
フランチャイズ・チェーンというものは、
ファストフード店ならどの支店でも同じ味が食べられますが、
レンタルビデオ店だと同じなのは店名だけ、出される味がちがう。
オーナーの趣味が反映されるのかなと思いながら、
棚に並ぶタイトルを見て歩くのが大好きです。

全部観てから配架することはさすがに無理ですから、
ジャケットに書かれた言葉を信用してジャンル分けしていくのでしょうね。
そうすると、こちらに書いたような、
エロくないのにエロい映画の棚に収められてしまう現象が。
これにはいつも笑わせてもらっています。

つい先日は凝視してしまった配架ミスも。
人気歌手のビヨンセが出演した『ファイティング・テンプテーションズ』(2003)。
多額の借金を抱えた男が叔母の遺産を相続することに。
しかし、遺言状には相続の条件として、
故郷の教会の聖歌隊を率いてゴスペル大会に出場し、
優勝せよと書かれていて……というお話。
聖歌隊を救うクラブ・シンガーに扮するのがビヨンセでした。
で、このハリウッド映画が某店で「邦画」の棚に鎮座ましまし。
これってもしかして深田恭子とユンソナのドラマ、
『ファイティング・ガール』とまちがえた?

入荷本数についてもウケたことがあります。
“スパイダーマン”シリーズのヒロインとして
日本でも知名度が上昇したキルスティン・ダンスト
彼女主演の『チアーズ!』(2000)は、そのタイトルどおり、
チアリーディングのスポ根・青春映画ですが、
似たタイトルの別の映画が『Go!Go!チアーズ』(2002)。
これは『Fカップの憂うつ』(1998)のナターシャ・リオンが
両親にレズ疑惑をかけられ、同性愛矯正施設に送り込まれます。
そして本当にレズに目覚めてしまうという、めちゃB級。
2本とも2002年の初めに前後してビデオ化されました。
そしたら、近所の店では前者を2本、後者を10本入荷。そら、逆やろ。
前者が常にレンタル中、後者はほとんどレンタルされることなく、
棚で寂しげでした。

実はツッコミどころ満載のレンタルビデオ店って楽し!

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ほとんどヤケクソで、野球ネタ。

2005年08月02日 | 映画(番外編:映画とスポーツ)
ツ、ツライ。
阪神の話をするとろくでもないことになると言いつつ、
先日ブラウンのネタを書いたら、
キッチリろくでもないことになりつつあるじゃあないですか。
しかもそのブラウンが元で。

どーせ、独走だと言われてるときから
「どこが独走やねん。阪神やで。20ゲーム差ぐらい開かんと
安心できるかいな」と思ってましたから、いいんです!(T_T)

こうなったらヤケクソで野球ネタや!

未見の映画の話ばかりになりますが、
とても気になっているのにレンタル店で見つけられない、
劇場未公開作品の『殺戮職人芝刈男』(2003)。
最近、アルバトロス・フィルムがDVDを発売しました。

タイトルを見れば何も説明はいらんでしょうが、
もろにアルバトロス好み
ゴルフ場で芝刈り男が殺戮を繰り広げるそうです。
その芝刈り職人芸を披露するのが、
1999年にアトランタ・ブレーブスに在籍した投手、ジョン・ロッカー。
人種差別や同性愛に関してなど問題発言の多かった彼が
こんな映画に出演とはいかにもという感じ。
ホラー苦手でも笑えそうで観てみたい。

先日公開になったばかりの『魁!!クロマティ高校 THE★MOVIE』(2004)。
『週刊少年マガジン』に連載中の漫画の実写版映画化です。
悪の巣窟とされる高校の名前が「都立クロマティ高校」ということで、
元読売巨人軍のウォーレン・クロマティ選手が
公開に待ったをかけてちょっと話題に(結局和解)。

嗚呼、懐かしのクロマティ。
巨人の選手のことは話題にしたくありませんが、
その昔の阪神戦で、3塁走者だったクロマティが
内野フライでタッチアップ、生還したのを観て、
あまりの阪神の情けなさに呆然とした記憶が甦ります。

さらにはクロマティについては深い思い出が。
20年近く前、現ダンナと街なかで喧嘩して、ひとりで泣いて帰るはめになった私。
某駅からダンナの親友に電話したら、そのお母さんが出て電話を取り次いでくれました。
私が泣いてるなんて思わないものだから、
ダンナの親友は電話に出るなり、「クロマティです」。
ワ、ワロてしもたやんか。
実は私が泣いてると知り、ダンナの親友、焦ってましたけど。

阪神があんなフラフラ状態では
映画についてゆっくり書く気にもなれず、こんなネタですみません。

負けが続くと今日の下着の色すら悩む。
これ、この間負けたときに穿いてた色やんなぁ、
ちゃう色にしよ、とか。アホですね。

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