夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『ホネツギマン』

2005年04月01日 | 映画(は行)
『ホネツギマン』(原題:The Naked Man)
監督:J・トッド・アンダーソン
出演:マイケル・ラパポート,マイケル・ジェッター,ジョン・キャロル・リンチ他

1998年の作品ですが、昨年やっと日本に上陸。
配給元のアルバトロス・フィルムといえば伝説のバイヤー、叶井俊太郎氏が超有名。
作品を観る前から自分の直感だけを頼りに、当たりそうな作品を買い付けるのがバイヤー。
『アメリ』(2001)は叶井さんがグロテスク・ホラーだと勘違いして買い付けた作品。
『えびボクサー』(2002)も彼の買い付けです。
一昨年の彼の退社後も、依然アルバトロスは叶井路線。

エディは幼い頃、いじめられたのをきっかけにプロレスにハマる。
薬局を営む父はエディに店を継がせようとするが、
エディはそもそも薬を信用できない。
プロレスを続け、整体師を目指すと言う彼を父は勘当。

その後、無事資格を取ったエディは、ある病院に研修生として勤務。
受付のキムと結婚する。子どもができるまでとの約束で、
エディは終業後、人体を描いたジャンプスーツに身を包み、
レスラーとしてリングに上がっていた。

やがてキムが妊娠。
研修生の安月給では家族を養えない。
エディは故郷で整体院を開業することに決める。
そろそろ両親とも和解する時期だろうと、
実家の向かいに手頃な物件を見つけて購入。
キムとともに実家を訪ねると、両親は大喜び。

しかし、エディが出かけたすきに、ある男がやってくる。
車椅子に乗ったその男は脊髄の病気らしい。
彼は麻薬組織のボス、スティックス。
麻薬を売りさばく窓口にするために、あらゆる地域の薬局を買いあさっていた。
手下の大男とともに入店すると、機関銃を乱射。
帰宅したエディは死亡したとおぼしき両親と妻を見る。

半狂乱のエディはリングに戻り、脊髄の歪みが人を悪に走らせるのだと演説する。
実家を襲撃した犯人をまだ知らないエディだが、
ホネツギマンの姿で悪を追放する旅を続けるうち、
偶然スティックスのもとに行きつく。

テンポがいまいちだけど、まぁ笑えます。
キャラがみんな濃い。
スティックスはバナナスプリットが好物、
機関銃は松葉杖の先についていて、こっちは「マジかよ!」。
手下の大男はプレスリー風、ピーナッツバターがお気に入り。
不潔感いっぱいの刑事は、ピザにコーヒーの粉を振りかけて朝ごはん。
出勤後、「コーヒーは?」と聞かれ「飲んできた」。

アルバトロスよ、永遠にこの路線で。

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