夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『ヘルアイランド』

2011年06月20日 | 映画(は行)
『ヘルアイランド』(原題:Surviving Evil)
監督:テレンス・ドウ
出演:ビリー・ゼイン,ナタリー・メンドーサ,クリスティーナ・コール,
   ジョエル・トレ,コリン・モス,ルイーズ・バーンズ他

2009年のイギリス/南アフリカの作品。
邦題からしてB級だわと、心を躍らせてレンタル。
日本ではもちろん劇場未公開の作品で、先々週末にレンタル開始。
今週末にはセルも開始。誰が買うね~ん。

フィリピン諸島のひとつ、マヤーマン島。
この孤島を訪れた、“セブと大自然サバイバル”というTV番組のクルー。
番組に自分の名前を冠するサバイバルの達人セブをはじめ、
女性ディレクター、カメラマン、アシスタントのほか、
土着のイサログ族との交渉役を務めるガイドなど、計6名。
彼らはここで6日間のロケをおこなう。

一度降り立てば、迎えが来るまでは島から出られない。
島まで舟で送ってきた現地の兄ちゃんに同行を促すと、滅相もないという表情。
アスワングがどうたらとつぶやいて、さっさと舟で引き返してしまう。
気になったクルーのひとりがアスワングとはなんぞやと尋ねると、
この島には変幻自在の人食い族がいるらしい。
ただの迷信ですよとのガイドの言葉で、深くは考えないことにする。

深く考えないことにしたけれど、当然、その人食い族が現れます。(^^;

冒頭のテンポの良いのなんのって。
平和な島の平和な夜が映っていたかと思ったら、1分後に唐突に雨。
2分後には出産途中だった女性が化け物に襲われてギャー。
という数分間の直球型前置きがあって、クルー到着の場面へ。

セブ役は『タイタニック』(1997)でディカプリオの恋敵を演じていた、
ハゲでまつげはビシバシ長いビリー・ゼイン。
あの頃は脇役といえども、結構な数の映画に出ていたのにと、
なんだか見ているのがツラくなっていたら、
主役であるにもかかわらず、わりとあっさりお亡くなりに。
生き残らせてももらえないなんて。(T_T)

化け物の見た目がまったくイケていなくて、
だから、襲われるシーンも直視しがたいグロ系。
『プレデター』(1987)よりも『プレデターズ』(2010)とかぶります。
ただし、化け物の狙いが何なのか、どうしてそうなのかは、
一応ちゃんと納得できる理由が用意されています。
最後は『エンゼル・ハート』(1987)を思い出しました。
原題の“Surviving Evil”に、なるほど。

期待を裏切らない、やはり超B級。

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