夜な夜なシネマ

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『アイス・プリンセス』

2005年09月21日 | 映画(あ行)
『アイス・プリンセス』(原題:Ice Princess)
監督:ティム・フェイウェル
出演:ミシェル・トラクテンバーグ,ジョーン・キューザック,キム・キャトラル,
   ヘイデン・パネッティア,トレヴァー・ブルーマス他

これは往路の機内にて。
天下のディズニー映画ですが、日本公開は未定のよう。
原題の“Ice Princess”をそのまんまカタカナにしてみましたが、
まさか前述の『旅するジーンズと16歳の夏』みたいに
予測不能な邦題が付くなんてことはないですよね?
唖然とする邦題になったら笑い死にしちゃうかも。

成績優秀な高校生、ケイシー。
女手ひとつで彼女を育てあげた母親は、
娘が奨学金を得て一流大学に入ることを熱望している。

ケイシーは得意の物理を生かして、
フィギュアスケートのスピンやジャンプの解析を試みる。
デジタルビデオカメラを携えてスケートリンクに通ううち、
スケーティングのおもしろさに取り憑かれたケイシーは、
自ら滑りたい欲求に駆られる。

ケイシーにリンクへの立ち入りを許可したコーチは
やがて彼女の熱意をくみ取り、練習を認める。
親の期待を背負ってスケート中心の生活を送るほかの子どもたちを
ただ羨ましく思うケイシー。
勉学に励んでいると信じている母親には
練習のことを打ち明けられないまま時間が過ぎ、
彼女はますますスケートにのめり込んでいく。

母の夢を叶えるか、自分の夢を遂げるか。
スポ根でもあり、母娘の愛を語るものでもあり、彼女を見守る心優しい青年も登場、
ちょっとだけ意地悪なライバルも出てきます。
ディズニーらしく、安心して観られる1作にはちがいありませんが、
ガリ勉少女をスケートに目覚めさせる話は新鮮。
スケーティングのシーンは力強く、見応え十分。

母親役のジョーン・キューザックは秀逸です。
コメディの『イン&アウト』(1997)ではゲイを疑われる男性教師の妻役、
サスペンスの『隣人は静かに笑う』(1998)では主人公一家の怪しい隣人役、
ブラック・コメディの『ポイント・ブランク』(1997)では秘書役。
『スクール・オブ・ロック』(2003)では堅物の女校長役と、
高校生のお母さん役というイメージはありませんでしたけど、
本作であらためて素晴らしい女優さんだと感心。

なんとなくいつものディズニーとはちがう良さを感じたので、
日本でも公開されるといいなと思います。
あぁ、野球の後に気分よく更新できるのってええなぁ。

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