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『スクール・オブ・ロック』

2004年10月15日 | 映画(さ行)
『スクール・オブ・ロック』(原題:The School of Rock)
監督:リチャード・リンクレイター
出演:ジャック・ブラック,ジョーン・キューザック,マイク・ホワイト他

チビ、デブ、超むさ苦しい容貌でありながら
映画で主役を張れる俳優がジャック・ブラック。
『愛しのローズマリー』(2001)では、
女性の内面がそのまま外見として映るという催眠術をかけられて、
巨漢の女性がスレンダー美人に見えてしまう主人公が好評でした。

今度の役は、売れないロックンローラー。
デューイはそのダサイ風貌で、
全身全霊を傾けてギターを演奏するため、聴衆は引きまくり。
バンドのメンバーは、彼のテクニックは認めつつも、
熱すぎるデューイのクビを決める。

親友ネッドの家に居候していたデューイだが、
家賃を払わないデューイにネッドの妻はキレる。
出ていくようにと詰め寄られ、「金ぐらいすぐに作ったる!」と逆ギレ。

と、キレてはみたものの、収入を得る予定はなし。
そんな折、ネッド宛の電話をたまたまデューイが取る。
産休などの教師に代わる臨時教員がネッドの仕事。
この日の電話は名門私立小学校の臨時教員の依頼だった。

ネッドが留守なのをいいことに、
給料欲しさにデューイはネッドになりすます。
学校へと出向いたデューイだったが、
そこでは厳しい管理教育のもと、子どもたちがひたすら勉強に励んでいた。

はなから授業などする気のないデューイは
ただボーッと時間を過ごすだけ。
呆れ果てる子どもたち。

しかし、ある日、音楽の授業で、
子どもたちのクラシック演奏を聞いたデューイは度肝を抜かれる。
彼らにロック魂を打ち込めば、
一緒にバンドを結成してコンテストに出場することも可能ではないか。

そう思ったデューイは、子どもたちに「極秘の研究」と信じ込ませ、
校長にも保護者にも内緒のうちにロックンロール三昧の日々を開始する。

製作側は子どもの出演映画にありがちな
「かわいい」要素を徹底的に排除するように努めたとか。
それでもやっぱりかわいいけれど、
確かにありがちな可愛さではありません。
演奏だけでなく、照明や衣裳、護衛担当者まで決めちゃうのもおもしろいし、
ロックの歴史授業もイイ。
ひたすら楽しく幸せな気分に浸れます。

ラスト近くで涙目の私を見てダンナが「なんでやねん」。
ロードショーで観た人にその話をしたら
「私も聞きたいわ。いったいどこで泣くん?」。
こっちが聞きたい、なんで泣かん?

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