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『パーフェクト・ペアリング』

2022年05月31日 | 映画(は行)
『パーフェクト・ペアリング』(原題:A Perfect Pairing)
監督:スチュアート・マクドナルド
出演:ヴィクトリア・ジャスティス,アダム・デモス,ルカ・サーデリス,
   サマンサ・ケイン,クレイグ・ホーナー他
 
5月19日よりNetflixにて独占配信中のアメリカ作品。
ワインのペアリングと聞いただけで飛びつきたくなるところ。
食べ物の話もワインの話も大好きだから。
なのに意外とそれは控えめだったのは残念です。
 
ワインの大手インポーター、ミトス社に勤める有能な女性社員ローラ。
偉そうだけど何もわかっちゃいない上司の尻拭いも厭わずにいたが、
彼女の手腕を買うある店のシェフから、独立を勧められる。
しかもシェフは、オーストラリアの名門ヴォーン家がワインを手がけていること、
そのワインの輸入業者はまだ世界中どこにもいないことを教えてくれる。
 
独立する気などなかったローラは、社の販路を開拓するつもりでヴォーン家に電話。
オーナーのヘイゼルは1カ月先までコンタクト不可とのことだったから、
しばらくその話は忘れることにしたのに、電話に聞き耳を立てていた同僚が、
ヴォーン家にコンタクトしたうえに、自分の手柄として上司に報告してしまう。
 
信じられる者など誰もいない。
ローラはミトス社を辞めるが、ヴォーン家のワインをあきらめるのは嫌。
オーストラリアへと渡り、牧羊業を営むヴォーン家へと乗り込むのだが……。
 
ワインをつくる話だと思ったら、を育てる話でした(笑)。
 
あらゆる点において凡庸ではあるのです。
上司にも同僚にも裏切られたバリキャリ女子が一念発起して海外へ。
腹黒い気持ちもありながら乗り込んだ先でイケメンに出会う。
ちょっとしたいじめにも遭いながらそれを乗り越え、皆の信頼を得てイケメンもゲット。
ワインのインポーターとしても成功する。
 
こうして書くと、何も面白みのない話であることは確かですが、
想定外の嫌なことは何も起こらないという安心感。
裏切られようがいじめに遭おうが、ハッピーエンドは目に見えているから怖くない。
それに、羊の毛刈りや刈り取った毛を集めるシーンは結構新鮮。
 
こういう予定調和の作品は必要だと思うのです。
観終わったとき、とても幸せな気持ちになりました。
ヒロインカップルに見覚えはないけれど、美人と美男、しかもええ体つきですから。
ルックスって大事だと思わずにはいられません(笑)。
 
私は嫌いじゃないです、これ。いや、むしろ好きだな。

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