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『ストロベリーナイト』

2013年02月18日 | 映画(さ行)
『ストロベリーナイト』
監督:佐藤祐市
出演:竹内結子,西島秀俊,大沢たかお,小出恵介,宇梶剛士,丸山隆平,
   渡辺いっけい,遠藤憲一,高嶋政宏,染谷将太,金子賢,三浦友和他

先月はじめて知ったTOHOシネマズデーの存在。
今月はその日に休みを取って、なんばで3本ハシゴ。

原作も未読ならTVドラマ版も未見ですが、ハシゴするにはこれしか時間が合わず。
公開前、FM802でシャーリー富岡さんが「私たちの西島秀俊くん」とのたまうのを聞いて笑いましたが、
はい、私たちの西島くんを見がてらということで。

警視庁捜査一課の警部補、姫川玲子(竹内結子)が率いる姫川班の管轄で、
暴力団・龍崎組のチンピラ、小林充が刺殺される。
遺体の状況に別の暴力団員殺しと共通点が認められたため、
連続殺人事件として捜査を開始することに。

ところが、捜査一課と組対四課で大がかりな合同捜査会議を開いたところ、
単純な暴力団内部抗争と見る組対四課と、それに疑問を抱く姫川らが対立。
両者とも譲る気はないだろうと和田捜査一課長(三浦友和)は融通を利かせ、
情報の共有だけは徹底するという条件で別々の捜査を許可する。

その日の帰りぎわ、たまたま姫川が受けたのがたれ込み電話。
「小林充を殺したのは柳井健斗」と聞き、姫川は柳井について調べようとするが、
上司たちから「柳井を追うな」とストップがかかる。

柳井は9年前に殺害された柳井千恵の弟で、
当時、警視庁は千恵に性的虐待を働いていた実父を娘殺しの犯人として逮捕。
否認をつづける実父は、警察署内で署員から拳銃を奪って自殺。
その後、千恵の交際相手だった小林が真犯人ではないかとの説が持ち上がるが、
実父を誤認逮捕したうえに自殺されたとあっては警視庁の面目丸つぶれ。
ゆえに実父に罪を着せたまま、容疑者自殺として終わらせたらしい。
今回、柳井が復讐のために小林を殺したと考えることができるが、
9年前の事件を世間に蒸し返されたくないお偉方は姫川を止めにかかったのだ。

そんな話に従うことはできないと、姫川は独自に調査に取りかかる。
菊田(西島秀俊)ら姫川班の部下を巻き込むことがないよう、単身で動きはじめるのだが……。

TVドラマ版を観ていなくても話についていけないことはありません。
劇場版としてはまぁまぁよくできているのではないでしょうか。

だけど、突っ込みたくなるところは多数。
姫川が柳井の家を突き止めて訪ねたら、暴力団幹部の牧田(大沢たかお)と鉢合わせ。
ヤクザだとは明かさない彼に、ぺっぺら喋るの、ありなんすか。
それから、かねてからの素朴な疑問。
美人刑事が長髪を束ねもせずに現場に入るシーンには
TVドラマや映画などでいつも違和感をおぼえるのですが、それってOK?

なんとなく想像がついてしまう犯人は、
『さよならドビュッシー』よりは説得力があるものの、驚きはなし。
これも犯人が誰だとかトリックがどうだとかいうよりは、
さまざまな人間関係やその心情を楽しむ作品なのでしょうね。

最近ちょっとキショかったりする(失礼)生瀬勝久が笑わせてくれますし、
男気を見せる上司の三浦友和遠藤憲一がカッコよくてシビレます。

で、「私たちの西島くん」は、切ないねぇ。(T_T)
ま、人生、いろいろっちゅうことや。(by 生瀬勝久)

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