夜な夜なシネマ

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『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』

2012年12月03日 | 映画(は行)
『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』(原題:Bridesmaids)
監督:ポール・フェイグ
出演:クリステン・ウィグ,マーヤ・ルドルフ,ローズ・バーン,ウェンディ・マクレンドン=コーヴィ,
   エリー・ケンパー,メリッサ・マッカーシー,クリス・オダウド,ジル・クレイバーグ他

ちょうど1カ月前、DVDレンタル開始と同時に観ました。
これ、現時点で今年の私のワースト作品です。

あまりに腹立たしくて書く気はまったくなかったのですが、
“女子会”でお会いするお姉様にこの話をちらりとしたら、
「アップされるのを期待してるわ」とのお言葉をいただき、
ほなら書いてみるかということで。
ま、フツーの作品よりも大嫌いな作品のほうが執筆意欲は湧きます。
でも、書いているうちにまた腹が立ってくるかも。

製作は『40歳の童貞男』(2005)のジョン・アパトー。
同製作者だからおもしろいだろうと思っていたら駄目無理駄目~。
ほかにどんな作品に絡んでいるのかと調べたら、
先日まで今年観た作品の私的ワーストだった『Mr.ズーキーパーの婚活動物園』(2011)も同じ人。
何年か前までの作品は嫌いじゃなかったので、
ここ数年、この人が製作に当たっているものは私は駄目なようです。

30代の独身女性アニーは、ケーキ屋を開店するも廃業に追い込まれ、
恋人のはずのテッドは、アニーが朝まで部屋にいることを嫌がり、
コトが終わればとっとと追い出そうとする。
仕事がない、お金がない、男もいない、いいことなんて何もない毎日。

大親友のリリアンといるときだけは心が安らぐアニーだったが、
ある日、そのリリアンが結婚することに。
花嫁の付添人=ブライズメイドを頼まれて、快諾する。
ほかにブライズメイドを務めるのはアニーが初めて会うリリアンの友人4人。
超個性派ぞろいだが、いちばんの親友はもちろんアニー。
取りまとめ役を任されることに。

ところが、ブライズメイドのうちの1人、
まだリリアンと知り合って8カ月だというヘレンとどうもソリが合わない。
裕福な夫を持つセレブな彼女は資金も潤沢。
ブライズメイド用の衣装を見に行けば、その店の従業員とは顔見知り、
やたら高いブランドものを選ぼうとするし、
リリアンのために派手なお祝いパーティーも企画。
アニーにはすべてが気に入らず、張り合おうとするがスベってばかり。
そうこうしているうちにリリアンとの仲にも亀裂が生じて……。

こうして書くと、結構おもしろそうに思えます。
実際、第84回アカデミー賞では脚本賞にもノミネートされていて、
私の見る目がなかろうと思います。でもムリッ!

何がって、下ネタがヒドすぎる。
私は決して下ネタが駄目ではありません。むしろ好きです。
しかしこれは下品にもほどがある。
アニーが選んだ店でブライズメイドたちが食事をして具合が悪くなり、
高級衣装店でゲロは吐くわ、インテリアの上で排泄しようとするわ、
挙げ句の果てにウエディングドレス姿の花嫁が路上で漏らす。
映らないのが救いですが、漏らしたのは大のほうです。

下ネタはほとんどの人が笑うから、
芸人が下ネタで笑いを取るのは卑怯だなんて言われたりもするのに、
なんでしょ、この壮絶な下ネタのオンパレード。
しかも長い。こんな作品に127分っていったい何?

下品すぎるシーン以外にも辟易。
アニーとヘレンが、「私こそ親友よ」とばかりに、
パーティーの席で過去の話を次々と披露し合うところなど、
あまりに長くて「しつこい!」と画面に向かってツッコミました。

最終的には誠実で愉快な警官ローズがアニーとくっついて、
ローズはホントにいいヤツだったから良しとしますが、ムリ~っ!
……誰か観てみて。

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