夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『夜の上海』

2007年10月02日 | 映画(や行)
『夜の上海』
監督:チャン・イーバイ
出演:本木雅弘,ヴィッキー・チャオ,西田尚美,
   塚本高史,ディラン・クォ,竹中直人他

先週末、映画をハシゴ。
封切りになったばかりの目当ての1本があり、
どうせならもう1本観ることに。
時間の都合だけで選んだこの作品、
土曜日の昼間だというのに、シネコンに観客は5人。
しかも私を含めて全員、ひとり客。なんで?

ヘアメイクアーティストの直樹はカリスマ的存在。
音楽祭の出演者にヘアメイクを施すため、上海を訪れる。

誰もが彼にちやほやし、仕事も順調に進むが、
どこか空虚な気持ちがつきまとい、
公私ともにパートナーの美帆との関係はくすぶり続けている。

仕事が一段落した晩、仲間たちのもとを離れて、
直樹はひとりで街へ出かける。
サッカーに興じる子どもたち、
踊りながら練り歩く女性たち、楽器を演奏する男性。
何気ない上海の日常に触れながら、散歩を楽しむ直樹だったが、
突然、走ってきたタクシーに追突される。

タクシーの女運転手はリンシー。
人をはねてしまったことで気が動転するが、
直樹が無事とわかり、安心する。

言葉の通じないふたりでは会話にならない。
直樹のことを観光客だと思ったリンシーは、
上海を案内するからと、断る直樹を強引に後部座席に押し込む。

ところが、リンシーに1本の電話が入る。
彼女がずっと好きだった車の修理工ドンドンが、
明日、別の女性と結婚するらしい。
ドンドンに会いに行く決意をしたリンシーは、
直樹に別のタクシーに乗り換えるように言うが、
なんと直樹は財布もパスポートも持っていなかった。
宿泊先のホテルの名前すら覚えておらず、
無一文で言葉の通じない直樹を放っておけなくなって……。

たまに観ているのが恥ずかしくなります。
主演カップルはいいんですが、
それ以外の登場人物の動きも台詞もクサすぎる。
直樹の仕事仲間がバーで女性歌手を口説くシーンや、
美帆を慕う後輩が、美帆に言い寄るシーンとか。

それにしても私が寂しく思っているのは、
最近、西田尚美(美帆役)がシリアスな綺麗どころの役ばかりなこと。
彼女はコメディのセンスがあると思うので、
『ひみつの花園』(1997)みたいな彼女、復活希望。

と、文句タラタラですが、
直樹とリンシーの過ごす上海の一夜は楽しい。
リンシー役のヴィッキー・チャオ、可愛すぎ。
キスシーンすらないのは、文化庁推奨ゆえ?

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