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打倒、手湿疹の巻〈ひさしぶりに近況レポート〉

2014年08月15日 | ほぼ非映画(アトピー)
以前、「検索キーワード」について書きました。
前日の検索キーワードを見るのが毎朝の日課。
1年以上経っても、挙がるキーワードにはさほど変化がないのですが、
毎日必ずランクインしているのが「手湿疹」に関係するキーワード。
「手湿疹×脱ステ」だったり、「乾燥ガビガビ療法」だったり。
毎日誰かが悩んでいるんだなぁ。

で、私の手がその後どうなっているのかについて、
ちらりと書いてからすでに4カ月が経過。
今日はひさしぶりに書いてみます。

思い返せば去年の今頃はまだドツボの状態。
落屑も半端ではなかったので、車に乗るときは白手袋を着用していました。
去年はあまりに汚くてここには書けなかったのですが、
酷い落屑は掃除機をいくらかけてもキリがなく、秋口にはダニに狙われました。
ただでさえ手が痒いのに、全身をダニにやられて涙目に。

掃除機をかけるのも大変でした。
手のどこかに当たればすぐに出血するような状態で、
ぼやきながら部屋や車に掃除機をかけまくっていた時期もあります。

数カ月前までは、10本の指のうち、常に3本ほどの指のどこかが割れて、少々出血していました。
それらの指の爪はまだガタガタですが、
今日現在、酷い状態にあるのは右手の小指1本のみです。
酷い状態と言っても、去年の今頃に比べたらなんちゅうことなし、
ちょっと痒くて掻きむしることがある程度。

脱保湿が効果的だということを信じられずに踏み切れない人もいるかと思いますが、
私の経験だけから言えば、ものすごく有効です。
脱保湿にチャレンジしてから、手がどんな状態になろうとまったく保湿していません。
薬やハンドクリームはもちろん塗らない、ワセリンもまったく塗らず。

手だけでなく、昔ステロイドを塗った覚えのある腕や足の脛も、
脱ステと脱保湿を始めたら、手ほど酷くはなくてもエラい状態になりました。
浸出液も多い時期がありましたが、それでもいっさい何も塗りませんでした。

ただひたすら爪を短く切り、痒いときには我慢しない。
服の上からは決して掻かない。痒いときには「ナマ掻き」で(笑)。
こうしていたら、本当に皮膚は強くなりました。
掻いてもそんなにエラいことにはならないし、快復ははやいです。

皮膚が強くなると言うと、皮膚が分厚くなるようにお思いかもしれませんが、ちがいます。
ステロイドを塗っているときは、治ったように見えても治っておらず、
皮膚の悪い層にどんどん上書きされて、それこそ皮膚が分厚くなっていました。
けれど、脱保湿を始めたら、悪い層が剥がれ落ちて行き、
そのうち再生された柔らかい皮膚、しかも逞しくなった皮膚が出てくる、そんな感じ。

チベットにはアトピーの人がいないと聞き、
そうか、保湿しなければアトピーの症状は生まれないのかと感心しましたが、
とは言うものの、さすがに顔をまったく保湿しないとチベット人になってしまいそう。(^^;
顔にだけは化粧水等を用いていますが、からだのほかの部分はまったく保湿なし。
これでぐんぐん快復してきたのですから、本当に人間のからだって凄い。

症状がなかなか改善されなくて、憂鬱になっている人も多いと思います。
だけど、努めて明るくするよりほかありません。
手がぐじゃぐじゃでも好きなことにいそしむ。映画を観て本を読む。
そういえば、人前ではあまりに見た目が汚いので手袋を着用していましたが、
電車の中で手袋をしたままでは本の頁をなかなかめくれず、
頁をめくることに集中する自分が可笑しくてひとりで笑ったことも。
飲みたいときにはお酒も飲む。そのせいで手が痒くなってもそこは自己責任。
飲みたい気持ちと痒いのを耐える気持ちと天秤にかけて。
イライラするときは、たまには大声で「んがぁぁぁ、もうっ!」と叫びましょう。

こんなぐじゃぐじゃな皮膚が治るわけない、そう思っていたのに、
いつのまにか改善されていました。

トイレットペーパーホルダーがいちばんの脅威だった頃の名残で、
今でもトイレに入るとホルダーの蓋部分を持ち上げる習慣が取れません。
どこかの劇場のトイレでカチッと蓋を持ち上げる音が個室から聞こえてきたら、
それは私かもしれません。

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