夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『アイアムアヒーロー』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の2本目@梅田)

2016年05月04日 | 映画(あ行)
『アイアムアヒーロー』
監督:佐藤信介
出演:大泉洋,有村架純,長澤まさみ,吉沢悠,岡田義徳,片瀬那奈,
   片桐仁,マキタスポーツ,塚地武雅,徳井優,風間トオル他

TOHOシネマズ梅田にて、『ちはやふる―下の句―』とハシゴ。
ずいぶん前から何度も予告編を目にしていました。
そのたびに感心していたのは、「あなたはついてこられるか」と「ら抜き」でなかったこと。
それだけで観に行こうと思わされます(笑)。

原作は花沢健吾のコミックで、2009年より『ビッグコミックスピリッツ』にて連載中。
ホラー映画は苦手でもゾンビ映画だけは大好きです。

35歳の漫画家・鈴木英雄(大泉洋)。
新人の頃に大きな賞を受賞したこともあるが、その後は鳴かず飛ばず。
今はアシスタントとして冴えない毎日を送っている。
その日も出版社に持ち込んだ原稿をボツにされ、
長らく同棲中の恋人・黒川徹子(片瀬那奈)がついにぶち切れ。
英雄が大事にしているクレー射撃用の猟銃と共に部屋から放り出される。

これからいったいどうすればいいのか。
あてもなく悲嘆に暮れていると、徹子から電話がかかってくる。
英雄に酷いことを言ったことを詫び、やはり一緒に居たいと。
喜ぶ英雄だったが、どうも徹子の様子がおかしい。
部屋を訪ねると、異形の姿に豹変した徹子に襲われる。
命からがら逃げ出した英雄は、町中で同じ現象が起きていることに気づく。
徹子と同じように異形の姿に変貌した者が通りすがりの人々を襲う。
そして襲われて噛みつかれた者もまた変貌してしまうのだ。

それは謎の新型ウイルスで“ZQN(ゾキュン)”と呼ばれ、
凄まじい勢いで日本中に感染パニックが広がっていた。
標高の高いところへ行けばウイルスが死に、
感染しないという情報を頼りに、英雄は富士山を目指す。
その途中、女子高生の比呂美(有村架純)と出会い、行動を共にするのだが……。

R15+指定だけあって、頭飛ぶ飛ぶ、血ドバドバ。
おバカなゾンビ映画を好んで観る人でなければ、これは駄目だと思われます。
なんだこりゃという感想になる可能性が高いでしょう。

だけど役者がみんなイイ。
それぞれのキャラが細かく描き分けられていて、共感を呼びます。
自分のことが情けなくて仕方ない大泉洋。
可愛い女子高生と物言わぬZQNの二通りを演じ分ける有村架純。
富士山麓で英雄と比呂美に出会い、手を貸すサバイバル姉ちゃんに長澤まさみ
最近の長澤まさみ、ただの可愛い役をやっていた頃よりも断然素敵です。

タクシーの運転手役で短時間ながらワラかしてくれる村松利史
序盤にZQNと化してとっとと出番がなくなるマキタスポーツや風間トオルのアンマリな使われようも笑ってしまいました。
ちょこまかと動く徳井優の最後のシーンは泣けます。

駄目な男が自尊心を取り戻して戦う姿にホロリ。
俺が、君を守る。

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