夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『うた魂(たま)♪』

2008年10月17日 | 映画(あ行)
『うた魂(たま)♪』
監督:田中誠
出演:夏帆,ゴリ,石黒英雄,間寛平,薬師丸ひろ子他

TSUTAYA DISCASで予約リストに載せるも、
レンタル希望者数に対して在庫枚数が少なすぎ。
回ってくるのを待てずにDVD購入しました。

全国にその名を轟かせる、北海道七浜高校合唱部。
ソプラノのパートリーダー、かすみは、
自分の歌声と容姿に並々ならぬ自信を持つ、自意識過剰な女子。

今日も砂浜で歌の練習をしていると、
遠巻きにそれを見つめる町の人たち。
彼らは「猛暑で頭がイカレたか?」と噂するが、
かすみは、みんなが自分の声に聴き入っていると信じて疑わない。

ある日、かすみが想いを寄せるイケメンの生徒会長、純一から、
放課後の屋上に呼び出される。てっきりコクられるかと思いきや、
純一は、合唱部で歌うかすみを撮影したいと言う。
かすみは少々がっがりするが、良いように解釈、了承する。

ところが、後日、純一に写真を見せられて呆然。
歌っているときのかすみの顔は、まるで可愛くないのだ。
追い打ちをかけるように、純一が腹を抱えて笑いながらひと言。
「産卵中のシャケみたいな顔」。

あまりのショックに、退部を決意したかすみは、
最後の舞台のつもりで、夏祭りの合唱イベントに参加したところ、
かすみのやる気のなさを見て取った、
湯の川学院高校の番長率いるヤンキー合唱団に怒鳴られる。

歌の上手さでは七浜高校には勝てないかもしれない、
けれど、聴衆の心を掴むことにかけては、俺たちは負ける気がしねぇ。
そう言う彼らの歌を客席で聴いたかすみは度肝を抜かれ、
歌いたい気持ちでいっぱいになる。

R30、いや、R40でしょ。
イマドキの高校生が主人公の立派な青春学園ものですが、
ヤンキー合唱団が熱く歌い上げるのはすべて尾崎豊の曲。
しかも、番長に歌の素晴らしさを教えた女神は、
薬師丸ひろ子演じる路上の「女版・尾崎」。
そのオンナ尾崎が、実は七浜高校の合唱部の臨時顧問という設定。
彼女が歌う『OH MY LITTLE GIRL』は必聴です。

合唱コンクールで七浜高校合唱部が歌うのは、
ゴスペラーズの『青い鳥』。
観客は大喝采ですが、この辺りはちょっと退屈。
エンディングでかかる本家本元の歌い声のほうがしっくり来ます。
それでもやっぱり、楽しいもんは楽しい。

35歳のゴリが高校生役というのも可笑しいけど、
かすみの爺ちゃんが大阪弁なのも変じゃあないか?(笑)

今週ずっと、尾崎の曲が頭の中で鳴りっぱなし~♪

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