国際結婚 ~アメリカ編~

Hubby との出会い、Fiance Visa & GC 取得のプロセス、結婚生活など綴っています。

アメリカだから許される??? ~仕事編~

2008年08月31日 | 文化・習慣の違い
ずい分前に 『文化の違い ③ 習慣の違い(1) だらしない!?編』 に Matt の上司の
ことをチラッと書きましたが、今日は彼の話です。

上司と言っても彼は Matt の中学校の同級生。今でも毎週末一緒にベロンベロンに
酔っ払ってバカなことをする、仲のいい友達です  (嫁としては微妙…



今の Matt の仕事はアパートのメンテナンスなのですが、後で説明するオンコール
以外の時は仕事は朝8時からです。

その仕事場であるアパートはうちから車で5分の所にあるのですが、大抵 Matt は
8時過ぎてから家を出ます…





悲しいことに、それでも 仕事場に着くのは Matt が一番なのです





Matt の言い分は 『だって朝早く行ってもすることないんだもん』





って…





仕事って自分から見つけてするもんじゃ
ないんですかぁ???








そしてその友達兼上司の Jeremy ですが、毎日15分は遅れて
来ます。







そして終業時間の5時より前に帰ります…




ま、間違ってますよね!?!?!? (゜Д゜;≡゜Д゜;)



そして上に書いたオンコールですが、オンコールとは5週間に1回の割合で回ってくる
24時間対応係のことです。オンコールの週は携帯を持たされて、いつアパートの住人
から電話がかかってきても対応しなければいけません。



Matt は仕事しながら週に1回夜に大学にも行っているのですが、授業の時に電話が
かかってくることも当然あるのです



でも Jeremy は、『そういう時は何かといろいろ他の修理が詰まってるとか言い訳
(つまり嘘) を言って引き伸ばせばいいんだよ』 って言うそうです




そして極めつけ




私達は今、車を1台しか持ってないので、私が仕事前に Matt を仕事場まで送り、
私の仕事が終わってからまた Matt を迎えに行きます

ある日迎えに行って 「着いたよ~」 の電話をすると 『ちょっと降りてきてごらん』
って言うのです。「面どいな~、早く帰りたいのに」 と思いながら行ってみると…

Jeremy、 Matt、 その他2人の仕事仲間と4人で水風船の投げ合いっこを
して遊んでいるのです!!


まだ就業時間中ですよ!?


みんな30歳前後の大人ですよ!?











洗濯する前に Matt のズボンのポケットを探ると水風船はもちろん、いろんなものが
出てきます。今日はこれを罰ゲームに使ったんだとか、今日はこれで罠を作ったんだ
とかって…













成長しろよっ!!!

こんなんでお給料もらっていいんでしょうか…






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【「たらい回しにされた子供(George)」 その後-4】

2008年08月29日 | 恵まれない環境の子供達
「たらい回しにされた子供 (George)」 その後-1

「たらい回しにされた子供 (George)」 その後-2

「たらい回しにされた子供 (George)」 その後-3

に続き第4弾 です。今回で完結したいので、この記事はいつものより更に
長めです   お時間がある時に読んでください



初めて私のブログに遊びに来てくださった方は、是非こちら (TCC の子供達 (3)
「たらい回しにされた子供」) から読んでみてください。





さて、George の Last Day は 『たらい回しにされた子供・その後』 シリーズの
(いつの間にシリーズ化) ① で触れた、魔の金曜日でした。



George は自分の Last Day のためにグループホームのスタッフが買ってくれた、
ブルーとグリーンの甘~いクリームがたっぷりなカップケーキをグループのみんな
に配るために持って来ました。そしてランチの後にそれを得意そうに配っていました。



その日も Water Day だったのですが、George は水遊びはしたくないと言って他の
子供達がいる別のプレイグラウンドへは行かず、もう1人の水遊びをしたくなかった
男の子と2人で遊んでいました。この2人を私が見て、Kyle は他の子供達と一緒に
別のプレイグラウンドへ行きました。



Last Day って、大抵の子供達にとっては嬉しい日みたいなんです。TCC に来れなく
なるってことで悲しくなっちゃう子もいますが、ほとんどの子が誇りを持って去って
行きます  

でも George はカップケーキを配っていた時以外はあまり嬉しそうには見えません
でした。それにちょっとしたことでイライラして機嫌が悪くなっていたのです。

私は 『たらい回しにされた子供・その後』 シリーズ② の時のように爆発させたく
ないと思い、George が何を思っているのか、感じているのかを聞き出すことにして、
芝生の上の木陰にあるベンチにテーブルを挟んで向かい合って座りました。

「George は今日はなんだか悲しそうに見えるけど、どうして? そのことについて
話してみない? もし話してくれたら助けたいんだけど。」


(泣きそうになりながら) 僕、悲しいんだ。」

「そっか、悲しいんだ (←大人がちゃんと話を聞いて理解しているということを示す
ために子供が言ったことを繰り返します)。どうして悲しいの? もしかして今日が
グループ最後の日だから?」


George はうなずきました。

「そっか。グループが最後だから悲しいんだね。新しい学校に行くのも怖い?」

「ううん、それはないよ。グループが最後だから悲しいんだ。」

「でもね、George はすぐそこのグループホームに住んでるし、私も Kyle も毎日
TCC に来るからいつでも会えるんだよ。それに、私も Kyle も時々週末にグループ
ホームで働く時もあるでしょ。だからその時には週末だって会えるんだよ。」


「(自分の)家に帰れないことも悲しいんだ。」

「そっか、自分の家に帰れないことも悲しいんだね。もし私が George の立場で、
自分の家に帰ることができなかったら私だってすっごく悲しくなるし、怒りも感じると
思う。本当に気の毒だと思うよ
(←これはしっくりくる日本語が浮かばなかったの
ですが、英語では "I'm so sorry" って言いました)。でも私も Kyle も、グループ
ホームのスタッフも、いつも George のことを気にかけてるよ。」


「NO!! グループホームの人達は僕のことなんて全然気にしてないよ!!」

「どうしてそう思うの?」

「だって僕を全然家に帰らせてくれないんだもん!!」

「それは違うよ。グループホームの人達は一生懸命 George の家を探してるんだよ。
でもそれは簡単なことではなくて、とっても難しいことなの。だけどグループホームの
人達が George のことをいつも気にかけてるのは本当だよ。」


George はもう泣く寸前でした。

そして私は言いました。

「ねぇ、George? 今日は George が悲しい思いをしているってことは本当に気の毒
だと思う。でもね、私は George がこうして私に自分の気持ちを話してくれたことが
とっても嬉しいんだよ。今日はどんなに悲しくても怒ってても、前みたいに誰かを
殴ったり、グループから逃げて行ったり、暴れたり、怒鳴ったりしなかったよね。
こうしてちゃんと大きい子みたいに言葉で話してくれたよね。だから私はあなたの
ことをとても誇りに思ってるんだよ。」


George は私を見上げました。

私は George の側に行って彼の背中をさすった後、彼を抱きしめました。

「ねぇ、George がこうやって本当に良くやったってこと、Kyle やグループホームの
スタッフに報告しよっか?」


George は笑顔で 「うんっ!!」 と誇らしげに、少し照れながら言いました。

そして他の子供達と戻って来た Kyle に一緒に報告し、グループの最後にたまたま
やって来た Suzanne にも報告しました。 Kyle にも Suzanne にも思いっきり褒め
られて、George はとても嬉しそうでした  

Suzanne に

「本当に!? George、よくやったわね!! この子はドーナツを与えられる資格が
あると思うんだけど、Kyle、Kimmy、どう思う? George、ドーナツ欲しい?」


と褒められ、Suzanne と一緒にドーナツをもらいに行きました。



George がいないところで、Kyle が、今日は A が George との visit をキャンセル
したためにそのことでも George の気が立っていたことを教えてくれました。


そして Kyle が私に言いました。

「George はここに僕より長く (1年半以上) いるけど、僕が来た
ばかりの頃はいつもちょっとしたことですぐに爆発して、毎日の
ように誰かを殴ってたんだ。こうして自分の気持ちを言葉にして
大人に話したり、感情 (怒り) を抑えて大人に助けを求める
なんて不可能だったんだよ。彼はこんなに若くして苦難を経験
しながら、長い道のりをここまで来たと思うよ。」



本当に私も全く同感です。そしてまた TCC でこのような感動的な経験ができる事に
感謝せずにはいられないのです



ただ…



George はまだまだ完全に感情をコントロールできるようになったわけではありません。
グループホームで働くたくさんのスタッフの中で、George が爆発した時に Joel の
ような対応 (ハグしたり優しく撫でてやったり) する人がどのくらいいるのか
わかりませんが、対応が統一しない限り彼も混乱して、George が完全に感情の
コントロールをできるようになるまでには更に時間がかかるでしょう。

それに引き取ってくれる家庭も見つかっておらず、いつまでグループホームに住む
ことになるのかもわかりません。

George の長い長い苦難の人生はまだ始まったばかりだと
言っても過言ではないのかもしれません。





~完~ 
やっと終わったァ~!! なんか微妙な終わり方ではありますが… ここまで全シリーズを読んで下さった皆様、
ありがとうございました



【おまけ】
ちなみに… 1年生になった George の初登校の日は大成功だったそうです。何事も
なくとってもいい1日を過ごせたということで、グループホームでは彼のために小さな
お祝いのパーティーを開いたそうです。





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【「たらい回しにされた子供(George)」 その後-3】

2008年08月27日 | 恵まれない環境の子供達
「たらい回しにされた子供 (George)」 その後-1

                 と 

「たらい回しにされた子供 (George)」 その後-2 の続きです。



またまた長文です…  



初めて私のブログに遊びに来てくださった方は、是非こちら (TCC の子供達 (3)
「たらい回しにされた子供」) から読んでみてください。  




毎週木曜日は私と Kyle が直属の上司、Suzanne と3人で私達のグループ全体や
一人一人の子供達のことについて話し合ったり相談しあったりする会議 (この会議を
Supervision と呼びます) の日です。



Suzanne は人としても、上司としても、セラピスト (ライセンスあり) としても、とても
尊敬できる女性です  TCC のディレクター (校長先生のような一番上の責任者)
なのに全然偉そうに威張ってもなく、気さくで、その上いつも冗談を言って周りを
笑わせている、おもしろい人なんです



そして彼女は昔 TCC で私達のような TPS をしていた経験があるので、私達が
どういう気持ちでどういう仕事をしているのかも頭だけではなく自分自身の体験
として理解してくれているのです。


彼女が TPS 時代、Joel も TPS だった時代がありました。更におもしろいことに、


そしてその2人は同じグループのパートナー同士だったのです。


しかし Suzanne と Joel コンビはいつも意見が食い違い、しょっ中ぶつかり合って
仲が悪く、お互い大嫌いだったそうです (笑) ←でも今だから笑えますが、
パートナーのことを嫌いだと非常に仕事しにくいと思います



Supervision は、グループの中で困っていることやどうしていいかわからないことを
相談したりできて学ぶことがたくさんあるし、Suzanne はいつも私達を笑わせて
くれるので、私も Kyle もSupervision が大好きです







George の卒業を知らされた前日の Supervision の時に、私は Suzanne に、Kyle が
休暇中だった金曜日に起こった George の出来事を説明し、私が教えられたことと
Joel のやり方が違っていたことで混乱してることを伝えました。

「まず、TPS がグループにたった一人という状態があるべきではなかったわ。」

と Suzanne は言いました。そこは私も誰か臨時でグループに入ってくれる人が
いなかったかどうか探すべきだったと反省しました。

「誰からも早引きするっていう報告を私が受けていないからそれも問題だけど。
絶対にグループに TPS が1人っていうことがあってはいけないわよ。」


「わかりました。私は George に対しては厳しくして、何か彼がルール違反を
したらすぐに壁の所に座らせるように言われてたからそうしたんだけど、私も
その時は正直パニクッってたしイライラしてたから厳しくしすぎたんでしょうか?」


「ううん、そんなことはないわ。そうするべきよ。」

「でも私が George を座らせようとして怒鳴ってた (←聞こえは悪いですが
時に Joel がやって来て、優しく抱きしめて頬や背中を撫でて落ち着かせたん
です。そして後日彼に私のやり方が厳しすぎたか聞いてみたら、
『いや、そんな
ことはないよ。ただ彼がああいう状態になった時、彼のその態度を変えようとして
周り (大人) が攻撃すると、彼の態度はエスカレートするんだ。だからその時点
でのゴールは、話をするためにまずは落ち着かせることなんだ。そのために優しく
頬や背中を撫でて、君を助けたいんだって言ってやるんだよ』
って説明してくれ
たんです。私は George には断固として厳しくするようにって言われてるし、でも
Joel はそう言うしで混乱しています。しかも、Joel のやり方だと、George が悪い
ことをしてるのに抱きしめたりして、なんかご褒美のようなポジティブな接し方を
するべきなのか疑問なんです。」


「全くその (Kimmy の言う) 通りよ。悪いことをした後に抱きしめたりしちゃダメよ!!
だって悪いことをすれば抱きしめてもらえるって思うじゃない。」


そして Kyle が言いました。

「僕は George に言ったことがあるよ。『グループホームの人で君がコントロールを
失った時に、落ち着かせるために手を握ったりハグしたりする人がいるかもしれない
けれど、僕は絶対にそんなことはしないから覚えておくんだよ。コントロールを失う前
だったら、君が怒りをどうしていいかわからないって助けを求めて来たら話も聞くし
手を握ったりハグをしてあげるよ。でも一旦爆発したら、もう僕は優しくしないからね』
って。悪いことしてハグしてやるなんてとんでもないよ。」


「その通りよ、それでいいわ。」

「じゃあ Joel が言う通りにはしなくていいんですね。」













「Joel の言うことなんか聞かなくていいのよ!!













Suzanne のこの↑発言に大爆笑でした



そして次の日の George の Last Day を迎えることとなったのです。



~またまた続く~
なんかブログ小説並みに長編になってますね…


【「たらい回しにされた子供(George)」 その後-4】






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【「たらい回しにされた子供(George)」 その後-2】

2008年08月26日 | 恵まれない環境の子供達
「たらい回しにされた子供(George)」 のその後-1 の続きです。



グループから走り去った George を追いかけて行くと、彼はグループホームの入り口で
何かを探していました。たぶんカタツムリを探していたのでしょう。

私はキツイ口調で彼に言いました。

「何してるの!! グループから離れたらダメでしょう!! こっちに来て座りなさい!!」

「だって○○が僕のカタツムリ殺したんだ!!」

「彼はわざとやったんじゃないんだよ。それにだからと言って彼をパンチしたりグループ
から逃げたらダメってわかってるはずでしょう!! 自分からこっちに来ないのなら、私が
そっちに行って手伝わないといけないからね!!」


「NOOOOOOOOO!!!!! 僕はカタツムリが欲しいんだぁぁぁ!!!」

「今はダメよ!! こっちに来なさい!! 3つ数えるまでに来ないと私がそっちに行くからね!!!
1… 2… 3!!」


そして私よりちょっと身長が低いだけの暴れている彼を抱えて、グループの近くに
連れて行きました。彼は私をパンチしようとしました。

彼は長く TCC にいてルールは全て知っているので、厳しくするように言われて
いました。なので落ち着かせて話をするために遊ぶチャンスをやらずにフェンスの
側に座るように言いました。

George はそのことにまた怒り、再び走って逃げていきました。

私はまた追いかけて行き、今度はすぐに彼を抱えてグループに連れ戻そうとしながら
さっきより更に強い口調でいいました。

「今 George は私をすごく怒らせてるんだよ!! ここに座りなさい!! 他の子や大人を
パンチしたり、グループから逃げたりしちゃダメでしょう。」


「だって○○が僕のカタツムリを踏ん付けたんだ!!」

「彼はわざとやったんじゃないでしょう。」

「わざとだよ!!」

「彼はそこにカタツムリがいるのを知らなかったんだよ。ただ私に話しかけようとしてた
だけなんだよ。George がカタツムリを歩道に置いてたのも悪いよ。」


それでもまだ George は落ち着くことができず怒っていました。



そこへ、グループホームに設置してある監視カメラに私達の様子が写っていたのか、
グループホームの中から、直属ではないが上司であるセラピストの Joel が出て
来ました。

「僕に任せて。」

そう言って Joel は George を優しく抱き、彼の背中や頬をなで始めました。

「George、落ち着いて。Kimmy も僕も君を助けたいんだ。君が今とても怒ってるのは
よくわかるよ。でも人を殴ったりグループから逃げることは決して良くないんだよ。
こうして僕が君の背中や頬を撫でてあげるからね。落ち着いて。」




Joel は終始優しい口調でした。



George は泣いてはいたものの段々と落ち着いてきました。





その場では Joel のやり方に効果があったように見え
ましたが、でも私は混乱していました。






私は George には厳しくするようにと言われていました。子供によっては
厳しくすることもセラピーの一部です。優しくしすぎることで子供の振る舞いが
良くならないこともあるのです。George には厳しくすることで効果があると
聞いていました。




しかしその場では、私自信がイライラしていたこともあって厳しくしすぎたのかも
しれないと思い、Joel に助けてくれたことのお礼を言い、George とはもう一度何が
いけなかったのか、今後怒った時にはどうすればいいのか、次に同じことが起こった
時にはどういう結果になるのか、などを一通り話し合った上で遊びに戻しました。



でも私の中では何かもやもやが残っていました。



~再び続く~ 
こんなに長くなるとは自分でも思いませんでした…  


【「たらい回しにされた子供(George)」 その後-3】






★えぇ~っ、まだ続くの??? と思いつつも一体 George がどうなるのか
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【「たらい回しにされた子供(George)」 その後-1】

2008年08月25日 | 恵まれない環境の子供達
たらい回しにされた子供(George)』 でご紹介した George (仮名) の
その後をご紹介します。



結論から言うと、彼はまだグループホームに住んでいるものの、私と Kyle のグループ
からは卒業しました  

私達のグループは4歳~5歳児のグループなので、彼はもう大きすぎたので近い内に
卒業ということはわかっていました。ただ具体的な日にちが決まってなかっただけ
なのです。

普通は卒業する子供のグループ最後の日、Last Day の1週間前に私達に知らされ
ますが、George の Last Day はその前の晩に突然決まり、私達には当日知らされ
ました。

彼はもうすぐ (アメリカでは学校が始まるのは9月なので) 1年生になります





George は、↑の記事に書いたように、最初の里親 (最終的に George 以外の上と
下の兄弟を引き取った) である女性 A が金曜日に週に1回 にTCC に来て会って
いました (これを visit と呼びます) 。

A に会うことで弟との確執を思い出すのか、それとも彼女と一緒に 「家」 に帰れない
のがくやしいのか、A ともっと一緒に過ごしたいからなのか、それとも全てが理由
なのか、George が荒れるのは金曜日がほとんどでした。





先月のある週、私のパートナーである Kyle は1週間の休暇を取っていました。なので
その間は交代で他の人が Kyle の代わりにグループに手伝いに入ってくれ、私が
中心でグループをまとめていました。

しかしその Kyle の休暇の最後の金曜日、Kyle の代わりに私の手伝いをしてくれる
はずだった人が体調が悪いと言って帰ったのです。

本当は、グループにはちゃんとトレーニングを受けた私と Kyle のような TPS (←私達の
肩書き) が必ず2人つくのが決まりです。でもその日はボランティアの女の子達が2人
いて、その内の1人は子供達の扱いもとても慣れていて上手だったので、大人が3人
いれば大丈夫だろうと勝手に判断し、上司に相談しなかったのが間違いの始まり
でした。






毎週金曜日は外で遊ぶ時間に私達のグループともうひとつのグループが一緒になって
Water Day を開きます。週によってビニールのウォータースライドやスプリンクラーなどで
遊んだり、砂場に水を入れてどろどろになって遊んだり、Water Day は水に濡れて
遊ぶ日なんです

そしてその日、George はいつも通り A との visit を済ませ、ちょっと遅れてグループに
参加しました。そして Water Day を楽しんでいる他の子供達と合流しました。

虫や小動物が大好きな George は、ちょっとだけ Water Slide を楽しんだ後はすぐに
カタツムリを探し始めました

彼は虫や小動物がホントにものすごく好きで、それらに関して大人よりもとても詳しい
知識を持っています。そして生き物に対して同時に執着心もものすごく強いのです。

カタツムリを1匹見つけた George は、それを庭内にある歩道に置いて別のカタツムリを
探し始めたのです。


私はそのすぐ側に立っていました。


すると別の男の子が私に話しかけようとやって来て、知らずにそのカタツムリを踏み
潰してしまったのです!!

George は一瞬にして激怒し、ギャーッと叫びながらその子をパンチしました。

そしてその場から走り去って行ったのです

私は正直ちょっと動揺しました。

子供達を TPS なしでボランティアの人とだけにすることは許されていません。何が
起こるかわからないし、ボランティアの人は責任がとれないからです。

でも George をそのままにするわけにもいかず、私は近くにいた他のグループの TPS に
私のグループを見ていてもらうように頼み、George を追いかけて行きました




~思ったより長くなってしまったので次回へ続く~ 


【「たらい回しにされた子供(George)」 その後-2】


 



★この後 Kimmy と George はどうなるの!?!? と気になる方、 Click, please!!★
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ハワイ挙式1周年記念☆ (3) ディナー

2008年08月24日 | イベント☆
(1)ホテル(2)Gilgal Garden に続いて第三弾です。
これでいい加減今年の結婚記念日の話は終わりにします  だから許して…



マットパパさんにもらった結婚祝いの宿泊ギフト券にはディナーも付いていました。

Gilgal Garden から帰って部屋に荷物を置いてから早速レストランへ向かいました



日本の感覚だと、いいホテルで食事するのってちゃんとした服着てないとダメです
よね!? ダメじゃないとしても恥ずかしいから一応小奇麗にはして行きますよね!?!?





でもここはアメリカ…




一応 Matt に確認しましたが、『お金払うんだから着たい服を着ていけばいいんだよ』
と予想通りの答えだったので、あまり浮くのもイヤなので普通に安いキャミソールと
ジーンズにサンダルで行きました。Matt もTシャツにショーツにスニーカーです  



          ↓↓こんなちょっと高級っぽい感じでした  
             ホントにジーンズとサンダルでいいのかな… ↓↓

               

↓↓最初に出てきたのがロールと、下のはナンかと思ったら
               かたくてクラッカーみたいでした ↓↓



                ↓↓コースとは別にオニオンスープを注文しました。
                          ちょっとカレー味でおいしかった ↓↓

               


この後サラダも出てきました。

私はイタリアンドレッシング、Matt はランチドレッシングにしましたが、どっちも
なんか変わった味でいまいちでした




この夜は大きなグループのパーティーがあったようで厨房が忙しかったらしく、注文
してからメイン料理が出てくるまで1時間。この時点で既にパンとサラダとオニオン
スープでお腹も一杯ですわ…



待ちくたびれた Matt は頭がおかしくなったのか、『こういう高級レストランではね、
こうやって口を拭かないといけないんだよ。見てみて。写真とってよ』 と言って…

                  ↓


                 ↓↓↓


                ↓↓↓↓↓


               ↓↓↓↓↓↓↓


              ↓↓↓↓↓↓↓↓↓

私のボロカメラで撮ったので、暗いところでフラッシュをたかずに撮影するとシャッター
スピードが遅いためどうしてもブレてしまうのでこんなブレブレの写真しか撮れなかったの
ですが…

           



    アハ、アハハ、アハハハァ~ バカでスミマセン  





↓↓やっと来たステーキ。$29 もするコースなのですが、味薄いし硬いし、全然 $20 以上の
味ではありませんでした。 その辺のスーパーでちょっと高いお肉を買った方が全然おいしかったわ… ↓↓

            
           それなのにチップだけは 20% 払ったらファーストフードくらいなら2人分


食後は部屋でまったりしました。Matt は家から持って来たウィスキーのコーク割りを
満月の見えるバルコニーで楽しんでました


↓↓Matt の作品 ↓↓

 


↓↓久しぶりにバスタブにつかるので、バブルバス+キャンドルにしてみました↓↓

          



 ↓↓ピンクの部屋で事前に撮っていた記念写真  なんとなくモザイク入れました。↓↓


    に見えますか??? ←だとしたら残念ながら写真の中だけなんですよ~  

マットパパさんのお陰で、楽しい週末を過ごすことができました   



~完~






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ハワイ挙式1周年記念☆ (2) Gilgal Garden

2008年08月23日 | イベント☆
前回の記事では私達が泊まった Little America Hotel とその周囲の風景の写真
のみを掲載しただけのつまらない記事でしたが…




今回は頑張って笑いあり、涙あり、オチあり、ロマンスあり




にはできませんでした



スミマセン、今回もおもしろくもなんともないです…
それに私達夫婦にはロマンスなんて存在しません… ロマンスって何だっけ???



カフェなどに置いてある、無料のローカルのウィークリー新聞に載っていた 『変な
場所』 に行きたいと Matt が言うので、「『変な場所』 って何がどう変なのか説明
してよ」 と言っても 「んん~、何か変な岩があって誰が何のために作ったのかよく
わからない場所なんだ。とにかく変な場所としか説明できないよ…」 と言うだけで
全然わかりません。

「それって怖い場所???」 と聞くとそういう場所ではないと言うので、前の記事に
書いた水着事件のこともあってプールには行けないので他にすることもないし
行ってみることにしました。



それがタイトルの Gilgal Garden です。ホテルから車ですぐの所でした。



↓↓入り口はこんな感じで、両隣は普通の民家です↓↓



      ↓↓ゲートを入ると確かによくわからない岩が… ↓↓

     

↓↓なんじゃこりゃ エジプトのスフィンクスのパクリ??? 近くに寄ってよく見ると
  この辺で信者の多いM教のテンプル (神殿) が… あぁ、M教関係かぁ↓↓

     

     ↓↓ホントによくわかりません…↓↓



M教の人ならわかるのかな。バイブルの中のストーリーか何かかな???

↓↓バ… バラバラ殺人事件やがな… 胴体、Leg、Foot、そして頭が…↓↓



                 ↓↓一番右は積み重なった4冊の本です ↓↓

              

          ↓↓創立者か??? そしてこれを作るのに使った道具??? ↓↓



↓↓石に神様に関係する言葉がたくさん彫ってあります。バイブルからの引用かな??? ↓↓

     

          

               

↓↓こんな植物もありました。Matt が自分のカメラで撮ったものなのでさすがキレイ
                                 私もいいカメラが欲しいよぉ~ ↓↓

                 





そして最後に…





             ↓↓ハート型に欠けた石を見つけました ↓↓





ホントによくわからない、変な場所でした…
そしてホントにおもしろくも何ともなくてスミマセン…



~続く~


ハワイ挙式1周年記念☆ (3) ディナー






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ハワイ挙式1周年記念☆ (1) ホテル

2008年08月20日 | イベント☆
2007年8月11日のハワイ挙式の1周年記念として、週末に Matt とダウンタウンにある
Little America Hotel に一泊してきました。

ホテルはハワイで泊まったホテルよりも全然いいホテルで、お部屋もハワイの時の
2倍くらいあって広々 しかもピンクのお部屋だったので 『記念日にピッタリィ~』 と
思いながら写真を撮り始める Kimmy なのですが、後で事件が2つも起こるのです
(←大げさ




     

          

               

↓↓ピンクの部屋 (11階) からの景色。自然だけが自慢の州ですが、ダウンタウン
   まで行けば一応ビルもあります  右の白いビルは裁判所です。↓↓







そして1つ目の事件というのは…





ピンクの部屋にはバルコニーがなくて、Matt がタバコを吸えないと言って、フロント
に電話してバルコニーのある部屋に変更してもらったのです (←スミマセン、
全然事件じゃありませんでした



そしたら今度の部屋はピンクじゃなくてブルーでした
まぁそれはいいんですけど…




はやくタバコ辞めろ~~~~~っ







↓↓ブルーの部屋 (14階) から見た景色。屋外プールが2つありました。屋内
   プールもあったはずです。↓↓



          





そして2つ目の事件は…





あれだけ水着を持って行くようにとしつこい程言ったのに、Matt は見事に忘れて
くれたのです  (←あ、これも全然事件じゃありませんでしたね ) 





お前は子供かぁ~~~~~っ





もうヤダ… 結婚1年目 (一緒に暮らし始めてからはまだ8ヶ月) で既に先が思いやられるわ…  





↓↓ブルーの部屋から見た景色の続きです。大した景色ではありませんが… ↓↓



          

                            ↓↓ついでに夕焼けも ↓↓

                    



長くなったので続きは別の記事で。


ハワイ挙式1周年記念☆ (2) Gilgal Garden





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K-1→GC ⑥ (GC (条件付) 到着!!)

2008年08月15日 | K-1→Green Card
        まずは GC 取得までのタイムラインです。


2008年1月23日  婚姻(マリッジライセンス取得)

2008年3月1日    GC と就労許可申請のための書類を certified mail で郵送

2008年3月11日  NOA 1 (レシートナンバー)を2部(就労許可と GC)受け取る

2008年3月14日  NOA 2 (バイオメトリックスのお知らせ)を受け取る

2008年3月28日  バイオメトリックス

2008年4月7日   扶養証明不備を知らせる手紙を受け取る

2008年4月29日  追加書類を certified mail で郵送

2008年5月5日   ↑追加書類が届いたという certified mail の返信用ハガキが届く

2008年5月14日  NOA 3 (書類がカリフォルニアサービスセンターに転送されたと
            いうお知らせ)を受け取る

2008年8月11日  NOA 4 (永住権の application が approval されたというおしらせ)
            が届く。

2008年8月12日  GC (条件付) が届く!!

       

------------------------------------



申請から約5ヶ月かかると聞いていたので、予定通りでした。もし書類不備がなければ
もう少しだけ早く届いていたのかもしれません。

でもフィアンセビザの時のように旦那とは離れ離れではないし、もう既にアメリカに住んで
いるので、ちゃんと届きさえすれば多少早く届こうが遅くなろうがあまり関係ないですね  

NOA 4 には 「3週間以内に実際のカードが届きます」 と書いてあったので、てっきり
2週間くらいは待たないといけないのかと思っていたら、カードは次の日に届きました (笑)

気をつけないといけないのは、グリーンカード・永住権と言ってもこれは2年間の条件付
なので、カードの期限が切れる何ヶ月か前に条件をはずす手続きをしないといけません。

でもそれまではもうペーパーワーク地獄からはしばらく解放です

届いたカードはいつも持ち歩かなければいけないので、失くさないように大切に保存
しましょう。



取りあえずはお疲れ様でした


K-1→GC ⑦ パスポートの姓の追加 (括弧書き)
 




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アメリカだから許される??? ~パパさん編~

2008年08月12日 | Matt ママ&パパ (離婚済)
さすがアメリカ、日本ではあり得ないよ~、って思うことは たくさん ありますが、
最近の出来事をご紹介します。



今年の父の日、Matt とマットパパの都合が合わず、結局何もせずに延び延びに
なったままパパさんのお誕生日がやって来ました。



   ↓↓ 私達のハワイ挙式の時の Matt とマットパパのそっくり親子写真 ↓↓





私は父の日に何もしていないことがずっと気になっていて、マットパパのお誕生日
には盛大にお祝いをしようと Matt に提案しました。Matt はマットパパの趣味の
カメラをちょっと奮発していい物を買ってサプライズすると言っていました

そしてマットパパの誕生日の次の週の土曜日にディナーに招待することに決め、
彼とも電話で約束しました。





その約束の土曜日の午後になって、私は Matt に何時に出かけるのか聞きました。
Matt は 「まだわからない。お父さんに電話して聞いてみるよ」 と言って電話を
かけました。

マットパパは電話に出なかったようで、留守電に折り返し電話をくれるように
メッセージを残していました。










そして夕方になりましたが、パパさんからの電話はありません。










夜になっても電話がありません。











もうお腹がすいて我慢できなくなったので家で Matt と2人でご飯を食べました。



次の日になっても電話はありませんでした。



次の週になっても電話はありませんでした。 



私は Matt に 「お義父さん、携帯を持ち歩かない人なの?」 と聞きました。
そしたら 「お父さんは携帯を持ってないよ。」 とのことでした。

(パパさん、決して貧しいわけではないのですが、とっても倹約家なんです。
携帯も持ってないし、パソコンも Matt がクリスマスにあげるまで持ってなかったし、
パソコンもらってもインターネットに繋げてないし…



私はちょっと心配になって 「お義父さん、大丈夫??? 独りで倒れてたりしてないよね???」
と言って Matt に再度電話をしてもらいました。



それでも電話はかかってきませんでした。



それからしばらくして、Matt の携帯にパパさんから電話がかかってきたと Matt が
言ったので、「お義父さん何て言ってた?」 と聞くと 「別に。フツーに元気か、とか。」










って、イヤイヤ、私達とのディナーの約束
すっぽかしといてそれだけですか???
 










って思うのは私だけ????? (゜Д゜;≡゜Д゜;)










Matt は 「僕達、いつもこんな感じだから~」 とか言って気にしてないようですが、
うちの父親が同じことやらかしたら、私なら 「行けないなら電話くらいできるで
しょ~がっ!!!
って怒りまくると思いますよ!?!? (←私、気ぃ短いんです



それにやっと電話かけてきたら普通、日本人の感覚なら 「この間はせっかく招待して
くれたのにゴメンね~。実は○○でどうしても都合がつかなかったんだよ。忙しくて
電話もできなくて悪かったよ。」
とかあっても良さそうなもんですよね!?!?




あ、私、マットパパに対して怒ってるわけじゃ全然ないんです




お義父さん、すっごく優しくていい人で、怒りの矛先にするような対象の人じゃ
ないんです   ちょっと天然入ってるし・・・




そんなに気にしてるわけじゃないんですけど、日本でこれやったらスゴイ顰蹙 (ひんしゅく)
ですよ!?!?!? 正直言って失礼ですよね?????


でもアメリカだから許されるのかな~、と思ってみたり。


それともこれってアメリカでも非常識でこののん気親子だけなんでしょうか???






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【たらい回しにされた子供(George)】

2008年08月09日 | 恵まれない環境の子供達
私の職場、TCC については 『アメリカでの仕事 (2)』 をご覧下さい

TCC には虐待(身体的・性的・ネグレクト)を受けた子供、妊娠中に母親がドラッグを
使用したために問題を抱えた子供、障害(身体的ではない障害。例えば ADD, ADHD,
自閉症など)を持った子供、家庭の問題でアグレッシブまたは閉鎖的な子供など
様々なバックグラウンドを持った子供達が通って来ます。

国際結婚とは何の関係もありませんが、その中から私が過去に TCC で出会った
子供達の何人かをご紹介します。



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今日は George (仮名)です



George は実は今現在私のグループにいる子供です。



彼は普段はとても愛嬌のある、聞き分けのいい、頭の良い (←本当に賢くて、特に
虫や小動物のことについては大人よりもよく知っている) 誰からも好かれる子供
です。でも虫の居所が悪い日にはすぐにカーッとなり、暴力を振るい、使っては
いけない言葉で毒づいたり叫んだり、暴れたりします。もう6歳で背も高いので、
背の低い私が取り押さえるのは大変です。





彼の悲しすぎる過去と身勝手な大人達の行動が彼をこう
させているのです。






彼の実の両親の事は誰もほとんど知りません。親権も何の権利もないことだけは
わかっています。

George は初め、A というシングルの女性に彼の兄弟 (兄と弟。両親が同じかは
不明) と共に引き取られました。でも3人とも問題がある、とても難しい子供達
です。

彼女は限界を感じ、下の2人を TCC のグループホームに連れて来ました。

そして数ヵ月後、その2人は別の B 夫婦に引き取られて行きました。この夫婦は
初めは里親として引き取りましたが、そのうちに養子にすることを約束したそうです。

しかし、奥さんの方が面倒を見切れなくなりました。ご主人の方はとても子供達を
愛していたそうで、自分の子供として育てていきたかったようですが、そのことで
離婚話にまでなり、結局また2人をグループホームに戻しました。

この時点で既に、大人の勝手な都合で振り回されている George が大人を信用できなく
なっているのは簡単に想像できると思います。

そしてまた数ヵ月後、今度はまた元々彼らを引き取った女性、 A が George の弟だけを
引き取っていったのです。

この大人達は子供達をペットのように扱って、振り回し、
彼らの人生に多大な悪影響を及ぼしていることに気付いて
いるのでしょうか???



彼は身体的・性的虐待は受けていませんが (実の親からは虐待を受けていたかどうか
は定かではありません)、はっきり言ってこれは精神的虐待と言えると思います!!


この女性 A は未だに週に1回 George に会いに来ます。はっきり言ってやめて
欲しい
です。きっと良かれと思って、もしかしたら罪悪感もあってしていることなので
しょうが、彼女と会った日は George はとても荒れます。小さなことで憤慨したり、
子供や大人を殴ったり、グループから逃げ出したり、とにかく荒れるのです。

もう二度と彼女が George の家族になれないのなら、もう会う意味がないと思うの
です。むしろ、中途半端に期待させるようなことはしないで欲しい
のです。




それでなくても既に何度も裏切られた彼の心はズタズタに
傷ついているのですから…




George と彼の弟にとっては、どちらが先に 「家」 に帰ることができるかの戦い
でした。その戦いに George は負けたのです。彼はとても弟を憎んでいます。

悲しいことに、一緒にいること自体がお互いの悪影響なので、もう裁判所から一緒に
住まわさないようにとの指示が出ているくらいです。

何日か前に George は外で遊んでいて滑ってこけて、左眉の上を6針縫う怪我を
しました。その時にグループホームのスタッフが病院に連れて行ったのですが、
看護婦さんが George に兄弟はいるかと聞いた所、彼は兄弟はいないと答えたそう
です。

勝手な大人の都合が、彼の心に実の弟への憎しみを与えたのです。

そして George は、こけた時も病院で傷を縫われる時も全く泣かなかったそうです。
大量の出血でスタッフの方が動揺したくらいだったのに、彼はちょっとビックリする
ような表情を見せただけで、とても冷静だったそうです。

普通の子供は少しすりむいただけでも大げさに泣きます。病院で傷を縫われる時は
いくら麻酔をしているとは言え、怖がるのが普通です。

でも彼は一回も泣き声をあげることもなく、一滴も涙を流さなかったのです。

これはきっと彼の育った環境にあると思われます。

彼は本当の愛情を知らないため、大人に頼ることを知らないのです。

そして彼はもう愛すること、愛されることを避けるようになっています。





なぜなら、また裏切られるのが怖いからです。





彼はこれまで生きてきたたった6年間の人生で、3回捨てられたのです。





でも彼は男性スタッフとは女性スタッフに比べて早く信頼関係を築く傾向にあります。
たぶんそれは、彼を裏切ったのはいつも女性だったからだと思われます。





以前に私が彼の行動を叱った時、彼は泣きながら私に言いました。

「みんな僕のことが嫌いだからみんな僕に意地悪なんだ!!
僕のことなんて誰も気にしてないんだ!!」


私は彼の背中をなでながら言いました。

「それは違うよ。グループホームのスタッフも、私も、Kyle も、
みんな George のことが大好きだよ。私達はみんな George の
ことをいつも気にしてるんだよ。でもだからと言って George が
したことはルール違反で、許されることではないでしょ。良くない
ことだって George もわかってるでしょ。みんな George に
いい子でいて欲しいから叱るんだよ。」


「僕、家に帰りたいよ。」

「でもまだ時間じゃないから、時間が来たら一緒にグループ
ホームに帰ろう。」


「違うよ!! 僕の本当の家に帰りたいんだ!!」

George はずっと泣いていました。

私はこの会話をしながら、自分が泣くのをこらえるのに必死でした。



片親でも、いい加減な親でも、血が繋がっていなくても、貧しくても、自分の帰る
「家」 と呼べる場所があって、愛されている子供はとても幸せなんだとこの時思い
ました。



George の行き先は今でも全く決まっていません。


【「たらい回しにされた子供(George)」 その後-1】





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私達の住む街の写真 (2)

2008年08月07日 | 私達の住む街
うちから20分位の所にあるお寿司と中華の食べ放題のお店に行く途中、虹が出て
いました  



           フロントガラスが汚いけど (スミマセン ) 虹が2本見えるかな???  

               

ハワイでいっぱい虹を見たことを思い出しました
Matt が、虹は朝か夕方しか出ないってハワイで聞いたって言ってましたが本当
ですか? 太陽の位置の関係なんでしょうか?





別の日に、うちから高速で40~50分くらい北に行った所にあるスキーリゾートの街で
アートフェスティバルがあったので行って来ました

   こんな↓何もない田舎道を通っていきます



                   しばらくすると家がちらほら見えてきました

               

   数年前に冬季オリンピックがあった場所です
   スキーのジャンプ台 (?) が2本見えるかな?



ハリウッド程ではもちろんありませんが、映画も作られたりするらしいです。
有名人もたくさん集まる、大きな映画祭も毎年この近くの街で行われます

           

こんな↓感じで絵画、写真、彫刻、ジュエリー、置物、花瓶、などいろ~んな種類の
アートが道路の真ん中のテントの下で売られています
ちなみに左の方で一生懸命写真を見てるのはうちの旦那様 (写真が趣味 ) です。



Matt が手首にしているのはビールを買うときに ID を見せた証拠です。これがないと
アルコールは飲めません  しかもここで飲み干してからじゃないと歩きながら
飲めない決まりだったようで、注意された Matt はブツブツ言ってました  ちなみに
この州は、こういうイベント以外ではそとでアルコールを歩きながら飲むのは違法です。

                

終わり頃に行ったのですが、まだまだ人はいっぱいでした。



そこで Matt が買った物はこれです↓↓



これ、ジャガイモとプラスチックを混ぜて作ってあるそうです。ものすごく細かい
作品です。

4、5年前のアートフェスティバルでこの人の作品を気に入ったのに、買わなかったのを
ずっと後悔していて探し続けたそうです。やっと見つけたと感動していました。その
ことをこれを作ったアーティストの人に伝えると、目をウルウルさせて Matt にお礼を
言っていました。
きっとアーティストとして最高の褒め言葉なんでしょうね

そのアーティスト Nicario Jimenez さん (ペルー出身) のサイトはこちらです。

そして見事ディスカウントしてもらいました~

(それでも美的センスのない私からしたら 「え~っ、そんなに出したら私の中古のピアノ買えるじゃん!!」 って思うくらいの
(実際思った) 値段です!! )




しかも私はお酒もタバコもしないし、その5分の1くらいの値段の化粧品買ったらブツブツ言われるのに~。それ以外に
自分のものは何も買わないのに。どこにそんなお金があるの!?!?
 ← Kimmy の独り言…





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ドッグセラピー!?

2008年08月06日 | 愛犬☆美花 (Mika)
美花のいたずらがだんだんとひどくなって来ました

↓↓ これは私のいたずら ↓↓





いわゆるハネムーン期間 (本性を隠していい子(人間の子でも)でいる期間をこう
呼びます) を過ぎたようです



とにかくひとりにされるとムカつくようです。



シャワーを浴びていても、バスルームのドアを閉めてシャワーをすると、出てきて
みるとティッシュの箱はビリビリになって中身は床に散らばってるわ、マットの
タバコは噛み千切られてるわ (だから早くタバコ辞めればいいのに!! ) 。

私が仕事中はお庭に出して行くのですが、お義母さんが家にいる時は時々美花の
様子を見てくれたり、おやつを与えてくれたり、家の中に入れてくれたりするみたい
です。でもお義母さんが美花を外に出してシャワーを浴びたりちょっとした買い物に
行ったりするともう大変。ベランダに置いてある椅子やテーブルはガリガリになって
るわ、ほうきはバラバラ、下にひいてあるマットはビリビリ、クッションのスポンジを
出してばら撒いてるわ…











謝るのはいつも私なのにぃ~~~!!!
全部お義母さんのものばかりなんです…









お義母さんは 「全部古いものばかりだし、どうせ買い換えないといけないと思って
たから、全然大丈夫よ~。子犬なんだから仕方ないよ、気にしないで!! 」 って
言ってくれるのですが、だからと言ってこのままにしておくわけにもいかず。

叱った時には反省してる様子を見せるのですが、どうも真剣に捕らえていない様子
です。

たぶん子犬の時期を過ぎれば治まるとは思うんですが、













いったいいつまでかかるんだぁ…!?
このままじゃアパートに引っ越せないよ…

       










そしてもうひとつ気になることがあります。

美花、ひどく叱られて不安な状態に陥ると (anxiety) 嘔吐するんです。

ついこの間も、散歩から帰って来て、家の玄関の前に着いた時にマットが玄関の鍵を
開けている間に美花のリーシュをはずしたんです。そしたら美花は近所の猫を発見
して思いっきり追いかけて行ったのです。呼んでも呼んでも、興奮して猫と遊びたい
ばかりの美花はなかなか戻って来ませんでした  

やっとのことでマットが捕まえ、美花はこっぴどく叱られました

そして家に入って少しすると嘔吐し始めたのです。

次の日に美花がマットママのクッションをビリビリにして叱られた時も嗚咽していた
そうです。

叱らないと躾けはできないし、でも叱ると吐く。

昔の飼い主にひどい叱られ方をして私達が叱るとそのトラウマを思い出すのか、
それとも叱られるとまた捨てられるんじゃないかと不安になるのか、とにかく昔の
トラウマがそうさせるんじゃないかと思っています。

人間の子供だったら言葉で 「悪いことをしたから叱ってるけど、私達にとって
あなたはとっても大事な存在だから絶対に手放したりしないから大丈夫よ」
って
言ってあげることができるけど…









                                             
犬にはそれが通じな~い!! 










犬のためのドッグセラピーってあるんでしょうか???

↓↓ 水を追いかけるのが好きな美花  すごい勢いで走り回ります ↓↓

               



↓↓ 言うことを聞かずによその犬を追いかけて (犬と遊びたくて) こんなに遠くまで
   走って行った美花と、それを追いかけて行った Matt ↓↓



↓↓ よその犬 (左) を追いかけて水の中に行ったはいいけど、途中まで行って結局
   怖くなってそれ以上行けなかった美花 ↓↓





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【虐待された子供(Toroy)】

2008年08月03日 | 恵まれない環境の子供達
私の職場、TCC については 『アメリカでの仕事 (2)』 をご覧下さい

TCC には虐待(身体的・性的・ネグレクト)を受けた子供、妊娠中に母親がドラッグを
使用したために問題を抱えた子供、障害(身体的ではない障害。例えば ADD, ADHD,
自閉症など)を持った子供、家庭の問題でアグレッシブまたは閉鎖的な子供など
様々なバックグラウンドを持った子供達が通って来ます。

国際結婚とは何の関係もありませんが、その中から私が過去に TCC で出会った
子供達の何人かをご紹介します。

今回は私が受け持った子供達がどんな虐待を受けて来たかご紹介したいと思います。
数え切れない程たくさんいるなかのほんの一部です。

ただ、とても酷い想像もできないような虐待の内容を含みますので、
不快に感じる可能性があると思われる方はお読みにならないで
ください。


私の旦那はこういう話は聞くに耐え兼ねないので聞きたくないと言います。

ではここからは覚悟がある方のみお読み下さい。気分を悪くされても責任は負えません
のでご了承ください m(_ _)m


------------------------------------


今回は Toroy (仮名)のケースです。


これは本当に信じられないくらい驚くと言うか 相当ショッキング です。


まず、Toroy がまだ母親のお腹にいる時から Toroy の人生は狂い始めていました。
彼の母親はいろんな種類のドラッグに手を出していました。相当中毒性あるの強い
ドラッグも使用していたようなのでたぶん中毒していたのでしょう。妊娠中もドラッグを
使用していました。

そして生後わずか5ヶ月の時、生みの母親とその彼氏 (Toroy の父親ではない) に
連れられて飛行機に乗って旅行に行ったようです。

その時に飛行機の中で、ただ単に Toroy に泣いて欲しくないという
単純な理由で生後5ヶ月の実の息子の耳・鼻・口を瞬間接着剤で
閉じたのです!!!!!


信じられますか??? 他人の子でもこんなひどいこと普通の神経じゃできません!!!
でも彼女はお腹を痛めて産んだ実の子、しかも生後5ヶ月の何の罪もない赤ちゃんに
こんな仕打ちをしたのです。

飛行機の中で誰かが発見して通報をしたかどうかは不明ですが、たぶん誰も気付か
なかったのではないかと思います。もし通報されていれば空港で捕まっていたのでは
ないでしょうか。

そして目的地のホテルに到着し、今度は母親の彼氏が何を思ったのか、彼をトイレに
連れて行き、ホテルのあのプラスチックのカードキーを切り刻んで、
Toroy のおしりの中に入れたのです。


書いていてため息が出ます。普通の精神状態じゃありません。

この事件でこの二人は警察に捕まっていて、親権はありません。今はこの母親の妹か
お姉さんにあたる、Toroy のおばさんが彼を育てています。

Toroy は大人を信用できません。当然です!!!

そしてこの事件が起きた時に彼はわずか生後5ヶ月だったにもかかわらず、潜在的に
覚えているのか、TCC のトイレで何か大人の助けが必要な時、彼は絶対に知らない
大人、特に男性には手助けをさせませんでした。私がそれを知らずに無理に手伝おうと
した時、彼は酷い不安状態になり落ち着かない様子で怒鳴り始めました。

彼はものすごく情緒不安定 (これが正しい日本語訳かどうかわかりませんが、英語では
anxious と言います)でちょっとしたことですぐに不安になり、落ち着かなくなる子でした。

例えば自分が信用しているセラピストが休暇をとったりすると、それが彼の精神状態に
影響したり、グループに新しい人(大人でも子供でも)が加わったりするとそれも彼には
精神的に負担になるのです。トイレの水が溢れて水を吸い取るための掃除機を教室に
持ち込んだ時も、何度も何度も何のための道具なのか、安全なのか、大きい音がする
のか、いつ使うのか、確認の質問をしてきました。



実は Toroy は、つい最近幼稚園に通う年齢になったのでTCC を去って行きました。



私は職場に復帰してから少しの間しか一緒のグループにはいませんでしたが、今の
パートナーの Kyle (カイル) によると、Toroy は1年以上 TCC にいて、つい2、3ヶ月
前まで何時間も続くかんしゃくを毎日のように起こしていたそうです。

「Toroy は TCC の中でも一番難しい子だって言っても過言では
ない程だったんだよ。誰も彼が普通の幼稚園に通えるようになる
とは思わなかったんだ。」


と Kyle は私に言いました。私達の上司 (資格を持ったセラピスト)は

「今日ね、Toroy が私に Nancy (他のセラピスト) に会いたいって
言ったの。でも私は 『今の時間は彼女は他の子供と会ってるから
ダメよ』 って言ったら 『OK』 って去って行ったのよ!! 昔だったら
そこで 『今すぐに会いたい!!!』 って言ってかんしゃくを起こしてた
のに!! 彼は本当に成長したわ。」


と驚いていました。

私は Kyle に言いました。

「この仕事やっててそれ (子供がいい方向に変わること) が一番嬉しいことじゃない!?」

「そうだね、普段の90%くらいはどうしたらいいんだ、何やってんだ、って思ってるけどね。
子供の大きな変化を見ると嬉しいよ。」


今後も彼に必要な適切なケアを受け、虐待のサイクルを受け継がずに大人になって
くれることを願っています






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TCC ってこんなとこ♪

2008年08月01日 | アメリカでの仕事
TCC の写真を何枚かご紹介します。見た目、普通の保育園です

子供達の顔は規則でお見せできないので後姿か一部加工しています。


アートの時間。子供って、みんな創造力豊かなアーティストなんですよ



          


これ↓↓は 「トーストアート」 と言って、牛乳とフードカラー (日本語では
食紅かな??? でもいろんな色) を使って食パンにペイントしている所です  



     

       子供達があまりに楽しそうなのでボランティアのお姉さん達も参加

          

           自分達がペイントしたパンが焼けるのを今か今かと待っています

               

     私のパートナーの Kyle も試食 (味はないので蜂蜜をつけました)

                 


                プレイグラウンドはこんな感じです



                



                



私の仕事場はこんな所です  



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