国際結婚 ~アメリカ編~

Hubby との出会い、Fiance Visa & GC 取得のプロセス、結婚生活など綴っています。

【「たらい回しにされた子供(George)」 その後-3】

2008年08月27日 | 恵まれない環境の子供達
「たらい回しにされた子供 (George)」 その後-1

                 と 

「たらい回しにされた子供 (George)」 その後-2 の続きです。



またまた長文です…  



初めて私のブログに遊びに来てくださった方は、是非こちら (TCC の子供達 (3)
「たらい回しにされた子供」) から読んでみてください。  




毎週木曜日は私と Kyle が直属の上司、Suzanne と3人で私達のグループ全体や
一人一人の子供達のことについて話し合ったり相談しあったりする会議 (この会議を
Supervision と呼びます) の日です。



Suzanne は人としても、上司としても、セラピスト (ライセンスあり) としても、とても
尊敬できる女性です  TCC のディレクター (校長先生のような一番上の責任者)
なのに全然偉そうに威張ってもなく、気さくで、その上いつも冗談を言って周りを
笑わせている、おもしろい人なんです



そして彼女は昔 TCC で私達のような TPS をしていた経験があるので、私達が
どういう気持ちでどういう仕事をしているのかも頭だけではなく自分自身の体験
として理解してくれているのです。


彼女が TPS 時代、Joel も TPS だった時代がありました。更におもしろいことに、


そしてその2人は同じグループのパートナー同士だったのです。


しかし Suzanne と Joel コンビはいつも意見が食い違い、しょっ中ぶつかり合って
仲が悪く、お互い大嫌いだったそうです (笑) ←でも今だから笑えますが、
パートナーのことを嫌いだと非常に仕事しにくいと思います



Supervision は、グループの中で困っていることやどうしていいかわからないことを
相談したりできて学ぶことがたくさんあるし、Suzanne はいつも私達を笑わせて
くれるので、私も Kyle もSupervision が大好きです







George の卒業を知らされた前日の Supervision の時に、私は Suzanne に、Kyle が
休暇中だった金曜日に起こった George の出来事を説明し、私が教えられたことと
Joel のやり方が違っていたことで混乱してることを伝えました。

「まず、TPS がグループにたった一人という状態があるべきではなかったわ。」

と Suzanne は言いました。そこは私も誰か臨時でグループに入ってくれる人が
いなかったかどうか探すべきだったと反省しました。

「誰からも早引きするっていう報告を私が受けていないからそれも問題だけど。
絶対にグループに TPS が1人っていうことがあってはいけないわよ。」


「わかりました。私は George に対しては厳しくして、何か彼がルール違反を
したらすぐに壁の所に座らせるように言われてたからそうしたんだけど、私も
その時は正直パニクッってたしイライラしてたから厳しくしすぎたんでしょうか?」


「ううん、そんなことはないわ。そうするべきよ。」

「でも私が George を座らせようとして怒鳴ってた (←聞こえは悪いですが
時に Joel がやって来て、優しく抱きしめて頬や背中を撫でて落ち着かせたん
です。そして後日彼に私のやり方が厳しすぎたか聞いてみたら、
『いや、そんな
ことはないよ。ただ彼がああいう状態になった時、彼のその態度を変えようとして
周り (大人) が攻撃すると、彼の態度はエスカレートするんだ。だからその時点
でのゴールは、話をするためにまずは落ち着かせることなんだ。そのために優しく
頬や背中を撫でて、君を助けたいんだって言ってやるんだよ』
って説明してくれ
たんです。私は George には断固として厳しくするようにって言われてるし、でも
Joel はそう言うしで混乱しています。しかも、Joel のやり方だと、George が悪い
ことをしてるのに抱きしめたりして、なんかご褒美のようなポジティブな接し方を
するべきなのか疑問なんです。」


「全くその (Kimmy の言う) 通りよ。悪いことをした後に抱きしめたりしちゃダメよ!!
だって悪いことをすれば抱きしめてもらえるって思うじゃない。」


そして Kyle が言いました。

「僕は George に言ったことがあるよ。『グループホームの人で君がコントロールを
失った時に、落ち着かせるために手を握ったりハグしたりする人がいるかもしれない
けれど、僕は絶対にそんなことはしないから覚えておくんだよ。コントロールを失う前
だったら、君が怒りをどうしていいかわからないって助けを求めて来たら話も聞くし
手を握ったりハグをしてあげるよ。でも一旦爆発したら、もう僕は優しくしないからね』
って。悪いことしてハグしてやるなんてとんでもないよ。」


「その通りよ、それでいいわ。」

「じゃあ Joel が言う通りにはしなくていいんですね。」













「Joel の言うことなんか聞かなくていいのよ!!













Suzanne のこの↑発言に大爆笑でした



そして次の日の George の Last Day を迎えることとなったのです。



~またまた続く~
なんかブログ小説並みに長編になってますね…


【「たらい回しにされた子供(George)」 その後-4】






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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
やっぱり (りおん)
2008-08-28 16:03:17
スタッフが多いと、いろんな考え方の人がいて、まとめるのに大変ですよね。
Suzanneさんはきっと苦労されてきたんでしょう。
でも、ちゃんとKimmyさんの考え方を支持して正しいといってくれてよかったですよね!
長い目で子どものことを思えば、一致した態度で接するとこが大事なんだと思うけど、そのことを分かってもらえない人が一緒に仕事すると、倍大変になっちゃいますよね。ジョージくん、最後の日はどうなるんだろう?続編楽しみにしてます!
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よかった! (彩子)
2008-08-29 22:05:18
上司の方・同僚の方からの言葉で、Kimmyさんのやり方が間違ってなかったって、
もやもやしてた気持ちが確信に変わって、本当によかったです!
Suzanneのような、どんな角度からも尊敬できる上司と仕事ができるっていうことは、とても恵まれていることだと思いますし、うらやましいです
私にもそんな上司がいたらなぁ…!
返信する
りおんさん (Kimmy)
2008-08-30 00:30:43
この仕事はコミュニケーションがとっても大事だといつも
思います。パートナー同士でも考えが違うことがあるので
Kyle とは疑問に思ったことなどはいつも話し合うように
しています。

Joel も George のことを思っていることには変わりは
ないんですけどね。

いつも読んで頂いてありがとうございます!!
最終日のこともアップしました。でもオチはありません
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彩子さん (Kimmy)
2008-08-30 00:33:56
私も内心ホッとしました

パートナーにも、上司にも本当に恵まれていると思います。
学ぶこともたくさんあるし毎日笑わせてもらうし、悩みが
あれば相談できるし… 感謝、感謝の毎日です

私も Suzanne みたいな人になりたいです (←無理
返信する
Unknown (カオサン)
2008-08-31 17:44:59
ホントに大変な仕事をしてるよね~。
すごいと思うよ~。
子育てで夫婦がぶつかるように、その子のためと思ってやる行動ってそれぞれだからきっと難しい事もあるんだろうね・・・。
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カオサン (Kimmy)
2008-09-01 01:27:15
大変だって思うことはあんまりないんだけどね~。
前に同じことやってたからなんとなくわかることが
多いからかな。それに今はそこまで難しい子供が
私のグループにはいないから楽な方なんだ。

うん、大人同士で意見が食い違うと大変かも。
難しい大人もいるからね~
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はじめまして (トオリスガリ)
2008-09-01 19:11:43
考え方が少し屈折してらっしゃる様に思えました。自分と同じ意見の人間ばかりではないし、他の方の意見をも受け入れられる器を養われては如何でしょうか?
人の心は機械のようにはゆかず、指示通りに動いたりするものではありません。
取り扱い説明書のような指示から一旦離れられる感覚をお持ちになることも、今の貴女には必要かと思えてなりません。
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トオリスガリさん (Kimmy)
2008-09-01 23:36:05
初めまして、コメントありがとうございます。

考え方が屈折と言うか、元々頭が固くて、特にこの時は
自分のやっていることに自信がなかったので、人に●と
言われればそれを試し、■と言われればそれを試す、と
いう感じでした。

子供は機会のようにはいかないからこそ、ひとりひとり
対応の仕方が違うので、私も手探り状態で上司の指示に従い
ながらパートナーと話し合いながら、何がその子に一番
効くのか探し出していきます。

もちろん、いろいろ試した上で別の方法の方がその子に
効くようであればすぐに上司やパートナーと相談しながら
違うやり方に変えることも日常茶飯事です。

あくまで George の場合は厳しくすることが効果的だった
という意味だったのですが、私の書き方がわかりにくかった
かもしれませんね。

これからはもっと柔軟な考え方や自信が持てるように
毎日経験と勉強を積み重ねていきます。
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