「歩くZ旗」みね姉のひとりごと ~矜持 国を護るということ~

私たちを護ってくれている自衛隊を、私が護りたい!そんな気持ちで書いてきました。今は、自衛隊との日々の大切な記録です

感謝の継承~「護衛艦いせ」梅崎艦長による記念講演にて~

2014年02月12日 | 護衛艦いせ
もうね、このブログのカテゴリーには、


「いせ」って追加しきゃいけなんじゃ?って気がしてきた(笑)
(↑ので、作っちゃいました(笑))


ま、それはさておき、


我らが梅崎艦長が、地元唐津にて、


艦長の母校(小学校、中学校)及び、


紀元節の記念公演を行ってくださいました





内容は、主に、


皆さまの記憶に新しい、昨年の、


フィリピン災害派遣における、海上自衛隊の任務や実績についてのお話でした。


実際に、災害派遣に艦長として行かれた御本人から、


直接お話しいただける


という、望外の幸運に本当に感謝です。


心から、唐津市民でよかった…と思わずにはいられません





お話は、日本が海洋国家で


貿易の99.7%が海上輸送に頼っていることから、


シーレーンの重要性などから始まりました。


知っている人は知っていることですが、


言われなければ、知らない人が多いことだと思いますので、


こういう前置きをきちんとお話してくださったおかげで、


なぜ、海上自衛隊の海外派遣が重要なのかということや、


海上自衛隊の存在意義が非常に明確に分かりやすかったです。


ここで、私がなぜ、


「海上自衛隊」と限定していったかといいますと、


単に好きだからなのではなく(笑)


彼らの過酷な働きが、最も見えにくく、かつ知られていないからです。


海自や空自のファンではない限り、


自衛隊=陸自をイメージする人が多いのは、その顕著な例だと思います。


東日本大震災でも、


陸自の活躍や、基地自体が被害を受けた空自の事はメディアで流れましたが、


海自のことってほとんど流れていないですよね?!


あの時、稼働全艦が被災地に向かったことを、


一体、どれほどの日本人が知っているでしょうか?


おおすみが事故にあったことはニュースで流れても、


おおすみがどれほど、大きな貢献をしたかは流れません。


海上自衛隊の活動は、とても伝わりにくいのです。


フィリピンでの救助活動の様子は、


多くの海自ファンなら、


FBやHPによる、海上自衛隊の公式情報を見ていたことと思いますが、


写真だけでは、その様子がわかっても、


なかなか実情が見えません。


そういったことを、


実際に行かれた、梅崎艦長からお話を伺うことができたということは、


本当にありがたく、極めて貴重な機会という以外にありません。








さまざまなお話の中で、


私の心に響いたのは、


「感謝の継承」


についてのお話です。


前回まで、7回に渡ってお送りした「洋上慰霊式」ですが、


この時、フィリピン・レイテ沖でも洋上慰霊式が行われていました。


以前も、このブログで触れましたが、


いせ(伊勢)とレイテの関係から考えると、


行われるだろうとは思っていましたが、


洋上慰霊式というものに対する、艦長の想いの一端を知ることで、


慰霊式というものが、一層深く厳粛に心に落ちてきました。


「今まで、いろいろな国を見てきたけども、日本では、いつでも屋根がある温かい家に住めて、

 いつでもおなかいっぱい、おいしいものを食べることができる。

 それが、あたりまえである国の方が珍しい

 日本が、そんなに平和で豊かな国になる前に、多くの命が失われたこと、厳しい中生き延びてこられた人がいること、

 それを決して忘れてはいけない。その感謝の気持ちを繋いでいくことが大事なんだ」


今、自分たちにとって、


当たり前、だと思っていることは決して当たり前ではないのです。


それを、当たり前だと思うことから、


人は感謝を忘れていくのでしょう。


逆に、


そのどれもが当たり前でないと気付くことから、


多くのことに感謝をすることができるようになるのだと思います。


先月の洋上慰霊式の時に、


中学生たちが乗艦していたことはブログでも書きましたが、


彼らもまた、


いせの皆さんに、フィリピン災害支援に対する感謝の文集を送っていたのだそうで、


そのお礼に、艦長が御招待をされたのだそうです。


これもまた、感謝の継承です。


本当に、人の想いや感謝の気持ちをとても大切にされていて、


こういう風に、


感謝が継承されていくことはもちろん、


その機会を丁寧に繋いでいらっしゃる梅崎艦長が、


本当に素敵と改めて思いました。





ということで、


ここで、私も1つささやかながら、


いつもこのブログを読んでくださっている皆様に、


そして、


素晴らしいお話をしてくださった梅崎艦長に


感謝を表明し、


「洋上慰霊式艦橋編」にて


掲載を見合わせた、梅崎艦長のお写真を掲載させていただきます
(これはOKでした


いせの艦橋で艦長席にいらっしゃる艦長なんて、


そうそうお目にかかれるものではありませんし、


「おおすみ」の件で言及したように、


あの航行時の緊張感を、少しでも多くの人に感じて頂くことで、


海上自衛隊への理解が、もっと深まることを願って…。






いつも読んでくださっている皆様、ありがとうございます。


素晴らしい貴重な機会の数々を、梅崎艦長、ありがとうございます。














































護衛艦「いせ」による戦艦伊勢の洋上慰霊式~最終回~

2014年02月06日 | 護衛艦いせ
え~、長々とお送りしてまいりましたが、


護衛艦いせの洋上慰霊式シリーズも、ついに最終回となりました。


予定より、2回伸びちゃいましたが(笑)







…といわけで、


楽しい昼食を終えた我々は、


艦内を軽く見学しつつ、再び格納庫(スタート地点)に戻りました。


格納庫では、音楽隊の演奏が行われていました♪



でも、ほんっとに、いせの格納庫で音楽隊を堪能できるって、すっごくプライスレスな贅沢だわ~


しかも、演奏がただの演奏じゃなくて、


すっごくすっごく見ている人を楽しませてくれるんです


そして、演奏している皆さんから、


演奏しているのがとっても大好き、楽しい~


ってもんのすごく伝わってきます


この時、楽器紹介を兼ねて、


色んな楽器ごとに、様々なバージョンで森のくまさんを演奏されてました


ジャズっぽい森のくまさん、


眠そうな森のくまさん、


ロマンティックな森のくまさん(笑)…


…などなど、同じ曲を色んな楽器ごとに、楽器の特性を活かして演奏すると、


こんなにも違って聞こえるんだ~


と、すっごくおもしろかったです


また、今度は、かなりマイナーな曲だと思うんですけど、


時計の音を再現したのがメインっていう、不思議な曲
(ルロイ・アンダーソンの「シンコペーション・クロック」というコミカルな曲らしい)


で、今度は、時計の隣で新聞を黙々と読む海自さんのご登場(笑)





この方、後ろで確かドラムを演奏されていた方です。


時計のカチカチカチ…という音が時々、調子が外れます。


(「シンコペーション」=リズムや拍をわざとズラしておもしろさを出す曲なので)




気になる…(笑)


こんな感じの演技(?)が続き、


最後、もう、イライラして時計を叩くと…




びよ~~~~~ん(笑)


ありがちなオチですが(笑)


とってもコミカルでカワイイ~~~


わざわざ仕掛けをした時計を用意している海自さんが、またおちゃめで好きです


でも、この曲って、ただ演奏して聞くだけだと全くナゾで「?」な感じになると思うんですね~。


そこを、小道具や演技をする人で、分かりやすく表現するって


これこそ、お・も・て・な・しだと思います


本当にいろいろ盛りだくさんで、


次は、


待ってました、宇宙戦艦ヤマト


これは、海外派遣などに艦を送り出す時に、必ず演奏するのだそうです。


「必ずここへ帰ってくると、手を振る人へ笑顔で応え」


…このいせが、昨年末フィリピンに派遣された時も、もちろん、演奏されました。


必ず、みんな無事で戻ってきてほしい…その願いを演奏に込めて、仲間を見送るために…。


この時は、なんと、歌付きでした。


また、この歌い手さんがとてもステキでした


見た目も俳優さんみたいにステキだったんですけど、


その声が、ささきいさおソックリ


いや~ステキ!もう、感涙


…そうして、最後の曲が終わると、もちろん、アンコール


ここで、満を持しての…


軍艦マーチ


来ましたぁ~~~~


いや、もうね、


いせの格納庫でですよ、海上自衛隊音楽隊による、軍艦マーチの生演奏ですよ


もう、言葉にできない・・・・(涙)


この日はほんっとに、


生きててよかった…


と思いました(笑)


そんな感動で胸いっぱいの中、


いせは、いつのまにかIHIマリンユナイテッドのドックに入港していました。


…この夢のように、ありえないくらい楽しくて幸せな時間があっという間に終わりです。


艦を出ると、


出港時とは全く違う光景。



ドック入りしているいせもレアですね♪(もう、何を見ても楽しいわけで(笑))


いせは、これからしばらく全身ケア


海上自衛隊きっての絶世の美女が、


リフレッシュしてさらに美しくなって洋上に出る日が待ち遠しいです


それまでゆっくり休んでね~


名残惜しい気持ちいっぱいで、


夕日を浴び、旭日旗をはためかせるいせのかわいいおしりを見つめつつ、


「またね