「歩くZ旗」みね姉のひとりごと ~矜持 国を護るということ~

私たちを護ってくれている自衛隊を、私が護りたい!そんな気持ちで書いてきました。今は、自衛隊との日々の大切な記録です

練習艦隊佐世保入港! ~かしま艦上パーティ編~

2016年04月01日 | 海上自衛隊


毎年、関西での練習艦隊入港にお邪魔させて頂いておりましたが、今年は初めて、佐世保の方に参加させて頂きました。


と言いますのは…



こちらを頂いちゃったからでございます( *´艸`)


さすがに、もう二度とこんな機会はないと思いますので、これは永久保存(笑)







そして、楽しみにして迎えた当日


開催時間の30分前には開場でしたので、その時間には倉島岸壁に到着しました。



桜も満開


桜の奥には、本日の会場、練習艦かしまが見えます。


そして、その後ろには、



あきづき~~~~


そして、その後ろには、見えませんが、掃海艇やくしまがいます。


うきうきしながら、受付に向かい、名札を受け取り、かしま特有のVIP専用木製ラッタルに向かいます。



すると、ラッタルの手前で、その脇に待機している実習幹部生の一人が一歩前に出てくれて、すかさずエスコートしてくださいました( *´艸`)


感激です


「こちらへどうぞ。段差がありますので、お足元お気を付けください」


と、声をかけてくださいます。


…昨年まで、このエスコートがつくのは最初に乗艦は許される本当のVIPのみだったのですが、今年は変わって、可能な限りエスコートして頂けるようでした早く行ってよかった~


実習幹部生も緊張されてるようで、ありがたい反面、心の中でエールを送りたくなりますね


いやまぁ…しかし、制服姿の若い笑顔の素敵な実習幹部生にこうやってエスコートして頂けるとは、なんとも幸せです


まだぎこちないんですけど、こうやって少しづつ国内でエスコートすることに慣れてから、


世界の社交界にデビューするわけですから…がんばれ若者よ










さて、久しぶりのかしま乗艦


いろんな思いでウキウキしながら通路を歩くと、ある部屋に案内されました。


ここは、実習幹部生たちの座学を行う教室(?)みたいな、けっこう広い部屋です。


入るとまず、クロークが用意されてあり、実習幹部生たちが、ここでもホテルマンよろしく、うやうやしくコートを預かってくれます。


…まだ、国内巡行寄港地二箇所目なのに、なかなか慣れた感じでした。


この季節の艦上パーティだと、非常に服装が迷いどころなのですが、意外と、コートを脱いだだけでも、まだちょっと暑い感じで、


ワンピースの上に着ていたジャケットを脱ごうかどうしようか、さんざん迷った挙句、脱いで預けることにしたのですが、


「もし、寒くなったら、すぐにこちらに取りに来てくださればよろしいので…」


と、実習幹部生に笑顔で言われまして、こちらも思わず笑顔で


「はい、そうします。ありがとうございます


と答えました…君ら、本当に、そのまま一流ホテルで働けると思うよ…としみじみ思いましたね…。


上着を預けた私に、すかさず、エスコート君が、


「では、こちらにどうぞ」


と案内してくれたのは…



同じ部屋の奥でした。


ここは、たくさんの人でごった返していたのですが、壁には江田島での思い出や、3年前くらいからの練習艦隊のアルバムなどがあり、


実習幹部生が各々、エスコートしている相手に対して説明してくれていました。


これも、例年(といっても、過去2回)はなかった、初めて見る光景です。


私も、エスコート君から、アルバムや写真を見ながらお話を聞きました。


そして、さらに奥に促されると



江田島での1年間のVTRが流されていました。


ちょうど、カッター訓練の様子でしたね~。


そしてこの部屋、ふと見上げると



「脚下照顧」の文字が。


「他でなく、自分の足元…自分自身を見つめよ」という禅の言葉ですが、「負けじ魂、これぞ船乗り」も他人ではなく、自分自身に負けない、


という意味であることから、常に自分との闘いであるということですよね…これは、自衛官に限らずだと思いますが。


そして、しばらくして、会場である格納庫および飛行甲板に向かいます。


部屋を出ると…



オランダ坂にレッドカーペットが


しかも、けっこう急なオランダ坂は、歩きやすいように階段状にしてありました…なんというお心遣い…(ノД`)・゜・。


そして、2年ぶりのかしまでの艦上パーティ



相変わらず、ホテルのブッフェかと思うような、豪華なお食事



船盛ももちろんあります


「かしま」の文字と



の文字も。


今回、せとゆき、あさぎり、かしまの3艦から、それぞれお料理は、各調理員長がプライドをかけて作られたものです


やっぱり、こういう時「僚艦には負けたくない」という気持ちになるそうですね(笑)…さすが


しかしながら、やっぱり、最初にお刺身4切れと、メロン2切れ程しか口にできませんでした…


せっかくの心づくしのお料理だから、頂きたかったんだけども、お話ししていると、やっぱりそうそう食べる時間はありませんよね…。


もちろん、恒例の天ぷら屋台もでてましたし、後ろにはドリンクバーがあり、日本酒、焼酎、水割りに、赤ワイン、白ワインもあります。


しかし、白ワインもほとんど飲んでないですね…(笑)


時間が1時間半しかないので、そんなに悠長に飲食している暇はありませんから。










最初のエスコート君が、誰かに何かを尋ねられ、そちらの案内に行かれたので、その間に、お招きくださった、


練習艦隊司令官岩崎海将補にお礼とご挨拶に行き、新しい副官さんともご挨拶させていただきました。


前年の副官さんとは、タイプが違う、現代的な感じのイケメンさんでしたね( *´艸`)←副官イケメン説定着。


すごくフランクで話しやすい方でした


そのあと、目の前にかしまの艦長さんがいらしてて、話しかけようかどうしようか迷っていた時に、


「…大丈夫ですか…?どうかされましたか?」


と、気遣う女性の声が。


若い幹部WAVEさんでした。


「…あ、はい、大丈夫です」


たぶん、迷ってた表情が、不安げな表情に見えたんでしょうね(笑)


それから、飲み物を取ってきてくださって、お話しすると、せとゆきの砲術士さんとのことで、しかも、その前は…


「えっくろべの通信士だったんですか


とのことで、すっごくびっくり


「私、1月に、修理地回航でくろべに乗せていただいたんですよ


「えっそうだったんですか


と、思わぬくろべつながりで、驚きましたよ~


「それにしても、通信士から砲術士って、全然違うと思うんですけど…大変じゃないですか


「…そうですね…通信士の時でも、はじめは全然海図も読めなくて、みんなから教えてもらって、どうにかできるようになって…

 今も、全然違いますけど、でも、いろんなことが日々勉強ですごく面白いです


と、穏やかな口調で話してくれました。


彼女が実習幹部だったのは2年前だったそうで、


「その時、私、天保山の入港と艦上パーティ行きましたよ


と、またまた盛り上がりました( *´艸`)


そして、お話ししている途中で、日没を迎え、皆で自衛艦旗納め…で、し~んとして、終わるとまたザワザワ…。


なんでしょうね、時間を止められたみたいな、そんな感じでした(笑)


ところで、彼女は「せとゆき」の乗員さんとのことで、とても気になったことを聞いてみました。


それは


「あの~、せとゆきの艦長さんって、いろんな徽章を着けていらっしゃいますよね?あれがすごく気になっていたんですけど…」


です。


「あ!はい。あの特別警備隊徽章着けていらっしゃいます」


「艦長さんで、特別警備隊徽章つけていらっしゃる方って、かなり珍しいですよね?…もしよかったら、お会いしたいのですが」


と、いうことで、案内していただきました。


意外だったのは、とても小柄な方だったことです。


とても気さくで、楽しい方でした~♪


お話ししていると、間もなく、司令官より各艦長さんに集合がかかりました。








集合がかかって向かわれた先には、岩崎司令官が立っていらっしゃってて、ゲストのアメリカ海軍の三名の大佐殿を呼ばれました。


アメリカ海軍の方がゲストでお越しになるあたり、やっぱり佐世保だな~と、改めて思いましたね。



一番右の大佐殿は女性でした~。


三人ともなんかの艦長さんだったことは分かったのですが、あまり米軍には詳しくない(というか、興味がない)上に、英語でのご紹介なので、


ぜんっぜん、わかんなかったですよね(笑)


なんとなくですが、アメリカ海軍同士は友達であること、これからも仲良く、共に護っていこう的なお話だったんじゃないかと推察します…。


しかし、やっぱり袖の金色の幅が太い方たちは、みなさん英語が堪能でいらっしゃるのですね~


特に、練習艦隊司令官ともなれば、世界各国を外交していくわけですから、司令官はもとより、


副官も当然そうじゃないと務まらないのは間違いありません…。


…というか、そもそも、どこの国の海軍士官でも英語が話せない士官なんかいない、というのは通念であろうと思うのですが、


悲しいかな、我が国のネイバル・オフィサーたちは、英語が苦手な方たちも少なくなく、ある若手幹部は、遠洋航海の時、全然英語が話せず、


「日本のネイバル・オフィサーは英語が話せないのか


と、言われてしまったんだとか(笑)(でも、↑これが分かったんなら、けっこう分かるんじゃないのか???)


で、いったいどうしたのかというと、


「ジェスチャーで(笑)」



との回答…それで通じて、楽しく会話できたなら、いたってOKなんだと思います(;´∀`)


っていうか、「英語がわからない」のレベルが、民間人とは違うと思うのよね…さすがに。


さて、そのあと、岩崎司令は日本語で、ご来場の皆さまに対してこう仰いました。


「みなさんには、宿題を出したいと思います。実習幹部生と、最低5人、できれば10人と会話をして頂きたいのです」


と。


できるだけたくさんの民間人と会話をすることで、実習幹部生に、自分たちがいかに、期待され、信頼されているかを


感じてほしいということでした。


そこで気づいたことがあります。


今回、ドリンクバーにいた方はじめ、ボーイさんの役をされている方はみんな、どうみても実習幹部生ではなかったこと(例年は実習幹部生)に、


あれ?っと思ったのですが、エスコート役を増やしたことといい、ボーイ役を…おそらく海曹海士さんたちがすることになったことといい、


岩崎司令官が、できるだけ多くの実習幹部生たちに、少しでも多くの民間人とコミュニケーションを取ってほしいと


願われたからではないかということに…。


自衛官になると、広報の時以外は、民間人と話をする機会はそう多くはありませんから、今のうちに、少しでもそういう機会を増やしてあげたい、


と思われたのではないでしょうか。


…そして、司令官がそう仰ったからには、ぜひともノルマを達成したかったのですが…いかんせん、時間が足りませんでした


残念…。


ちなみにこの日は、いつもfacebookでお世話になっていたものの、一度もお会いしたことのない、


海上自衛隊OBさんと、ようやくお目にかかることができたことが、とてもうれしかったです







そのあと、この前の福岡での祝賀会でお目にかかった、佐世保総監ご夫妻にご挨拶に行きました。


その時、総監のおそばに、老紳士という雰囲気の方がいらっしゃったのですが、総監が、その方のことを、


「こちらは、海軍時代からお世話になっている老舗デパートの社長さんで…」


と、ご紹介されたことに、私、ひそかに感動しておりました…(笑)


か、海軍時代からお世話になっていて、とか、さらっと言えちゃうあたりが、なんとも言えません~( *´艸`)


その社長さんも


「あの当時はねぇ、軍艦がたくさん集まってきたのはいいけど、何もなくてねぇ…。海軍さんの奥様方からも、デパートがほしい、というご要望が

 ありましてね…」


と、仰るので、なんというか、改めて佐世保と海軍の歴史の片鱗を垣間見たような感じでした。






それから、時間が容赦なく経っている感じに焦り始めたのと、足が痛み始めたので、ちょっと、ぼ~っと突っ立っているような感じだった時に、


先ほどの、海上自衛隊OBさんが、声をかけてくださいました。


声をかけていただいたので、スーツ姿の若者二人と、実習幹部生が一人という中に入らせていただくと、そのスーツ姿の若者二名は、


なんと、新卒の背広組…つまり、内局の方たちだったのです。


でも、いろいろ話していると、彼らはすごくフレンドリーでたのしかったですびっくり


ずいぶん、今まで思っていた内局のイメージと違うなぁ…と思っていたら、そういう私の心境を察したのか、一人が、


「昔は、内局っていうと、自衛官を見下して押さえつけようとしていましたが、今、僕たちは、どうしたら自衛官が仕事しやすくなるか、を、

 一生懸命考えています」


と言ったのです


実は、それと同じことを、知人で統幕にいる海自さんから、


「最近、内局の人たちが変わってきてて、自衛官が仕事をしやすいようにサポートしよう、ってやってくれてる。

 そして、すごく優秀な人たちが多い」


という話を聞いていたので、その話の整合性が取れた瞬間でした。


思わず、


「ありがとうぅぅ(ノД`)・゜・。」



とうるうるしました…( ;∀;)


自衛官のみなさ~~~ん時代は変わってきていますよ~…あとは、早く世代交代による、組織の新陳代謝が行われればOK


そして、この場に実習幹部生もいたわけで、なんとも濃い空間で、私は彼らとお話ができて大満足でした


…が、その時、無情にも蛍の光が流れ始めました…。


早いよ~~~~~~(ノД`)・゜・


仕方なく、コートを受け取って、ラッタルに向かいました。


そして、私がラッタルに一歩を踏み出し



何段か降りた時、私のすぐ背後で、


ほひ~~~~~ほ~~~~


って、鳴った


えっと、振り返ると、そこには、どなたかは存じ上げませんが、袖の金色の幅が広い方とその令夫人が…(@_@)


げぇぇぇぇぇぇぇぇ~~~~~~~やばいやばい…サイドパイプ鳴っちゃってるのに、ラッタル降りてるよ


どどどどどど…どうしよう( ;∀;)


し、仕方ない、さっさと降りてしまおう(←後ろはもう戻れませんでした)と思ってたら、ちょうど、ラッタルの真下に、黒塗りの車が…。


すみません、すみません…と、心の中で100回くらいつぶやいて、足早にラッタルを降りると、レッドカーペット挟んで、


海士クンたちが両脇にずらっと並んで、敬礼でお見送りしてくれました(←これは、来場者みんなにしてくれています)


…ってか、まぁ、民間人なんであんまり気にしなくてもいいのかもしれませんけど…気にするよね…これは…。


いや~びっくりしたわ~(笑)


去りがたい気持ちで、鹿島を見上げます。






この時、岩崎司令官からの締めのご挨拶が聞こえてきました…パーティは大成功で、来場者も満足度が高く、ご満悦のご様子


レセプションパーティって、本当に、企画も準備も後片付けもすっごく大変ですよね…。


みなさん、本当にお疲れ様でした


いつもながら、すごく楽しくて、幸せな時間を過ごさせていただきましたありがとうございます


そしてみなさん、翌朝0900に出港とのこと。


もちろん、お見送りに行きますよ~( *´艸`)


というわけで、続く…








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