「歩くZ旗」みね姉のひとりごと ~矜持 国を護るということ~

私たちを護ってくれている自衛隊を、私が護りたい!そんな気持ちで書いてきました。今は、自衛隊との日々の大切な記録です

念願の補給艦「とわだ」

2016年10月28日 | 海上自衛隊


「いせ」の甲板から、いつもお隣に見えていた、気になるアイツ…それが彼女



そう、補給艦「とわだ」です


呉で、いつっつも、「いせ」の隣にいたんですよ~。


いつか補給艦見学してみたい…そんな気持ちを抱いておりましたら…そう、まず、5月に、横須賀で「ときわ」を見学させて頂けることになり、


続いて、いつも気になっていた「とわだ」にもようやくお邪魔することが叶いました


こういう時って、弾みがつくものなんですね(笑)


毎年恒例の馬関祭りの艦艇一般公開が、補給艦「とわだ」だったんですよ~


うれしかった~(*ノωノ)


そして、この日は、なんだかんだで、倶楽部ディフェンスガールズ(私が以前開催していた自衛隊との婚活イベント参加女性たち)


との見学会になったのも楽しかったですね







さて、いざ乗艦('ω')ノ



こ、これは、初の乗艦場所だわ…


艦艇後部の…ここ、なんていうの????甲板の下のとこです。





広い


そして、ラッタルを登ります。






ラッタルを登るとそこは…



飛行甲板だった…。


どど~んと、でかい「とわだ」の横断幕が。


ちなみに、こちらの横断幕の竜は、「オラ、悟空!」でおなじみの、極めてあの神龍っぽかったのですが、


乗員さんが被ってらした部隊帽のは、もうちょっとカワイイキャラクターちっくな龍でした。


そう、「とわだ」のマークは「龍」なんですよね。


なんでか?…それは、後程…('ω')ノ










はためく自衛艦旗。


…先日、この旗の名前で、喧々諤々の論議をある方のFacebookタイムラインで繰り広げることとなったのですが…


自衛艦旗でしょ?


軍艦旗、って、少なくとも現在は呼ばないでしょ?あくまでも、日本では、言わないよね?


帝国海軍に取りつかれてるみたいな人って多いですが、私は、過去、日本を護ってくれた方々には感謝もしていますし、敬意も払いますが、


今、日本を護ってくれているのは自衛隊であって、過去の軍隊ではないから~!


英霊が、今も日本を護ってくれているとか、もちろん、その気持ちもありますが、実質的に現実的に護ってくれているのは、自衛隊でしょう?


と、常々思っているわけです。


でも、そんな当たり前のことを、忘れている人って結構いませんか?








話を戻します。


甲板から、一旦、艦内の通路に入って、そこから外の通路に出ると…



国際信号機ですかわいい~


なんだけど、いつも見るのより、旗が多い???


そこで、聞いてみたら、


「あ、色んな旗を見せてあげたいので、特に意味にこだわらず、色々上げました」


とのことでした。


なるほど~



その旗のふもと。



おなじみ、チャフがにょきにょき生えています( *´艸`)


前も書きましたが、どうしてもこれは、ムーミンの「ニョロニョロ」を思い出します(笑)


そして、その近くに、ナゾのカワイイ小箱?発見



「水をかけないでください」←得意のテプラがあります(笑)


開けていただくと…




たら~~~~~ん


そう!小学校の片隅にあった、懐かしの「百葉箱」ですよ


艦にあるの、初めて見た


しかも、デジタル化されている・・・・。







そしてお次…




ここは、そう艦橋ウイングです


補給艦のウイングって、めっちゃ広くてびっくり


なんでって、そりゃやっぱり、



こういう機械の作業があるからですよ~補給艦だもん。


…と、ここで、そばにいたおじさんが、乗員さんにこんな質問をしていたのが聞こえてきた。


「この船(←あえてこの字)って、武器はないの?大砲とか」


…あるわけない…補給艦に大砲なんてあったら邪魔で仕方ないじゃん…とあきれていた私をしり目に、乗員さんは


「この艦は補給艦なのでありません」


と、優しく答えていた。


「え?!ないの?補給って大事でしょ?狙われたらどうするの?狙われるでしょ?」


と、おじさん。どうやら、その辺はわかっているらしい…。


「はい、真っ先に狙われますね~。なので、艦隊行動の真ん中に大体いて、他の艦から大事に守ってもらう感じですね」


とのことでした。


それを聞いて、後で、私が、


「な~るほど、そうなんですね」


というと、


「まぁ、実際は、いせとかが真ん中で、うちはその隣くらいですけど(笑)」


とのことでした(笑)


「それは、やっぱり司令部があるからですよね???」


「そうですね」


う~ん、なるほどね。


司令部壊滅すると困るし、補給が絶たれても困るし…これは、どっちが大事かっていうのはなかなか難しい話。




双眼鏡と…



ポニョで、「そーすけ」がお父さんに向かって、カシャカシャやるやつ



あ、正確には「信号探照灯」っていうんですね(笑)






さて、お次、艦橋です。


全体像を撮ってないことに気づいたのですが、環境もかなり広かったです。


それ以上にわくわくしたのは、いかんせん、古い艦なので、機材がレトロでカワ(・∀・)イイ!!ことです


まぁ、乗員さんたちからすると「は?」って感じだとは思いますが、いつも書いていますが、私は古い艦の方がいろいろカワイくて好き



海図…これ、いつもなんとなく置いてありますけど、1枚けっこうお値打ちなんですよね。


そして、艦橋真ん中にあった、レトロなこちら…



これ、今は、



こっちですよね?


万が一、現在のシステムが故障したら、このレトロな奴の出番が来るらしい…ので、来ないことを祈ります…。


そして







レトロ~~~( *´艸`)


…ところで、補給艦は非常に操艦が難しいと言われています。


その理由は、この写真にヒントがあるんですが…。


ちょっと時間がたってしまってうろ覚えなんですが、補給艦って、後進かける時、いったん「後進準備」という動作が入るので、


要は、急に止まれないってことらしく、なかなか大変らしいです。←ごめん、私船乗りじゃないから、うまく説明できない…申し訳ない


あとは、これ、艦橋から写したものなんですが、




わかりますかね???すっごく、舳先まで距離があることが。


つまり、補給艦は護衛艦や他の自衛艦と比べて、艦橋がかなり後ろにあるんですよね…艦橋2つ分くらい?かな?後ろです。


なので、当然、前が見えにくい訳ですよ。


あと、エンジンとかもいろいろ複雑?難しい?らしくて、


いろんな海曹さんとお話していて、補給艦に乗ったことがある方が必ず


「補給艦の艦長って、本当にすごいと思う。かなり操艦難しいから」


と、口をそろえて仰るんですよ。


そんな艦長さんとお話できなかったのは、非常に残念でした…。





さて、艦橋を出ようと、後部のラッタルを降りようとすると…



あったすっごく珍しい場所に艦内神社が


傍に立ってた海士くんに、


「この神社はどちらの…?」


と尋ねると、すかさず


「十和田神社です!」


と、答えてくれました。


若い子が、こういう質問にすばやく答えてくれると、妙に感激します素晴らしい


で、ここで、初めの部分の「とわだ」のマークの話に戻りますが、龍である理由が、まさにこれですね。


十和田神社には、古くから水神=龍信仰があるのです。


というわけで、最近、忘れ気味の自衛艦隊和歌集の1首 「とわだ」で、私が詠んだ和歌がこちらです。


とわだなる清きあわ海おより紙願い叶へし出でよ水神


意味「十和田の、永遠に清い湖で占いをするので、願いを叶えてくれる竜神よ出てきてくれ」  


※「十和田湖」と「永遠(とわ)」は掛詞にしています
※「おより紙」は十和田湖に投げ入れて、吉凶を占う紙


こんな感じ。


この和歌を詠むために、いろいろ調べていたことが予習となり、十和田神社=龍に気づくことができました(笑)…ほっ…


そしてそんな「とわだ」艦内の憩いの水飲み場には



なるものが(笑)


飲んでみたかったな~( *´艸`)






そして、いよいよ前甲板へ。



補給艦のシンボルといってもいい、この鳥居(っぽいの)…本当は何というのか、聞くのを忘れた…。


それにしてもカッコいい…(*‘ω‘ *)



で、このたくさんのホースですが、艦の給油用、ヘリの給油用、水用と、3種類あります。



その先っぽ



でかい…。


ちなみに、ヘリの燃料は、補給艦から直接ヘリに給油することはなく、艦に給油 ⇒ からの~ ⇒ ヘリ給油なんだそうです。


そして、最近の護衛艦は、真水を大量に作ることができるので、あまり水を送ることもないんだそう。


さて、その補給作業を行う甲板がこちら。







こんな感じなので、舳が遠いです。



艦橋のところで書きましたが、かなりいろんなものがあって、やっと、この光景になるので…いかに、前甲板が広いかがお分かり頂けるかと…。


さらに、



この位置から、艦橋の方を振り返ると、こんな感じです。


そして、補給作業の様子がパネル展示されていました。







イージス艦に対して行われている補給の様子だそうでした。


傍にいた乗員さんが、パネルを指して、


「よ~~~~く見ると、このイージス艦の乗員さんが、笑顔になっているのがわかりますよ(笑)」


と、言われたので見てみると、たしかに(笑)


私「やっぱり、うれしいんですね~」


海「…やっぱり、ずっと洋上にいて、缶飯ばかりが続いていたでしょうから、やっと缶飯から脱出できる~(涙)っていう笑顔ですよ(笑)」


私「あっ!!!…ってことは、これ、もしかして、ミサイル対処で洋上にいる時ですか?!」


海「ですね」


私「あぁ~~~…そうですか…そうですよね…。それは、物資が届くとすっごくうれしいですよね


笑顔でお話される乗員さんからは、今か今かと首を長くして待っててくれる仲間の元に、


重要な物資を届け、洋上で長い任務を行っている仲間を笑顔にしているんだ、という、


補給艦乗りとしての誇りと、その仕事に対する喜びが伝わってきました


補給艦は、「とわだ」「ときわ」「はまな」と、「おうみ」「ましゅう」と5隻しかないので、


海上自衛隊の行動が増えている今、どれだけ忙しいだろうかと思わざるを得ません。


補給艦の活躍と言えば、2001年~2010年まで続いていた、インド洋における洋上給油が記憶に新しところですが、とはいえ、メディアでは


「行くことになった」


という、事実だけが報道され、その具体的な行動実績は、国民には謎のままでした。


それはもう「なんで?」といっても致し方のないことなので、言っても無意味ですが、ありがたいことに、ネットで今は知ることができます。


とはいえ、なぜインド洋に海上自衛隊が派遣されなければならなかったのか?ほかの国の海軍ではなぜダメなのか?


その実績はどうなのか?


ということについては、まだまだ知らない人の方が圧倒的に多いと思います。


なぜ、海上自衛隊がいかねばならなかったのか、ということについては、


「Yahoo!知恵袋」のアンサー(ベストアンサーではなかったです)で、非常によく纏められていたものがありましたので、以下にペーストします。


    「洋上ガソリンスタンドなんて、なんで日本がやるんだ」と思っている方へ

    まずは軍艦の基本を解説します。洋上に停まっている艦船は、テロリストに体当たり攻撃をされると避けることができないので危険です。 

    (慣性の法則)
    
    そのため、洋上では補給する側とされる側の両方の船が同じ速さ、同じ幅で航行しながら給油する「移動給油」が一般的です。

    他国の海軍はこの移動しながらの給油を14~16ノット(26~30km/h)で行いますが、インド洋で活躍する日米を含む一部の海軍は20ノット
 
    (37km/h)での給油することができます。

    移動しながら給油できる速度が速いほど、テロリストからの攻撃から逃れやすくなり、給油中を狙われにくくなります。

    この高速で移動しながら給油ができる補給艦のことを「高速戦闘支援艦(AOE)」といいます。

    (※参照 ttp://www.clearing.mod.go.jp/hakusho_data/2006/2006/html/i51c4000.html )

    洋上給油ができる艦船(以下、補給艦という)を持つ国は珍しくありませんが、インド洋のような荒れた海で洋上給油を行う技術を持つ軍と

    高速な補給艦を持っているのは、次の四カ国しかありません。
 
    ・アメリカ 7隻 
    (サプライ級×4、ヘンリー・J・カイザー級改×3 ただしカイザー級改は民間委託船なのでインド洋のような荒海では活動できない)
 
    ・スペイン1隻 (他国と共同で追加建造中 唯一の補給艦は、自国防衛に使われているためインド洋には回せない)
 
    ・英国 2隻+α 
    (フォート・ビクトリア級×2、ウェーブナイト級×3 
         ただしウェーブナイト級は補給システムにも問題があるため自国の補給にしか使えない)
 
    ・日本 5隻 (とわだ級×3,ましゅう級×2 世界有数の荒海である日本海で訓練を行っているため、インド洋でも給油活動ができる)


    アメリカが一番多くの補給艦を持っていますが、アメリカは自国の補給基地で不純物を濾過した燃料を、

    自国の補給艦で自国の艦船に補給するようになっています。このため、補給艦には燃料を濾過する装置が付いていません。

    日本は補給艦に濾過装置が付いているので、砂や不純物が混じった燃料しか供給できない条件の悪い港からでも、燃料を積み出し、その他の

    艦船に補給艦単独で濾過して補給することができます。


    日本から海上給油を受けた艦船は、日本の海上自衛隊が入ることができない「戦闘海域」であるペルシャ湾で、
  
    洋上テロリストを捕まえるために活動しています。

    しかし日本の民間タンカーはペルシャ湾を通らなければ、日本に原油を運ぶことができません。

    これらの日本のタンカーは、日本の海上自衛隊が守ることができないため、多国籍の海軍に守られています。

    2004年には日本郵船の「高鈴」というタンカーが、高速ボートによる自爆テロ攻撃を受けています。

    この時、戦死者を出しながらも「高鈴」を守ってくれたのも多国籍海軍です。

    ttp://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/86956/

    日本は「戦闘海域に行ってはいけない」という法律があるため、自国のタンカーを自力で守ることはできません。

    日本に代わって、日本のタンカーをテロリストの攻撃から守ってくれる多国籍軍に、日本の法律が許す範囲内で協力するために作られたのが

    テロ特措法です。

    日本の海上自衛隊は、戦闘海域ではないインド洋で、日本のタンカーを守ってくれる艦隊に補給活動を続けているのです。




…いかがでしょうか?(おそらくこれを書かれたのはOBさんかな?と思うのですが)


そして、実績という点において、海上自衛隊の洋上給油技術は極めて高く、それを分かりやすく説明すると、


「一度も一緒に訓練をしたことがない国の海軍とでも、初めてで1滴もこぼさずに、洋上給油を行うことができる」


ということです。(元ましゅう乗員さん談)


「とわだ」の乗員にそのことを話して、すごいですよね~~~というと、


「いや…日本人って、他の国よりも、手順をきちんと守って、普通のことをきちんと普通になるんですよ。それだけのことなんです」


と、これまた控えめなんですけど、「手順を守って、普通のこともきちんと普通にやる」というのは、意外とできないものなんですって


…こういうことを、もっと広くたくさんの方に知ってほしいです。


「なんでメディアは…云々」


って言ってもせんないことなので、私は、自分で広めます。


ラジオでも、もちろん、このことは話しています


いつも書いていることですが、北朝鮮からミサイルが飛んでくる事がわかると、イージス艦が洋上で待ちかまえるために出ていきますし、


そちらがフォーカスされることが多いですが、見えないところで、彼らの行動を支えている補給艦がいるということを、忘れないでほしいです…。


日本を護ってくれているのは、武器を搭載している護衛艦だけではないということを…。


貴重な貴重な補給艦を見学させていただき、本当に嬉しく、楽しかったです。


「とわだ」の皆様、ありがとうございました。




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