「歩くZ旗」みね姉のひとりごと ~矜持 国を護るということ~

私たちを護ってくれている自衛隊を、私が護りたい!そんな気持ちで書いてきました。今は、自衛隊との日々の大切な記録です

呉でのひと時・・・てつのくじら館満喫しました

2014年12月29日 | 海上自衛隊

呉に来たら、ほぼ必ず立ち寄るのが、


てつのくじら館です。


実はわりと潜水艦好きなので、


自然と足が向かいます。


この日も、15時過ぎくらいまで


予定が空いていて


どうしたものかと思っていましたが、


そりゃもう、


てつのくじらと大和ミュージアム行くしかないよね、平日だし。


そんなわけで、平日の開館早々にくじらさんのお腹の中に向かいました。


まぁ、他にお客さんにないだろうな~と思いきや、


いましたね、お客さん。


いるもんだな~と思いつつ、発令所に向かい、さっさと潜望鏡を覗いて、


合わせた先はもちろん・・・・


洋上の女王、いせ様です


いやぁ~相変わらずお美しい


にやにや萌え萌えしていると、


発令所にいらっしゃるボランティアスタッフの、


元潜水艦乗りのおじさんが、話しかけてくれました。


「ここの操縦席、座っていいよ」


「わ~い、ありがとうございます


「写真とってあげるよ」


「ありがとうございま~す


「ハンドル、回していいよ」


「は~い」


「取舵はどうして取舵っていうか知ってる?」


「ふふふ~知ってますよ~。取舵の『とり』は酉で西の方を意味するので、左です」


「おっ、よく知ってるね~(笑)」


こんな調子で、色々話していると、


寡黙なもう一人の、さらに年配な感じのおじさんが、


(さてはこの娘、相当好きだな…)


と思ったのかどうか知らないが、


引退した潜水艦「ゆきしお」のパンフレットを渡してくれた。


おおおおお~


もう引退している潜水艦なので、


絶対に頂く機会がないパンフレットを頂き、大喜びしていると、


今まで話していたおじさんが、


「この人は、潜水艦の元水雷だよ」


と言い残して、バトンタッチとばかりに去っていきました。


この元水雷のおじさん、


いろんなスイッチの説明をしてくれて、


それはそれは丁寧にいろんなお話をしてくれました。


聞けばおじさん、なんと…


米海軍ガトー級潜水艦「ミンゴ」を譲られて


戦後初の自衛艦旗を掲げた潜水艦「くろしお」の乗員だったというお方でした


曰く、


「ココからココまで(「くろしお」から「あさしお型」まで)に乗ったよ。

 新しい型(葉巻型ってことだと思う)には乗ったことがないんだよね」


と。


笑いながら仰ってましたが、


なんか潜水艦の歴史そのものを目の当たりにしたような気持ちになりました・・・。








その時、ちょうど御夫婦とおぼしきひと組の男女が入って来られました。


発令所には、


どんな海自素人さんでも楽しめる物…そう、潜望鏡というものがあるので、


ボランティアスタッフさんは、必ず潜望鏡を覗くことを勧めてくれます(笑)


ここまで、ノリノリでボランティアのおじさんと話していて、


かなり御機嫌だった私は、


「今覗くと、いせが見えますよ~」


と言ったところ、覗いていた御主人が、


「おお~~~~いせだやっぱかっこいいなぁ~」


と仰った後に、



「…ひゅうがが、震災の時来てくれたんだよな…」


とぼそっと仰いました。


そうなんですよね。


いせの就役のわずか数日後に東日本大震災が起こったので、


稼働全艦出航せよ、とはいえ、


さすがに、いせは出航を見合わせることとなり、


ひゅうがは被災地に向かったのです。


それにしても、ひゅうがが来てくれた、と感慨深そうに仰ったことを見ると、


東北の方なのでしょう。


何といいますか…


自衛隊に感謝されている被災者の方を目の当たりにして、


胸が熱くなる思いでした。


それ以後も、御主人の仰ることを聞いていると、


相当自衛隊が好きで、かつ、


非常に深い尊敬の念を抱いておいでだということが分かりました。


その後も、色々とお話をさせて頂き、


おススメの観光スポットなどをお伝えしました。


やっぱり、


本当に好きな人同士というのは、


わかるモノなんですよね(笑)


見ず知らずのもの同士で、熱く語り合って、盛り上がって…


そこで、あまり興味をお持ちでなかった奥様も、


「すごく興味が出てきました!」


と仰ってくださったのがとってもうれしかったです






その後、


売店側では珍しく制服の試着コーナーがあり(なぜか夏服)


そこには、若くてさわやかなイケメン海士くんが


しかも、よく見ると


ドルフィンマークをつけているではないの


「潜水艦乗りさんなんですか


「はいそうです。今日は、人材募集の一環でここいます」


あ~、なるほどね。


でも、こんな平日に果たしてそれはどうなんだろう・・・


と思わないでもないけど、


今日だけでなく、たぶん一週間くらいはやっているんだろうね。


すると、


受付の所にいた二佐(だったと思う)の方も、


こちらにお越しになりました。


その方も胸にドルフィンマークが光っています


そして、私のブーツ(に某航空自衛隊基地のワッペンを貼っていたの)を見て、


「ん?これは???」


と質問されました。


「あ~、これは、知人の元空自さんから頂いたワッペンなんです

 かわいいので自分で縫いつけました


「へ~」


それから、3人でいろいろお話して盛り上がったんですが、


そりゃあもう楽しかったです(笑)


もちろん、我が交流サロンの話なんかもさせて頂きましたら…


二佐さん「え海自人気あるの???ウソでしょ~ないない~」


私「いやいやいやありますってほんとに」


二佐さん「それは、きっとあれでしょ亭主元気で留守がいい系でしょ?」


私「海自さんって、必ず皆さんそういう事仰いますが、そんなことないです

  本当に女性から人気はありますからっ


二佐さん「でも、女性から人気あっても、海自に入りたいっていう意味での

     人気はないはず」


私「…うっ…ま~それは否定しませんけど~…でもでもですね

  陸自さんとか空自さんには、海自ファンの陸自さんとか、

  海自ファンの空自さんとかいますよ


二佐さん「あ~、それなら分かる。私がそうだから」


私「そうなんですか


二佐「自分が空自ファンだから。やっぱり戦闘機がカッコイイし(キッパリ)」


私「えぇぇぇぇいやっ艦です絶対艦がカッコイイですって


などど、本当にどうでもいい話をしていたんですけどね(笑)


だけど、だから、私のブーツのワッペンに反応なさったのですね。


階級から察するに、どう考えても潜水艦なら艦長クラスの方のはずですが…


私が知る限り、潜水艦乗りの方って、おもしろい人が多いので、


妙に話が合うというか弾みますね。


私「…ところで、私この前、潜水艦乗りの訓練をしているDVDを見たんですけど、

  すっごく大変ですね


というと


二人「え???全然大変じゃないですよ???」


と、けろっとした答え。


私「えええっだって、あの浸水して水がしゃーーーって出てるとこを、

  みんなで棒を突っ込んでるところとか、めっちゃ大変そうでしたよ


二佐さん「あ~あれ?あれは全然大変じゃない。なぁ?」(と海士クンに振る)


海士くん「あ~、はい。あれは全然大変じゃないです。

     すっごく楽しいです


私「た、楽しい????」


海士くん「はい。気持ちいいですし楽しいんですよ~あれ


…なんというか、潜水艦乗りの適性の片鱗を垣間見たような気がしたよ。


あれを楽しい、と思えるのか…そうなのか…


そして、二佐さんは、


「あとは彼がいろいろ教えてくれるから」


と言い残して去って行かれました。


で、ずっと海士くんが立っている横にこんなものあって、ずっと気になってたんだよね。




私「なんでも教えてくれるの???」


海士くん「はい、機密以外のことならなんでも答えます」


というわけで、潜水艦内でのいろんな生活の様子をあれこれ聞きました。


私「やっぱり、ミサイルの隙間に寝てるの?」


海士くん「そうですよ~。あの隙間にはみんながいろんなものを落とすので、

     ミサイルがない時は、いろんなものが発掘されて楽しいんです

     ボールペンとか、大量に落ちてますね


私「え?そんなに落ちてるの?」


海士くん「落ちてますよ。あとは文庫本とかも…」


などと、まるで特定秘密保護法に抵触するのではないかと危惧されるような、


なんとも貴重な潜水艦内での生活の様子を語ってくれました。


気がつけば、


てつのくじら館に2時間以上いたな。


もう何度も行ったけど、今回が一番楽しかったわ~


いい加減この海士くんを解放してあげないとね、と思い、


お礼を言って立ち去ろうとすると


「あ、これどうぞ」


と、てつのくじら館オリジナル絵葉書を3つもくれました。


一袋に6枚入り×3つ。



あとは、そうりゅう型のと、P-3Cのと、電灯艦飾のやつで、


それぞれ萌えキャラが描かれています。


そして、




もちろんこれは、誰にもあげません(笑)


うふ


いや~しかし、楽しかった


お土産まで頂いちゃって大満足でした


ちなみに、もちろん、


てつのくじら館に来ることが目的なのではなく、


翌日に控えた、


今年の自衛隊イベントを締めくくるにふさわしい行事に参加させて頂くために、


呉まで来たわけです。


それは…


今年1月にも行った、


護衛艦いせによる、戦艦伊勢の洋上慰霊式です。


今年最後のレポート記事は、


もちろんこの記事で締めくくらせて頂きます。


では、また明日



     









もちつき大会in阪神基地隊

2014年12月29日 | 海上自衛隊


ちょっと更新があいてしまいました。


え~っと、その後ですが、


北海道の後は、


そのまま関西へ飛びました


何のためかと申しますと、


海上自衛隊阪神基地隊にて行われた、


もちつき大会に参加するためです


で、もちつき大会なるネーミングから察したイメージと、


実際に行われたもちつき大会の乖離が大きくて、


軽く衝撃でした(笑)


この時期は、陸上自衛隊の駐屯地でも、


至る所でもちつき大会が行われるようですね。


まぁ、また違うのでしょうけど、


今回参加させて頂いた、海自のもちつき大会は、


もちつき大会というよりも


普通にパーティでしたね


艦艇の一般公開もありました


今回は、阪神基地隊の掃海艇つのしまと


佐世保の護衛艦すずつきの2隻の一般公開の予定でしたが、


佐世保の護衛艦カレーグランプリに続き、


すずつきは、やんごとなき事情で残念ながら不参加…


ということで、


受付を済ませて


掃海艇に向かいました…が、この日は結構風が強かったので、


揺れました



でも、おかげで自衛艦旗がキレイに撮れた




掃海艇は艦橋にも上がらせて頂いて、


ゆっくり見学させて頂きました、が、


いかんせん掃海艇なので、けっこういっぱいいっぱいでした(笑)


そこで、顔なじみの方にお会いしたりね(笑)


そんな感じで掃海艇見学を終えて、


会食会場の体育館に向かいました。


途中、気になったのが



なんかのタンクですが、


こんなところにも、海上自衛隊の「錨と桜」が描かれているのに


ちょっとうれしく思います











さて、体育館の2階に上がって、コートを預けるために並んでいると…



こんな物が目に入りました。


いいなぁ~


NAVY club六甲だよ(笑)


行きたいわ~~~


とか、ニヤニヤしながら会場に入ると…



この二旗が並べられているだけでどれほどテンションがあがることか。


そして、


会場に入る時は、必ずウェルカムドリンクがあります。


これは、陸上自衛隊の祝賀会食でも同じです。


そして、



おぉ~、ホテルのビュッフェもかくやと思われるお食事


これ、基地隊で全部作ってるんだよね…


さすがは、食事にこだわる海上自衛隊


そういえば、海自の祝賀会食のたぐいは、


かしまの艦上パーティしか行ったことがなかったので、


基地内でのパーティは、これが意外と初参戦です。


そして、この日は


阪神基地隊司令の高島海将補が、翌日で御栄転されるとのことで、


ここでの最後の御挨拶をされました。


高島海将補は、以前、はたかぜ堺入港の時にいろいろお話を伺わせて頂いた方です。


その後、呉地方総監の伊藤海将が御挨拶をされました。



ユーモアたっぷりに、


高島海将補がいじられていました(笑)


海将補をいじることができるのは、海将だからだと思いますが…


…民間人は心おきなく笑えたでしょうけど、


阪神基地隊の方は…笑いをかみ殺すしかなったんだろうなとお察しします(笑)


とはいえ、


いじりつつも、高島海将補が優秀な方であること、


異動が御栄転であることなどをさらっと仰ってフォローを入れられるあたり、


さすがだなぁと思いながら聞いていました


その後、議員さんの挨拶とか長々あるのかと思いきや、


議員さんは、御紹介と挙手のみ(笑)


さらっと終わり、


水交会会長さんの御挨拶も、何気におもしろくさらっと終わったので、


早々に乾杯。


よかった~~~


乾杯用の日本酒が配られます。


わ~~~い


乾杯して、


その後速攻で向かったのは…



こちら


なんとなんと、ここでは毎年密かに、


カレーグランプリが行われていたのです


その名も水交会会長杯カレーグランプリ(笑)


限定百数十食。


阪神基地隊と、仮屋磁気測定所、掃海艇つのしまの3つのカレーのバトルが、


ここで密かに繰り広げられていたわけです。


ところで、仮屋磁気測定所って初めて知ったのですが、



掃海隊群のための施設である。

海上自衛隊の掃海艇は、磁気信管を備えた機雷に対抗するため木造ないしFRPの船体であり、

船内の配管も青銅やアルミニウムを使用するなど、磁気が発生しないよう配慮されている。

しかし、時間が経つにつれ、地磁気の影響により、艇体が自然に磁気を帯びくる。

そのため、特に掃海作業を開始する前には、磁気信管機雷の感応を防ぐため、

船体の消磁を行う必要がある。

磁気測定所では、掃海艦艇船体のどの部位にどの程度の磁力を帯びているかを測定し、

その部分の消磁を行うための施設である。(Wikipediaより)



という所なのだそうです。


へぇぇぇ…知らなかった…。


ともかくもこの3つのバトルで、カレーは今回こんな感じ。



今までのカレーバトルとの大きな相違点は、


どれがどのカレーかわからないので、


純粋に味のみで決着がつけられる、というところですね。


まぁ、私もそうですが、


甲乙つけがたい場合、


どうしても、知っている人がいる艦とか、


好きな艦なんかで投票しがちになりますのでね~。


そして、


今回も本来なら「すずつきカレー」があったはずなのですが…以下略。


この3つを頂いた結果、


個人的にはAがおいしいな~と思いましたら、


どうも同様に思った方が多かったようで、


結果はA=仮屋磁気測定所の手に優勝の栄光が


ちなみにこれまでの結果は…



掃海部隊がほぼ総なめしていますね。


っていうか、地味に過去四回も開催されていたのか…。


あ~、ぶんごのカレーとか食べてみたい


しかし、今年はカレーもよく食べました


一番おいしかったカレーは…


うふふひ・み・つ


ちなみに、カレーに並んでいる間、


テーブル上のお御馳走をあきらめていたのですが、


隣にいた親切なお姉さんが、


「ここ、並んでてあげるから今のうちにお料理取っておいでよ」


と仰ってくれました


なんて親切な方々…


おかげ様で、カレーも狙っていたお御馳走も頂くことができました


というわけで、無事にGETしたお御馳走がこちら。



もっと食べたかったけど、


以外にカレーが重くて断念しました…。






たらふく頂いたあとは、


いろんな方とお話させて頂く社交タイム


この日、もちろん、呉地方総監伊藤海将にも御挨拶させて頂きました。


その後は、総監の副官さんとお話させて頂きました…が、


いつも思うけど、


海上自衛隊の副官ってなにかい


顔審査あるんですか


ってくらいのステキなイケメン士官ですよ


話してても楽しいし、もちろん、副官なので優秀な方…


いるんだね、こんな人


…と、思う人が副官には少なくないよね、本当に。


そして、その後は


掃海艇の艇長さんとお話させて頂いたのですが、


すっごく若くてびっくりしました


30代前半~半ばくらい?


「掃海艇の艇長さんって、こんなにお若いんですか


というと、


「若いか歳とってるかどっちかです(笑)」


とのこと。


へぇぇぇぇ~。


もう一人の艇長さんも同じくらい若い方。


いや~、びっくりでした。


お話させて頂いたのは、


一般公開で見学させて頂いた、つのしまの艇長さんでした。


ま~この方もステキな方でしたね


掃海艇はすっごく楽しいと仰っていたのが印象的でした。


それは、よく聞く話です。


掃海艇乗りさんから聞く話は、いつも本当に楽しそうなんです。


人数も少ないし、行動が護衛艦と比べて自由なので、


アットホームな感じで色々楽しいみたいですね


その間に、実はステージ上で、


ひたすらもちつきが行われていました。



後半は、希望者にはもれなくもちをつかせてくれていた模様。


もちろん、私はそこには参加していませんが(笑)


そういえば、つかれたおもちも頂いていないので、


個人的には「もちつき大会」感ゼロでした(笑)






そうこうしているうちに、


あっという間にお開きです。


私は、もちをつかなくても食べなくても、


いろんな方とお話できたし、


カレーも食べられたし、


すっごく楽しい時間でしたので、


何も言う事はないです


さらに、


帰りがけには、お土産も頂いちゃいました


もう大満足です


そして、大満足のまま、


呉に夜行バスで向かいました~


というわけで、


今年最後の遠征レポートはまだまだ続きます。