「歩くZ旗」みね姉のひとりごと ~矜持 国を護るということ~

私たちを護ってくれている自衛隊を、私が護りたい!そんな気持ちで書いてきました。今は、自衛隊との日々の大切な記録です

練習艦隊大阪港に現る!~「かしま艦上パーティ」編~

2014年04月04日 | 海上自衛隊
5回、と言っておきながら、けっきょく6回になってしまいした(笑)


これで練習艦隊編は最終回です。


長々とお付き合い頂きまして、ありがとうございます






さて、


昨年、この存在を聞いてから、いつかは行ってみたい


と思っていた海上自衛隊の行事が、


①洋上慰霊式(←行事、と言ってはいけないと思うのですが、他に言葉がみつからないので…)


②艦上パーティ


の2つなのですが、


こんなに早々と、さくっと、叶ってしまいました(笑)


何より、当人が一番驚いております…。


そんなわけで、


うっきうきで、2日つづけて大阪港に向かいました。


そして何より、二日続けての、練習艦かしまへの乗艦


わ~~~~~~~い


しかも艦上では、爽やかでフレッシュな士官たちが、


おもてなしをしてくれるんだもの~


こんなに楽しいパーティがこの世にあるんだろうか…???


ウキウキしすぎて、2時間も早く到着してしまったので、


ベイサイドプレイスの2階でぼ~っと、練習艦隊を眺めておりました。


ら、


セーラー君たちが、うやうやしげに、せとゆきからかしまに


一列に並んで、お料理を運んでいる姿が見えました


おお、さすがは料理にこだわる海軍


お料理は全て艦上で手作りなんですね


ちなみに、大村駐屯地でのパーティの時は、


偶然見てしまったのだけど、ほっ○もっ○のお料理が運ばれていました…が。


食へのこだわりっぷりの違いなのでしょう。


こういう違いが、私的にはとてもおもしろくてツボなんですよね~(笑)






さて、時間よりやや早めに受付に向かうと、


もう、そこそこ人がいる。


受付を済ませ、名札を頂いて、乗艦案内をまっていました。


ちなみに、かしまのタラップは前と後ろに2つあります。


前日のかしま見学の時は、後ろから登って乗艦したのですが、


その時、例のやたら笑顔のアテンド役の彼が、


「前の方はエライ方やVIP用の階段でして、我々はお掃除の時しか足を踏み入れる事ができません」


と仰っていた前方の階段。


ふと、思った。


もしや我々は、今日はこの階段から乗艦させていただけるのではないだろうか?


だって、昨日の歓迎会のおかえしとしてご招待を受けてるんだもの。


おそらくそうなんじゃ?と、思っていたら…


「はい、では皆様、大変お待たせいたしました。それでは、今から皆様を、

 前方の階段より御案内いたします


とのアナウンスが。


ほらきたやっぱり


みんななんとも思っていないだろうけど、私一人、密かにテンションダダ上がり


こんなチャンスそうそうないだろうから、


一歩一歩を踏みしめて上がらねば(笑)


そう意気込んで、タラップへ。


ん???



さすが、VIP専用タラップ木が貼ってある


ふつうは、ほら、あれですよ、カンカン言うヤツ(笑)


一人、そんなことに感激しつつ


いやでもニヤニヤしながら上がると、前日の見学の時に気なっていた、


研修室みたいな部屋に通された。


ここで、荷物を預けます。


部屋は研修室みたいでも、接遇は一流ホテル並み


「準備が整うまで、こちらでお待ちくださいませ」


と通されたのは、お隣のあさぎり




こ、これはうれしい


っていうか、超ラッキー


なんて、なんてうれしい


招待客のおじさんたちは、展示されているSH-60Jに群がっていたけど、


私が興味しんしんだったのは、こちら。



そう、これこそが、一度は体験してみたいと思っていた、


格納庫パーティ


ちゃんと、蝶ネクタイをしているお給仕担当の方は、


もちろんみなさん、海軍士官のニューフェースたちです


「お飲み物どうぞ~」


の声とともに、ドリンクコーナーへ。



「白ワインをください


というと、プラスチックの小型のワイングラスみたいなのを、


初任士官殿が手に取り、ワインを注ぎ始めた…のですが、


見ていられないくらい、手がふるえてるのね


だ、大丈夫????


ハラハラしながら、見守ってしまう…。


白ワインを頂き、今度はお料理を頂きに。


ビュッフェ形式なので、さっさと取りに行かないと、


すぐに無くなってしまうのは、時間の問題。


取りあえず、食べたいものを取って行くと…



笑っちゃうくらいのお子様メニューに(笑)


テーブルないんで、写真が撮りにくいったらありゃしない。


そして、これをさっさと平らげて、めざすは奥のカレー屋台


ちょっと並ぶと、おっ?なかなかのイケメン君がカレーをよそってくれている


「すみませ~ん。お写真撮らせていただいてもいいですかぁ?もちろん、UPはしませんので」


というと、はにかみ笑顔で


「えっ、あ、はい。…なんか照れちゃいますね


ううっ、かわいい


彼の制服姿をぜひとも拝みたかったわ…。


あ、この時は、居酒屋の店員みたいな茶色の作務衣をきていたから(笑)


なんか、ふつーに居酒屋で


「はい!よろこんで!」


とか言ってそうなかんじ…。


そんなイケメン君によそって頂いたカレーがこちら↓↓↓



昨今、護衛艦のカレーというと、過度の期待が寄せられるかと思いますが、


そして、いかにも私も過度の期待を寄せたわけですが、


ま、フツ―でした(笑)


あとは、おでんの屋台もありましたね。


ですが、私はさっきから、準備が整ったらしい、かしまの方が気になって仕方ないので、


カレーを手に、かしまに移動。



あさぎりから見た、かしまの会場↑↑↑↑


この屋根の幌(って言うのかな?)かなり大変らしいね、設置するのが。


やったことある人から聞きました。


お疲れ様です…。


さて、移動すると、かなり人が多い。


知り合いもいないし、誰と話すでもなく、カレーをもくもくと食べながら、


会場を見渡していると、


「間もなく、自衛艦旗の降下のため、乗員が会場を通ります」


というアナウンスが


ご存じの方も多いと思いますが、


自衛艦旗は、毎日、朝0800時掲揚し日没に降ろします。


一度、この自衛艦旗の掲揚と降下を見てみたいとは思っていましたが、


ここでもまさかの、です。


いそいそと自衛艦旗の方に向かいました。


そこは、焼き鳥屋台の裏(笑)(艦上にはいろんな屋台がありました(笑))


よし、ベストポジションキープ


と思っていたら、私のすぐ後ろに、二佐の方が2人並んでいらっしゃいました。


どうやら、お二人とも潜水艦の艦長さんの模様。


来たよまたもや偶然引き寄せちゃったよ(笑)


ちょっと、自衛艦旗どころじゃなくなってそわそわしてきたが、


まずは、この降下を見とどけないと!と、自衛艦旗に集中。



このまま、5分ほど待ちますと、ラッパが鳴って、自衛艦旗が降ろされます。




いや~、感無量…感激です。


降ろされた自衛艦旗は、もちろん大事にたたまれて、運ばれて行きました。


この一連を見とどけ、満を持して、後ろの潜水艦艦長さんコンビに話かけました。
(信じられないと思いますが、私は自分から話しかけるのは、大の苦手です…)


「あの、この自衛艦旗の降下って、普段通りのやり方と同じなんですか?」


すると、左側の艦長さんが


「普通は、ラッパは前の方で鳴らしますが、それ以外は同じですよ」


と教えてくれました。


「普通は、ラッパは前の方で鳴らすんですか?…そうなんですね~」


「はい、そうです」


「あの、ところで、お二人は潜水艦の艦長さんでいらっしゃるのですか?」


「そうですよ。○○と○○です」(←もちろん、例によってワザと伏字)


「そうなんですねあの、私、一度だけ潜水艦に入らせて頂いた事があるんです」


「そうなんですか?どこでですか?」


「□□でです」(←ヒミツ)


「それは、珍しいですね。とういうか、私はイヤですね(笑)」


「どうしてですか?」


「…行ったことがない岸壁につけるのはいろいろと、かなり大変なんですよ。リスクも高いですしね」


そりゃそうだ。


でも、そうなのかぁ~。


でも、確かに護衛艦と比べると、特にあちこちの岸壁につける必要がないもんね、潜水艦って。


「あの、ところで、私この前、山崎豊子の『約束の海』を読んだんです。

 それで、ぜひ、潜水艦乗りの方とお話させていただきたいと思っていまして…」


とういうと、それまで黙していた右側の、かなり若く見える艦長さんが、


「あ、あれ読まれました?!」


と突然前のめりに(笑)


さっきまでの方は


「私は読んでないですね(笑)」


と。


「はい!読みました!…あの本を読んでから潜水艦乗りの方とお会いしたかった!

 ってすっごく思っていました!」


「私じつは、前の艦の時に副長として取材をうけたんです


なんと


「ええええそうなんですか


「はい、あとがきに、書いてあったと思うんですけど」


まさか、まさかですよ先月読んだばかりの本の、


まさに取材を受けた方とご対面できようとは…


名刺を交換させていただき、さて、こっから


と思っていたら、いきなり着物を着たばばあ奥様とおっさんご主人に、


一言もなく割り込まれた。


しかも、


「いつまでドック入りしているんですか?」


という質問。


「あの、それは言えないんですけど…」


と困り顔の艦長。


そりゃそうだ。


この無礼千番な2人を前に、時間が勿体ないのでやむなく撤退する決断をした私。


お礼を言って、速やかに移動。


うろうろしていると、


ん????


先日、せとゆきでヘンな質問した私に、やさしく答えてくれた副長さん発見。


よし、行くか。


「あの~、昨日、一般公開の時に質問させて頂いた者なんですけど、覚えていらっしゃいます?」


ちなみに、1000人以上の見学者がいました。


「あっ!覚えています!前の方ですよね?あの、かしまの白い布について質問してきた…」


うむ、いかにも(笑)


「あっ、ハイ!覚えてくださってました?!よかった~


っていうか、あんなヘンな質問した人って、おそらく1000人中1人っていう自信ある。


これを皮切りに、お話していくと、共通の知人がいることもわかり、


楽しい会話に花を咲かせていると、


またもや邪魔が…


おっさん連中が、


「彼女ですか?」


…そんなわけないだろう(笑)


この若さで三佐で副長、独身なわけがないじゃん、と心の中で毒づく私(笑)


困る副長に、


「そんなわけないですよねぇ~。副長さんに失礼ですよ~」


と言って邪魔ものを追い払おうとするものの消えず。


おっさんAが、


「どこから来たの?」


というので、


「九州からです」


というと、驚いた後、


「あ、あの人(練習艦隊司令、むろん一等海佐殿を指して)長崎らしいよ」


と。


「え?」


ということで、おじさんたち(←ちょっと丁寧になった)に促されて、指令の前に。


「長崎なんですか?私、隣です」


というかんじで、切り込んでみた。


まぁ、こちらもスマートな海軍さんって感じの素敵な方です


海自好き好きオーラ全開で


「あのっ、本当に海自の士官って、女性のエスコートの仕方でも江田島で教わるんですか?ってくらい、

 女性のエスコートがスマートな方が多いですよね」(←昨日もした質問)


というと、


「まさか、そんな事はありませんよ(笑)ですけど、そう仰っていただいてよかったです」


す、すてき


「こうしたパーティは、まさにそういうエスコートを実際にやって、慣れさせる場なんです。

 それで、今仰っていただいたように、エスコートができるようになっていくんですね」


ほぉ、なるほどそういうことでしたか


いろいろそんなお話をうかがっていると、


今度は、また別のおっさんが、


「娘さんですか?」


おいっっ


それはないぞ!どう見たってもっと近いだろうよ…。


「いやいやいやいや…それはいくらなんでもないです私、もっと年近いですよ絶対


おっさん、


「え?彼女とか?」(←またかよ)


「いやいやいやいや、どうみてもご結婚されてますし、それはないでしょおぉぉ


と言うと、指令殿、とても爽やかに、さらっと、


「いや、私は全然射程距離ですけどね(笑)」


…はい、喰らった


今、ハープーンだかなんだか喰らったね、私


いや、もう、なんて素敵なの


こういうことを、さらっと品よく言えるあたり、さすがは海軍~


こういう素敵な人が、品よくこういう事を仰ると、


絶対にセクハラにはならないわけです(笑)


むしろ、言われてうれしいみたいな?


そうそう、粋な海軍のセリフと言えば、それこそ、


日本のネイバル・オフィサーの評価を押し上げた、かの有名な


ハドソン湾における、女王陛下のキスの逸話がありますね。


ネット上で広がり、あまりにも有名になった話です。


その時の艦こそ、この練習艦かしまなんですね~~~


船乗りの間で語り草になっているっていう…。


まさにそのかしまの艦上で、


なんとも素敵な粋なセリフを聞き、気分は最高です。


その後、ゆる会の話なんかもしていたので、


司令殿は、若いイケメン君(ほんとにイケメンだった)を紹介してくれて、


別のおじさんに呼ばれて、消えていかれました。


っていうかさ、


いつも思うけど、陸海空、本当にイケメン多いよねなんで


東京にいた時、


あんなに人口が多い街のくせに、なんでイイ男がいないのかと、不思議で仕方なかったんだけど、


そうか、街中にいないはずだわ。


どっかの僻地(駐屯地とか、基地)か海に出てたわけね。


どうりでねぇ…。


そんなことを、自衛官と知り合うたびに思うわけです。


たまたま私の周りが多いだけかもしれないけどね。






そうこうしているうちに、


あっという間に、楽しい時間はお開きに。


短かった…。


名残惜しい気持ちで、荷物を取りにいくと、


入口でお土産を配っている。





…じつは、この旅で、


またしてもいろいろと、レアアイテムをゲットしたので、


番外編で、次回、


アイテムご紹介ネタを書きます(笑)


では、みなさん、また次回~(たぶん、日曜日あたり…)