南英世の 「くろねこ日記」

テレビに目覚める

 
 
今までテレビというとニュースかドキュメンタリー番組を見るくらいだった。正直言って、テレビをちょっと馬鹿にしているところがあった。どのチャンネルを回しても同じような番組しかやっていない。
 
ワイドショーなんて、ものの数分もあれば伝えられる内容を1時間も2時間も引っ張っている。しかも新しい情報もないのに連日同じテーマの報道が続く。バラエティ番組もひな壇芸人を並べて笑いをとるのにみんな必死だ。しかも出ているタレントはみんな似たり寄ったり。
 
もちろん、そうしたお笑い番組やワイドショウを否定するつもりは全くない。あの厳しい競争社会の中で一定の視聴率をとっているのだから、それはそれで多くの人の支持を集めているのだろう。ただ、私には面白いと感じられなかっただけの話である。
 
ところが、今書いている本の関係でテレビがどんな情報を提供しているか知る必要に迫られ、先日からテレビの番組欄を総点検してみる機会があった。そうして初めて気が付いた。面白い番組が意外にたくさんあるジャン。
 
気になる番組は全部録画して視聴した。すべてNHKの番組であった。一例をあげる。
「歴史探偵」「映像の世紀バタフライエフェクト」「サイエンスZERO」「漫画家イエナガの複雑社会超定義」「「こころの時代」「クラシックTV]「イッピン」「チョイス@病気になったとき」「ヒューマニエンス」「体感 地球グレートネイチャー」「コズミック フロント」「英雄たちの選択」「フランケンシュタインの誘惑」「世界遺産 時を刻む」「プレミアムカフェ」などなど。
 
とりわけ「漫画家イエナガの複雑社会超定義」「ヒューマニエンス」は面白かった。「イエナガ」は15分番組ながら難しい話を分かりやすく解説する。先日見た時はデジタル通貨の話だった。「ヒューマニエンス」では新進気鋭の学者を招き、ゲノム編集の最前線について解説していた。いずれもノートをとりながら視聴した。
 
今まで「テレビなんて」と思っていた自分を恥じた。毎月4340円もNHKに払っておきながら、ニュースやドキュメンタリーしか見ないなんてもったいないことをしてきた。
 
教養番組は早朝や深夜に放送することが多い。視聴率が取れないからだろう。しかし、早朝であろうと深夜であろうと録画しておくことができる。これからはもっとテレビの活用を考えてもいいかもしれない。時間とコストがかかる教養番組は民放では作れない。NHKには再放送も含めてこうした良質な番組枠をもっと増やしてほしい。
 
 
  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「日常の風景」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事