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南英世の 「くろねこ日記」

座禅を体験


座禅を体験してきた。家の近くに曹洞宗の寺がある。そこに、毎木曜日18時から座禅会が行なわれるとあった。そこで、ちょっと勇気を出して参加してみることに。作法も何もわからないため、最初に簡単な手ほどきを受ける。

やがて鐘が3回鳴り座禅が始まる。時間は45分間。日ごろは「動」の世界に生きるのに対して、座禅は「静」の世界。目を半眼にして、視線を約1メートル前方、45度の角度に落とす。何も考えぬように心を落ち着ける。

途中、自分から合掌をして聖僧(しょうそう)様から「警策(きょうさく)」を受ける。警策と呼ばれる棒で右肩を「パチン」と打ってもらうあれだ。さぞかし痛いのかと思ったら、修行僧ではないから軽くなでる程度にしているという。

5分、10分、・・・時間のたつのがなんと長いことか。汗がジトリと流れてくる。・・・・やがて足がしびれてくる。正座ではないにしても、やはり座禅独特の足の組み方をするので次第にしびれがひどくなる。45分の辛抱。「静」の世界どころか、心の中は「しびれ」との格闘だ。
・・・・・・
ようやく45分が過ぎ、鐘が2回鳴り座禅は終了。

あとでご住職に、足がしびれたときは途中で組み替えてもいいのかと質問すると、「人間の体のほうが大切だから、自由に組み替えてよい」ということだった。宗教人の温和な顔がそこにあった。
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