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南英世の 「くろねこ日記」

2馬力と1馬力


世の中には2馬力世帯と1馬力世帯がある。
いうまでもなく夫婦ともにフルタイムで働く2馬力世帯は収入が多い。年収1000万円を超えている世帯も少なくないはず。

しかし、2馬力世帯がどれほどの貯蓄をしているかというと、意外と少ないことが多い。理由はいくつかある。

第一に、収入が多いという安心感から、ついつい贅沢をしがちな点が挙げられる。住宅、車、衣類、外食、保険、海外旅行、子どもの習い事等、収入が多いことを前提とした支出がなされる。これに社会的な見栄が加わると、たとえ1000万円以上の収入があっても貯蓄に回せる金額は限られてくる。

第二に、夫婦の収入を合算して一本化しているケースが少ないことが挙げられる。その結果、トータルとしての家計費の管理ができなくなるのだ。一般的に多いのは、夫婦が費用を分野別に分けて担当するケースだ。たとえば、夫は住宅ローン、電気・ガス・水道料金などの恒常的出費ほか、車の購入、海外旅行など大物の支出を担当し、妻は日常の生活費や子どもの習い事などを担当する。

経費を分野別に分担すること自体は別に悪いことではない。自分の担当する費用以外のお金は自由に使えるから、夫婦ともに独立した生活を楽しむこともできる。夫婦と言えども秘密のお金は絶対に必要だ。

しかし、ここで問題が起きる。夫婦の独立性が高いため預金通帳も別々であり、夫婦がお互いにいくら貯蓄しているか知らないケースが多いのだ。「いくら貯蓄している?」と聞けばよさそうなものだが、相手も稼いでいるということへの遠慮もあってなかなか聞きにくい。勇気を出して聞いても適当にはぐらかされて教えてもらえないことも多い。

そのため生涯を見通した計画的な貯蓄ができなくなる。だから、1馬力世帯から見ればうらやむような年収がある2馬力世帯でも、結果的に貯蓄金額そのものは意外と少ないケースが多くなる。

普通に生活をして残ったら貯蓄しようなどと思っていては貯蓄などできるものではない。年間の貯蓄目標を決め、それに合わせて家計管理をきちんとする必要がある。家計管理は妻任せなどといっていると思わぬ失敗をすることもある。

これまでの経験から次のように思って間違いない。いずれも苦い経験がある。
1.他人に金儲けを説く人の話は信用してはならない。
2.株やギャンブルで一攫千金を狙わない。堅実が一番。
3.契約を急がせるのは詐欺と思ってよい。


(参考)

私の家計管理術 - 南英世の 「くろねこ日記」 (goo.ne.jp)

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