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長年、ドイツの年間総労働時間が日本よりはるかに短いのに、なぜ高い生産性を上げることができるのか疑問に思っていた。
この本を読んでその謎が解けた。日本は経済大国かもしれない。しかし、生活大国ではない。
安倍内閣は盛んに「働き方改革」を推進しようとしているが、時代は19世紀に向かって逆行しているようにも見える。いま日本がドイツに学ぶことは多い。
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もう一冊は、橋爪大三郎氏の著作で、世界を一神教(ユダヤ教、キリスト教、イスラム教)、ヒンドゥー教、儒教などの文化圏に分けて、その違いが人々の考え方や行動にどのような影響を与えたかを論じている。言われてみれば当たり前のことだが、ハッとする指摘がいくつもあった。そんなことも知らないで(知ってはいても意識しないで)これまで授業をしていたのかと思うと、恥ずかしい思いでいっぱいになる。