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南英世の 「くろねこ日記」

父が娘に語る経済の話

題名にひかれて購入したが、期待したほどおもしろくはなかった。それでも次のことは印象に残った。

1.技術革新は必要に迫られて行われる。農業もそうだった。自然の恵みが豊かな地域では農耕は必要なかった。土地を耕さなければ生きていけない場所だけで農業が発達した。

2.農業によって余剰生産物ができ、それを倉庫に貯蔵する。その記録をするために文字が生まれた。(でも、この説は怪しいなあ。 エビデンスは何も示されていない。)

3.この200~300年の間に、人類は新しいフェーズに入った。すべてのものが「売り物」になる市場経済に組み込まれた。労働力でさえも。今では自分のことすら市場価値で測ってしまう。


 市場経済の中にどっぷりつかっていると、いつの間にか「人間の価値」=「労働力としての商品価値」みたいな考え方をするようになる。もちろんそうではない。善く生きるとはどういうことか。人間が立派であるということとはどういうことか。世間には立派そうに見える人は多い。
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