南英世の 「くろねこ日記」

国連安保理事会 非常任理事国入りの狙い

バングラデシュは2015年10月に行われる国連安全保障理事会・非常任理事国選挙への立候補辞退を明言し、日本を支持する意向を表明した。両国は同選挙でアジア・太平洋グループの改選1議席を巡り争ってきたが、バングラデシュの辞退で、日本が当選する公算が大きくなった。
非常任理事国は任期2年の10カ国で構成され、毎年半数ずつ改選される。アジアからは2カ国が選出されることになっており、したがって、毎年1議席が争われる。選出の手順は、まず各地域グループが候補を選び、国際連合総会で3分の2以上の支持で承認される。支持が3分の2に満たない場合は、達するまで投票を繰り返す。

各地域グループで事前調整するが、調整が付かず投票に持ち込まれることもある。日本は、バングラデシュに対して最大約6000億円の支援を表明するなど経済協力を働き掛け、水面下で立候補の取り下げを促していた。札束で非常任理事国の椅子を買った形だ。
非常任理事国の任期は16年1月から2年間。
日本が当選すれば09~10年以来6年ぶり11回目で単独トップとなる。

日本はドイツ、インド、ブラジルとともに安保理常任理事国入りを目指している。
安倍内閣は集団的自衛権の行使を容認する閣議決定をしたが、これは最終的には、常任理事国入りを果たした後、国連による武力制裁(国連憲章第42条)に参加できることを狙いとしているように私には思える。

日本は次第に戦争のできる「普通の国」になろうとしている。
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