11月も中旬になった。コロナがらみで何日か授業が抜けたので、例年より若干進度が遅れている。それでも11月中には教科書を終えて共通テストの演習にかかれるだろう。
今日改めて昨年度の「政治・経済」の共通テスト問題を解いてみた。そして、解いているうちにだんだん腹が立ってきた。なんでこんな回りくどい状況設定や説明をするのか? 無駄な言葉が多すぎる。考えさせるという体裁を無理やりとっているとしか思えない。
60分でA4用紙34ページの日本語やデータを読んで解答しなければならない。1ページ平均2分弱。丁寧に読んでいたら時間が足りない。
しかし、やっていくうちにだんだん要領がわかってきた。回りくどい状況設定は読む必要がない!読まなくても十分に正解できる。
たぶん、受験生も同じように必要のないところは読まないで解いているのだろう。それだったら、センター試験の時のように、最初から問題文を簡潔にしたほうがよほどすっきりしている。
それから、考えさせるとはいっても、くだらないクイズのような問題が多すぎる。事象の本質を問うてこそ考えさせる意義がある。しかし、去年の問題を見る限り、事象の本質とはほど遠い。4択の問題を複数回答に改めたところで受験生の思考力を問うことにはならない。所詮、コンピューターでの採点を前提とする限り良問は作れない。