375's MUSIC BOX/魅惑のひとときを求めて

想い出の歌謡曲と国内・海外のPOPS、そしてJAZZ・クラシックに至るまで、未来へ伝えたい名盤を紹介していきます。

気になる新譜(2) デビュー35周年 アグネス・チャンの新曲発売。

2007年03月09日 | 気になる新譜情報
本田美奈子.がこの世を去り、ちあきなおみが表舞台から姿を消した今、これからの日本の歌謡界は、誰に期待したらいいのか…と、思うことがある。

もちろん、この2人の歌手が残した遺産は大きいし、今後も、廃盤になったアルバムが復刻されたり、未発表音源や映像が登場する余地はあるだろう。そういう意味では、まだまだ楽しみもあるのだが、やはり、それと同時に、現在活躍中の歌姫たちに、もっと頑張ってもらいたい、という気持ちがある。

とは言っても、若い世代の歌姫たちは、人気はあっても、歌に感動するところまではいかない人が多く、なかなか本気で聴いてみようという気持ちになれない。聴くとすれば、ある程度長い期間、歌手としてのキャリアがあり、豊富な人生経験を積んでいる人、ということになってしまう。

そんな中で、自分が注目している歌姫の1人が、アグネス・チャンである。

多くの人にとって、アグネス・チャンといえば、「ひなげしの花」を歌っていた当時の、たどたどしい日本語を話す香港娘、というイメージを思い浮かべるかもしれない。それは、本田美奈子.に、いつまでも「マリリン」のイメージがつきまとうのと同じで、歌手本人のその後の成長ぶりから見れば、ほんの出発点に過ぎないのだ。ちあきなおみもそうだが、テレビの歌番組に出なくなってからのほうが、歌手としての成長ぶりが著しいのである。

アグネス・チャンのすごさは、言うまでもなく、その多方面にわたる才能と行動力だ。歌手としての顔だけではなく、教育学博士号を持つ大学教授としての顔があり、日本ユニセフ協会大使としての平和運動家の顔があり、エッセイスト・小説家としての顔があり、さらには、3児の母としての顔がある。しかも、今年の8月20日で52歳になるはずなのに、とてもそのようには見えないほど美しい。

何よりも素晴らしいのは、ベテラン歌手にありがちなマンネリ感がなく、いつまでも若い頃の初々しさを残しているところだろう。才能もさることながら、よほど初心を大切にして、日々努力しないと、こうは行かない。

そのアグネスの新譜であるが、今年に入って、すでに2点がリリースされている。

① 「35周年記念コンサート~世界へとどけ平和の歌声
2月21日発売(日本クラウン CRBN22) →昨年12月10日、中野サンプラザにて行なわれた、日本デビュー35周年記念コンサートの模様を収録したDVD。

② 「そこには 幸せが もう生まれているから」(C/W 「みんな地球に生きるひと」)
3月7日発売(日本クラウン CRCP564) →アグネス自身の作曲によるマキシ・シングルの新曲。

これ以外に、新アルバムの発売、さらにはコンサート・ツアーも予定されている。日本歌謡曲史上屈指の「万能の歌姫」アグネス・チャンの歩みに、今後も注目していきたいと思う。


参考サイト


アグネス・チャン 公式ホームページ
日記はアグネス自身がほぼ毎日更新。ファンレターも出せます。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿