mimi-fuku通信

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【桜宮高校の体育科入試問題】:罪なき生徒達の連帯責任を問う。

2013-01-22 21:50:00 | 政治・社会・時事

大阪市:桜宮高校で起きた体罰自殺問題。
問題の方向が生徒の入試に波及。
体育科を廃止するとの橋下市長の決断。
市教育委員会は4対1の賛成で橋下案に沿って議決。
ただし、
体育科の募集はしないものの試験の手順は同じ。
試験は別々で普通科に編入する形での入学。
入学後の指導方針は教育委員会が順次決定。
橋下市長の面子が保たれ、
教育委員会の体面は指導方針で担保。
大人の“ご都合”に生徒が反発。

1月21日午後7時30分。
生徒からの呼びかけで60分余りの記者会見。

放送では断片しか流されないことで視聴者の誤解。
彼等8人の生徒は自主的な発言ではなく“言わされている”との疑惑。
ツイートで綴られる生徒への批判を誘導した尾木ママ(尾木直樹氏)の怒り。
連ねるように“言わされたとされる生徒への非難”が集中。
ツイートの残酷は生徒の飲酒・喫煙写真や桜宮高校の粗捜しに奔走。
堰を切ったように流れる在校生や父兄の感情を踏みにじる発言。

間違ってはならない。
一人の生徒の個人的な感情の自殺に罪なき生徒が連帯責任。
それは何度も何度も言うが“自殺は罪だ”という認識のなさ。
マスコミは“体罰に殺された1人の生徒”に焦点を絞る報道。
指導教師は悪で校長や教育委員会の体制に問題。
それは否定しようがない事実だが、
報道の中で自殺した生徒への肩入れが強く、

報道の正義は自殺を容認するかのようにも捉えられる。
*私が確認した限り自殺を批判する記事を読んでいない。


数人の生徒が煙草を吸えば甲子園に出られない。
何度も何度も聞いた過去の事例。
生徒の問題か、部活動の問題か、顧問の問題か。
日本が戦時中に行った“隣組制度”の連帯責任。
個人の問題を全体に膨らませる学校教育の体質。

罪なき生徒や罪なき受験生に体罰と自殺の連帯責任をとらせる。
校外活動の禁止や部活動の活動停止処分。
それが隣組(枠の中の連帯責任)でなくてなんなのか?

体罰や暴力の問題は古今東西に渡る日本全体の問題。
議論を桜宮高校だけに集約し生徒にツケを回した灰色裁定。
問題の解決とは程遠い橋下市長と教育委員会の幕引き。

悲しきかな私の目には“そう”映った。


桜宮高校の勇気ある8人の生徒達(運動部の元主将)。
私は貴方(あなた)達が立派だったと断言する。
言いたいことを恐れず主張する。
大人は子供たちの言葉に耳を傾ける。
正すべきは正し、
改めるべきは改める。

それが本当の学校教育だ。

*****

「結論覆す」
決意の反論=高校生8人が入試中止で会見(大阪市)
大阪市教育委員会が橋下徹市長の要求通り、
市立桜宮高校の体育系2科の入試中止を決定した21日夜、
同校3年の男子生徒2人と女子生徒6人が記者会見に臨んだ。
「私たちは納得いかない」
「学校を守りたい」。
8人は、
「まだ結論を覆せるかも」と橋下市長と市教委に対し決意の反論を展開した。

 
市役所5階の記者クラブで午後7時半から1時間余にわたった会見。
8人はいずれも運動部の元キャプテン。
制服のブレザー姿で横一列に並んだ。

 「体育科に魅力を感じて受験したいと思う生徒がほとんど。
普通科に回されるのは私たちは納得がいかない」。
女子生徒が口火を切った。

橋下市長が同日朝、全校生徒を前に説明したが、
「具体的な理由がなく私たちの声も十分に聞いてくれなかった。
思いは1時間で話せるわけがない。
『生徒、受験生のことを考えて』
と何度も繰り返したが在校生と受験生のことを考えたら、
もっと違う結果があったんじゃないか」
と訴えた。

橋下市長が体罰の背景に、
「生徒たちも容認していた」
「勝利至上主義」などと発言していたのに対し、
女子生徒は、
「容認していないし勝つことだけが目標ではなく、
礼儀など人として一番大切なことを教えてもらっている」
と反論。

自殺問題について、
「心の傷は深く重く受け止めている、
傷を癒せるのは先生」
として教諭の総入れ替えにも反対し、
「多くの生徒が学校を守りたいと思っている」
と強調した。

 
男子生徒は、
「今回の結果が覆せるんじゃないかと強い思いを持ってきた」
と会見の動機を語った。
別の女子生徒も、
「今まで続いている伝統は今でも正しいと思っている」
と力説した。

(2013/01/21:時事通信社記事転載))

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