mimi-fuku通信

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日本陸上選手権2009&エンタメと芸術と政局の話を一寸。

2009-06-28 23:30:00 | mimifuku

 
 4日連続で放送された日本陸上。
 今年もドラマの連続。
 最後のお目当ての男女100メートル決勝は2人のエースの欠場。
 塚原選手、福島選手ともにここまで調子が良すぎたので、
 ピークの位置がずれた(記録挑戦と肉体の耐久力のバランス)。
 そんな目で見た。

 でもエース不在の両レースともレベルが高い良いレースだった。
 男子で優勝した江里口選手が準決勝で10秒07の歴代4位の好記録。
 男子は1位~5位までが大学生の若い勢力。
 昨年の北京でのメダル獲得が彼等のモチベーションを高めた?
 また、
 女子の高橋選手も自己ベストに0・02秒届かなかっただけの好タイム。
 世界に一番遠かった日本の女子陸上・短距離界。
 標準記録を超える選手(複数)の出現は好印象。
 ロンドン五輪での短距離男女の活躍への期待。
 そんなことも感じた。

 男子400メートルの金丸選手の強さ(5連覇)、
 女子走り幅跳びの桝見選手の涙。
 女子100メートル障害は寺田選手の躍進。
 などが私の目には強く印象に残った。

 昨年の北京出場組みの強さが目立ち連覇も数多く達成された。
 ただし連覇選手の多くが伸び悩んでいるように見える。
 今年の世界選手権も楽しみだが、
 来年の日本選手権にも楽しみが増えた。
 若い芽が1人2人と出現し勢力図のレベルアップが期待できる。
 そんなことを感じた今回の大会だった。
 また、
 選手の表情や肉体の躍動が高密度な映像により映し出され、
 私達には非日常的な真剣勝負の世界の駆け引きに感動。
 今年も楽しんで観ることができた。

 さっきまでトニー賞2009の授賞式番組を見ていた。
 毎年恒例のNHK-BSからのプレゼント。
 昨晩のエンターテインメントの特集。
 劇団四季の舞台を中心に話題の舞台が紹介され面白かった。
 “華やかさは好き。”
 2日続きのミュージカルは、
 <アメリカ型オペラ>の柔軟性を感じた。
 オペラとミュージカルの違いは柔軟性。
 オペラはヨーロッパの伝統。
 ミュージカルはアメリカの革新。
 オペラは階級音楽。
 ミュージカルは大衆音楽。
 それが従来のイメージだったけれど、
 最近ではオペラも大衆へと傾倒している。
 
 TVでミュージカルの舞台を見ながら、
 マイケル・ジャクソンのことを考えた。
 大衆音楽の王様(キング・オブ・ポップ)。
 今朝の日本テレビの番組でも1時間を割いて来日時の貴重な映像を公開。
 私は見ていないが金曜の夜にはフジテレビで2時間の特番を放送。
 (その時間は飛行機の中。どんな番組だったの?)
 日本テレビでは開局35周年の時にビッグ3の特集。
 そのビデオを引っ張り出してきて昨晩見たところで「よしあきくん」が、
 ?だったけれど今朝の番組でマイケルの来日時(1987年)の時に起きた、
 誘拐殺人事件のことだと分かった。
 1987年の子供好きでカッコいいマイケルにシビレタ。
 本当に精悍で男らしい振舞いに男も惚れる。

 ビッグ3は、ビートルズ、エルビス、マイケルのことで、
 日本テレビが番組を制作。
 ・ビートルズ、一度きりの来日時の番組(武道館ライブ)。
 ・エルビスは日本テレビが衛生中継(ハワイでのショー)。
 ・マイケルは1987年初来日の横浜でのライブ映像。
 いずれもダイジェストで再放送したビデオ録画を持っている。
 日本テレビと言えばローリング・ストーンズの初来日も放送。
 1980年代後半~90年位まで外タレのビッグ・アーティストの招聘が多く、
 テレビ局も挙ってビッグ・アーティストの来日映像を放送していた。

 まだ見ぬ大物が少なくなった現在(いま)。
 また日本が大金持ちになってショービジネスが日常化し、
 新鮮な感覚が稀薄になっている中での大物アーティストの価値観。
 カリスマ不在の社会になっているのかも?

 その中でのミステリアス・キングがマイケルだった。
 *成功と孤独。
 *成功と転落。
 *成功と自己否定。
 ポップ・キングのポストを手に入れながら、
 彼の人生を幸福だと言う人は少ないだろう。

 <キング・オブ・ポップ。>
 キング・オブ・ロック、キング・オブ・ライブ、ゴッド・ハンド、ゴッド・オブ・フォーク。
 色々なアーティストは思い浮かぶがキング・オブ・ポップの次候補が見当たらない。

 クィーン・オブ・ポップのマドンナとの違い。
 マドンナは普通の女子大生からエンターテインメントの世界に編入。
 ダンサーを目指していた。
 マイケルは物心付く頃からエンターテインメントの世界に深く浸かった。
 その差なのだろう。

 社会を認識せずトップ・スターの座に駆け上がったマイケルの価値は、
 大人にとって金のなる木。
 *成功と孤独。
 *自己認識(アイデンティティ)の崩壊。
 そんな気もする。
 マイケルの伝説はミステリアスな世界。
 一昨日はマイケルの光の部分を記載したので今夜は影。
 マイケルの話はまた別の機会にでも・・・?

 そう言えばNHK-BS2で7月3日と10日にマイケルの熱中夜話。
 既に収録されておりマイケル・オタクが熱く語る番組。
 興味があれば。


 今夜(6月29日未明)のブーレーズの『火の鳥』は必見。 
 昨日の記事(以前の記事に追加)には、
 現状の音楽批評に苦言を述べたが、
 今日記述したオペラとミュージカルの比較や、
 現代オペラの大衆への傾倒を考慮に入れれば、
 クラシック音楽批評の底辺が何時までもアナログ時代の音源に
 指標を求める固定観念の継続にも変化が必要な気がする。
 クラシック鑑賞の主流も音源から映像へと変化。
 そんなことを思いながら『火の鳥』を鑑賞して欲しい。
 素晴らしい映像(音が見える世界)に驚嘆すると感じる。
 
 と素人の戯言。
 批評なき変化はなく、批判なき成長はない。

 
 で批判をひとつ。
 現在日本で行われている思想なき政局劇場。
 三文芝居は真っ平だ。
 思想なき大衆への傾倒で恥をかいた与党と、
 何か勘違いされている“おのぼりさん”。
 こんなエンタメに金を払いたくないし、
 ついでに言えば票を投じることにも躊躇いを覚える。

 思想なき政局。
 人気への媚び。
 大衆への傾倒は命取り。
 エンタメじゃないんだから。
 真面目に考えてよ。

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