4日連続で放送された日本陸上。
今年もドラマの連続。
最後のお目当ての男女100メートル決勝は2人のエースの欠場。
塚原選手、福島選手ともにここまで調子が良すぎたので、
ピークの位置がずれた(記録挑戦と肉体の耐久力のバランス)。
そんな目で見た。
でもエース不在の両レースともレベルが高い良いレースだった。
男子で優勝した江里口選手が準決勝で10秒07の歴代4位の好記録。
男子は1位~5位までが大学生の若い勢力。
昨年の北京でのメダル獲得が彼等のモチベーションを高めた?
また、
女子の高橋選手も自己ベストに0・02秒届かなかっただけの好タイム。
世界に一番遠かった日本の女子陸上・短距離界。
標準記録を超える選手(複数)の出現は好印象。
ロンドン五輪での短距離男女の活躍への期待。
そんなことも感じた。
男子400メートルの金丸選手の強さ(5連覇)、
女子走り幅跳びの桝見選手の涙。
女子100メートル障害は寺田選手の躍進。
などが私の目には強く印象に残った。
昨年の北京出場組みの強さが目立ち連覇も数多く達成された。
ただし連覇選手の多くが伸び悩んでいるように見える。
今年の世界選手権も楽しみだが、
来年の日本選手権にも楽しみが増えた。
若い芽が1人2人と出現し勢力図のレベルアップが期待できる。
そんなことを感じた今回の大会だった。
また、
選手の表情や肉体の躍動が高密度な映像により映し出され、
私達には非日常的な真剣勝負の世界の駆け引きに感動。
今年も楽しんで観ることができた。
さっきまでトニー賞2009の授賞式番組を見ていた。
毎年恒例のNHK-BSからのプレゼント。
昨晩のエンターテインメントの特集。
劇団四季の舞台を中心に話題の舞台が紹介され面白かった。
“華やかさは好き。”
2日続きのミュージカルは、
<アメリカ型オペラ>の柔軟性を感じた。
オペラとミュージカルの違いは柔軟性。
オペラはヨーロッパの伝統。
ミュージカルはアメリカの革新。
オペラは階級音楽。
ミュージカルは大衆音楽。
それが従来のイメージだったけれど、
最近ではオペラも大衆へと傾倒している。
TVでミュージカルの舞台を見ながら、
マイケル・ジャクソンのことを考えた。
大衆音楽の王様(キング・オブ・ポップ)。
今朝の日本テレビの番組でも1時間を割いて来日時の貴重な映像を公開。
私は見ていないが金曜の夜にはフジテレビで2時間の特番を放送。
(その時間は飛行機の中。どんな番組だったの?)
日本テレビでは開局35周年の時にビッグ3の特集。
そのビデオを引っ張り出してきて昨晩見たところで「よしあきくん」が、
?だったけれど今朝の番組でマイケルの来日時(1987年)の時に起きた、
誘拐殺人事件のことだと分かった。
1987年の子供好きでカッコいいマイケルにシビレタ。
本当に精悍で男らしい振舞いに男も惚れる。
ビッグ3は、ビートルズ、エルビス、マイケルのことで、
日本テレビが番組を制作。
・ビートルズ、一度きりの来日時の番組(武道館ライブ)。
・エルビスは日本テレビが衛生中継(ハワイでのショー)。
・マイケルは1987年初来日の横浜でのライブ映像。
いずれもダイジェストで再放送したビデオ録画を持っている。
日本テレビと言えばローリング・ストーンズの初来日も放送。
1980年代後半~90年位まで外タレのビッグ・アーティストの招聘が多く、
テレビ局も挙ってビッグ・アーティストの来日映像を放送していた。
まだ見ぬ大物が少なくなった現在(いま)。
また日本が大金持ちになってショービジネスが日常化し、
新鮮な感覚が稀薄になっている中での大物アーティストの価値観。
カリスマ不在の社会になっているのかも?
その中でのミステリアス・キングがマイケルだった。
*成功と孤独。
*成功と転落。
*成功と自己否定。
ポップ・キングのポストを手に入れながら、
彼の人生を幸福だと言う人は少ないだろう。
<キング・オブ・ポップ。>
キング・オブ・ロック、キング・オブ・ライブ、ゴッド・ハンド、ゴッド・オブ・フォーク。
色々なアーティストは思い浮かぶがキング・オブ・ポップの次候補が見当たらない。
クィーン・オブ・ポップのマドンナとの違い。
マドンナは普通の女子大生からエンターテインメントの世界に編入。
ダンサーを目指していた。
マイケルは物心付く頃からエンターテインメントの世界に深く浸かった。
その差なのだろう。
社会を認識せずトップ・スターの座に駆け上がったマイケルの価値は、
大人にとって金のなる木。
*成功と孤独。
*自己認識(アイデンティティ)の崩壊。
そんな気もする。
マイケルの伝説はミステリアスな世界。
一昨日はマイケルの光の部分を記載したので今夜は影。
マイケルの話はまた別の機会にでも・・・?
そう言えばNHK-BS2で7月3日と10日にマイケルの熱中夜話。
既に収録されておりマイケル・オタクが熱く語る番組。
興味があれば。
今夜(6月29日未明)のブーレーズの『火の鳥』は必見。
昨日の記事(以前の記事に追加)には、
現状の音楽批評に苦言を述べたが、
今日記述したオペラとミュージカルの比較や、
現代オペラの大衆への傾倒を考慮に入れれば、
クラシック音楽批評の底辺が何時までもアナログ時代の音源に
指標を求める固定観念の継続にも変化が必要な気がする。
クラシック鑑賞の主流も音源から映像へと変化。
そんなことを思いながら『火の鳥』を鑑賞して欲しい。
素晴らしい映像(音が見える世界)に驚嘆すると感じる。
と素人の戯言。
批評なき変化はなく、批判なき成長はない。
で批判をひとつ。
現在日本で行われている思想なき政局劇場。
三文芝居は真っ平だ。
思想なき大衆への傾倒で恥をかいた与党と、
何か勘違いされている“おのぼりさん”。
こんなエンタメに金を払いたくないし、
ついでに言えば票を投じることにも躊躇いを覚える。
思想なき政局。
人気への媚び。
大衆への傾倒は命取り。
エンタメじゃないんだから。
真面目に考えてよ。
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