mimi-fuku通信

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泉谷しげるコミック展&没後400年:『特別展・長谷川等伯』を見た。

2010-03-03 23:55:55 | 美術・芸術・創造

 
3月2日・3日と東京出張。
例の如く“空き時間は自分のもの”と美術展に行ってきました。
 ひとつは、

『泉谷しげるコミック展:マンガは爆発だ!! 』
 場所:新宿高島屋10階:美術画廊
 会期 2010年2月24日(水)~3月8日(月)

~写真撮影は自由だけどビデオ撮影はご法度。

ギターに絵を描いた作品。
 自由に弾いてくれとのコメント。
非売品。

 ジーンズやTシャツに描かれたアニメ・キャラ。
そして孫のための玩具?

 個人的に最も注目した作品群。
 テーマのアニメではなく絵画作品。
アニメの才能よりもこの作品群に目が行った。
特にモネの模写(モネのマネ)の色彩感に、
“欲しい”と思ったけど既に販売済み。
因みに各作品は、
2万円~数十万円位で販売もされており、
赤いシールが貼られているものが販売済み。
一点モノなので追加はきかないと思う。
でも長年のファンなら欲しい作品が必ずあるはず。
 詳しくは高島屋新宿店まで。

泉谷さんと言えば<春夏秋冬>のフォークのイメージがありますが、
日本のロックシーンに於いても重要な位置付であり、
特にお薦めは現在廃盤中と思われる、
1980年前後に東京池袋の文芸座で行われた、
オールナイト・ライブの実況録音盤。
親しい友人が学生時代にこのライブに参加。
“強い印象が残っている”と今でも語り草のライブ音源です。
~ロック泉谷の魅力全開で機会があればお聴きください。

ボクは僕で1998年頃に金沢でライブを体験。
何?って感じの異様な雰囲気は忘れられません。
~いったい何人の人とキス(Kiss)をしたのだろう?
優しい?スケベ親父の実態は才能溢れた才人。
 でも、
絵画作品を見る限る大雑把で才能が攪乱しているのが泉谷イズム?
~市販修正液で修正したまま出品された絵画作品を初めて体験。
 そんなことを感じる展覧会でした。

耳寄り情報として
3月6日・7日と同会場で午後3時からトークショーを開催。
整理券は午前10時の配布です。
 


 『没後400年記念:長谷川等伯展』

 *東京国立博物館:平成館 
 2010年2月23日(火)~2010年3月22日(月)

 *京都国立博物館:本館
 2010年4月10日(土)~2010年5月9日(日)

詳しく書くと眠れなくなるので少しだけ紹介。
記念展覧会は年代別に紹介された長谷川等伯の歴史展。
一番注目すべきは私の地元に近い、
北陸在住時代(七尾~高岡周辺)の絵画。
長谷川等伯(信春)26歳の時に描かれた、
『十二天像』(石川・正覚寺)や『日蓮上人像』(富山・大法寺)の、
筆の確かさは流石です。
また、
30歳の時に描かれた『仏涅槃図像』(石川・妙成寺)は、
北陸の地に住みながら既に都に負けない一流の絵師として、
筆使いは既に完成形の域に達しています。

その後京に上り、
<仏画の傑作>や<肖像画の傑作>を多数制作。
代表作に
大画面の『仏涅槃像』や『大徳寺三門壁画』
『武田信玄像』や『千利休像』
特に同展では“肖像画の優れた名品”を多数展示。

天下に名高い千利休や豊臣秀吉にも認められ、
狩野派が独占していた牙城に果敢と挑戦。
国宝:『智積院・障壁画』
天下人:秀吉好みの金碧画に新しい画風を提示するも、
優れた息子の久蔵を亡くし失意の内に白と黒の水墨世界へ。

長谷川等伯の最高傑作
国宝:『松林図屏風』

今回の東京展示は照明の調整が絶妙に工夫されており、
日本の水墨画史上に偉大な足跡を残す、
等伯最高の技術と工夫を堪能できます。
~対決:巨匠展の時の照明は作品の魅力が半減していた。

ぜひご鑑賞ください。

 <ブログ内・関連記事>
 *特別展『対決:巨匠たちの日本美術』東京国立博物館。
 → http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/e/8815dfff64fe63023e1408be5ceeec65

耳寄り情報として、
3月7日朝のNHK教育テレビ『日曜美術館』で、
長谷川等伯特集を放送。
展示会に行く事のできない等伯ファン必見です。

  


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