今日は少しだけクールダウン。
去年くらいから当ブログを読んでくださっている方には、
記事内容の大きな変更に驚きの10日間だったと思う。
最初から読んでくださっている方にとっては、
“またはじまった”と感じていることだろう。
今日は熱くなる気持ちを抑えて、
通常のmimi-fuku通信らしく震災に纏わる、
世間話を手短にしようかと考えて。
巷では、
募金が盛んに行われている反面、
募金詐欺も横行していると聞く。
また、
募金は直に被災者の手に渡るわけではないため、
ロック親父の内田裕也さん(71歳)は現金(義捐金)を集め、
直接被災地で炊き出しをしたいとの行動計画。
大きな災害になると必ず行動を起こす、
フォークの騎士?泉谷しげるさん(62歳)も、
24時間ライブをニコニコ動画で生放送。
親父の歳を超え“お爺ちゃん=孫持ち”になっても、
変わらず尖ってるご両人の正義は“らしく”て良いなと。
募金の話を続ければ集まった募金を、
誰と誰に分配すればよいのかを審議せねばならず、
街頭募金には即効性がないのが難点。
即効性のある募金方法や、
複数の県(自治体)が対象になる今回の募金は、
県別や市町村別に募金が届くように、
募金する側が選択できればと思うけれど、
難しいのかな?
総てが前例踏襲で行われている災害対応。
例えば被災者の受け入れを表明しているものの、
バスを借り入れる予算に苦慮する西日本の自治体が、
目的別に市民に募金を求めるとかの手法も考えられるけど、
それは法律的にどうなの?って。
インフラ・システムが変わっても変わらない募金のあり方って…。
~募金活動に不満を言ってるわけではなく…毎回おつりは募金箱に!
今日も友人と会って色々な話をした。
被害総額は10~20兆円って言われているけれど、
たぶん、
30~35兆円の被害は想定できるだろうと。
場合によっては仙台市周辺だけでも、
5~7兆円の被害が出ているだろうと。
~地盤沈下の状態によっては現状復帰は困難とも?
インフラ整備や建物の被害だけでなく、
山林、農地、海岸線と甚大な被害が予想され、
特に津波が襲った平野部の農地と漁業は壊滅的で、
塩分を含んだ農地の改良は5年くらいかかるかも知れない。
また、
山間部の状態が把握されておらず山崩れの状態によっては、
大雨による土石流の発生などの2次災害も想定され、
さらに、
原発事故の進展によっては数字が大きく変わる可能性も視野に。
~そんな話ができる友人がいることは自分にとっての宝だ。
お金の問題を文字にすれば、
明日(22日)は20日〆の決済日だけど、
東北地方の支払いはどのように履行されるのか?
シビアな話をすれば担保紛失の中での手形の決済。
該当地の地方銀行は機能するのか?
また、
被災地(避難所)に住む方々の年金・給料の支払いや、
大量の死亡・行方不明者の、
年金の扱いや公共料金徴収の変更の困難。
総ての通信が止まった地域の株主の方々の、
株式市場に参加できぬことで生じた損失。
数々の難題について話しながら、
巨大地震の全貌が見えない現実。
ひとつ溜息をついた。
~まだまだ話題にすべき仮題ではないが現実問題として。
僅か10日間で世界も大きく動いた。
日本時間の17日早朝につけた空前の円高:76円25銭。
主要先進7カ国は急激な為替の変動に即座に対応し、
大震災に苦しむ日本との連携を強化した
G7緊急声明の全文
7カ国(G7)の財務相・中央銀行総裁は日本時間の18日午前、
東日本大震災の発生を受け電話で臨時会合を開催した。
円高の急激な進行による日本経済への打撃が懸念される中、
日米欧カナダのG7各国当局による、
ドル買い/円売りの協調介入の実施に合意した。
*全文は以下の通り。
われわれG7の財務相・中央銀行総裁は、
日本における最近の劇的な出来事を議論し、
われわれの日本の同僚から現在の状況、
当局がとった経済・金融面での対応についての説明を受けた。
われわれは、
こうした困難な時における日本の人々との連帯意識、
必要とされるいかなる協力も提供する用意があること、
日本の経済と金融セクターの強靭さへの信認を表明する。
日本における悲劇的な出来事に関連した、
円相場の最近の動きへの対応として、
日本当局からの要請に基づき、
米国、英国、カナダ当局及び欧州中央銀行(ECB)は、
2011年3月18日。
日本とともに為替市場における協調介入に参加する。
われわれが長らく述べてきたとおり、
為替レートの過度の変動や無秩序な動きは、
経済及び金融の安定に対して悪影響を与える。
われわれは為替市場をよく注視し適切に協力する。
(2011年03月18日:ロイター記事転載)
さらに世界に衝撃が走ったリビア情勢。
アラブで起きた通信技術を使用した民衆革命から飛び火した、
リビアでの政権打倒運動は当初の市民軍の優勢から、
空域軍事力を持つカダフィ政権の無差別な市民への爆撃は、
一転して市民軍を窮地に陥れた。
~カダフィ大佐が政権を維持した場合は大きな粛清(しゅくせい)は必至。
国連安全保障理事会は3月17日、
リビア上空の飛行禁止空域設定などを盛り込んだ、
対リビア武力行使容認決議案を賛成多数で採択。
~中国、ロシア、インド、ドイツ、ブラジルは棄権。
3月18日には当初および腰だったオバマ米大統領からの最後通告。
3月19日にはリビアのカダフィ政権による市民への攻撃を阻止するため、
英仏米が強調する形でリビア政府軍への攻撃を開始した。
ただし英仏米軍は、
兵士にとって安全な空からの攻撃に限定され、
誤爆?によるリビア市民の犠牲者が出たとされ、
ロシア、中国、アラブ諸国は強く反発。
~それらの国ではリビア同様の市民による内的不満が蔓延。
国連安全保障理事会での全会一致でない決議からの、
軍事行動の取り扱いの難しさは今後の大きな不安材料になる。
日本では有史最大の巨大地震への対応に苦慮する中で、
世界での大きな変動と新たな亀裂を生む可能性は、
歴史の大きな転換点として2011年は世界史に刻まれた。
PS
明日からの3日間は再び季節はずれの寒波が襲う。
3月21日:春分の日。
何もかもが変な方向に走っているようで不安が過ぎる。
でも、
暖かい部屋で音楽を聴きながらパソコンの前に座る自分自身。
反して、
3月11日までの日常的行動に罪の意識を感じる自分自身も存在。
被災地の方々に灯油は届いたのだろうか?
限界の生活の中での寒波の再襲来。
自然の無慈悲に頭を痛める。