mimi-fuku通信

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【平成23年:東北地方太平洋沖地震(東日本巨大地震)】に思う事 7。

2011-03-17 21:44:11 | 地震・津波・震災


 あまりに色々な事が同時進行に起きている。

 1995年。
 日本人が意識転換した阪神・淡路大震災と地下鉄サリン事件。
 直下型地震の恐ろしさと化学兵器の恐怖の連鎖は誰もが震撼した。

 2011年。
 我々が目にしている事は津波をともなった巨大地震と、
 あってはならないはずだった原子力発電所の事故。
 さらに、
 リーマン・ショックにも似た株式の大暴落と、
 1995年以来の最高値となる記録的な円高。
 ~1995年4月に付けた最高値の79円75銭を上回る。
   2011年3月17日早朝につけた76円36銭の戦後最高値。

 誰もが挫けそうになる目を覆う惨状も、
 現在家の中にいて、
 パソコンの前に座っている自分が不思議に思う。
 今後の事は分からないが、
 少なくても私の住む地域は、
 3月11日のままだ。

 色々な言葉を文字にしながら、
 寒さに凍える東北地方の方々のことや、
 放射能の恐怖の中で自宅待機を命じられている、
 福島原発から20~30km圏内の方達。

 多く支援が仙台まで届いていながら、
 その先に運ぶ事のできないもどかしさ。
 
 福島原発では、
 使用済みの核燃料から放射能が漏れ続けていると見られる。
 容器の中に収められていない使用済みの核燃料が再び過熱する恐怖。
 その中での危険な放水作業は、
 
防壁のない剥き出しになっている部分への処理。

 4機の原発の内部だけでなく、
 外部の廃棄物(ゴミ)までが放射能を出し続ける核の恐怖。

 巨大地震は今日になって余震の回数も減る傾向にあり、
 断定は出来ないが大きな余震のリスクは少なくなりつつある。
 殆どの地震は最初に大きな揺れがあり日々沈静化していくことは、
 多くの方々が周知している。
 ~最大の恐怖は突然予告なく最初にやってくる。

 しかし、
 目に見えない“核物質反応の恐怖”はリスクの大小さえも分からない。
 何が起きているのか分からない恐怖こそが人々を不安に陥れる。

 首都圏ではパニック的な物不足が起きていると言われる。
 物不足の代表的なものとして、
 電池、水、コメ、保存食、トイレット・ペーパー、ガソリン。

 最初は電池だった。
 その原因は計画停電(輪番停電)による予防策としての準備であり計画的。

 ではその他の物不足が生じている商品が意味するものは?
 その原因は福島県で実行されている“屋内待機”だと感じる。

 多くの人々は最悪事態が生じた場合に、
 ・外へ逃げ出す事の準備と
 ・屋内に留まる事への準備をしているのであって、
 パニックによる購買ではなく計画的な購買ではないか?
 
 首都圏に暮らす人々が想定する最悪の事態への備え。
 そもそも、
 最悪の事態が如何なるものであるのかの発表が何もない。
 専門家の意見として“大丈夫”だと言われても確証がない。
 そこで頭に浮かべる選択は、
 “逃避する” か““自宅に留まる”か。
 人の行動には必ず理由が存在する。

 被災地区への“思いはある”ものの、
 先ず第一に自身の安全を保つ。
 人として間違った行為だとは言えない。

 それは首都圏に暮らす方々だけでなく、
 原発事故から遠く離れた石川の地でも同じで、
 誰もが抱く不安の原因は、
 人類史上誰も経験していない事故の本当の正体。 

 東京では計画停電が日々実施されている。
 特に今日(3月17日)の夕方には、
 大停電を予防するための特例措置が盛り込まれた。

 フル生産の工場の電力と寒い夜の家庭の暖房。
 その対処措置としての電車の本数削減。
 電気をめぐる2つの戦いが続いている。

 しかし、
 生活にかけがえのない電気ばかりか、
 水もガスも燃料さえもない地域がある。
 中には、
 家族・住宅・家財の総てが流された方々もいる。

 救援物資は目の前まで届きながら、
 多くの人々の手元まで届いていない。


 今朝PCを開いたら私のブログに、
 見知らぬ人からコメントが入っていた。

 東北人(2011-03-17 00:06:21)

 初めまして。
 私は「青森県八戸市」から出稼ぎで「岩手県北上市」に仕事で来ています。
 TVなどでよく海岸沿いの被災地の情報ばかり流れています。
 北上市も食料品やガソリンはもうありません。
 実際に震災後私は1日一食。
 買い物に出ても店は閉店。
 地元に帰りたくてもガソリンが無く帰れません。
 来週には栄養失調で倒れるかも…
 東北地方は全ての市町村で同じ状況だと思います。
 東京に避難の話。
 とてもいい案だと思います。
 子供や年配者、重い病気の人達を優先的に他県に避難させた方が、
 混乱も避けれると思います。
 避難するときに、
 名前と避難場所を調べておくだけで安否確認などできるのですから。
 
政府関係の方達は、そういった柔軟な発想ができないのでしょうね。
 長いコメになりすいません。
 早く復興できるように私はボランティアとして頑張ろうと思います。

 見知らぬ方は、
 被災地区の方からのコメントだった。 
 何よりも驚いたのは、
 何もない悲惨な現状の中で、
 “私はボランティアとして頑張ろうと思います”
 の言葉。

 政府や行政への批判や現実への不満でなく、
 “私はボランティアとして頑張ろうと思います”
 との気持ちには感謝と尊敬を持って拝読した。
 
 世界が驚嘆する日本人の忍耐と団結は、
 日本人は日本人を信じている事でしか説明はつかない。
 私達は一人ひとりが日本人としての信頼の下に生きている。
 
 何故首都圏の人達が“買いだめ”に走るのか?
 それが、
 恐怖の実態が明かされないための行動だとすれば、
 隠されている“恐怖の根源(正体)”を説明する必要がある。

 私が学習した最悪の事態が起きても、
 首都圏に住む人達が人体に被害を受けるとは思わない。
 しかし、
 少ない数値でない放射能が首都圏にまで達する事は否定できない。
 
 ・・・。

 私は専門化ではないので私の言葉を信じてはいけない。
 しかし“然るべき機関から言葉が出ない”ことへの苛立ち。
 それが人間の心理を動かし“物不足”を生んでいる。

 日本人は日本人を信じている!
 国土の大きな破壊や、
 農地や海が広範囲に汚染されようが、
 日本人の財産は、
 日本人は日本人を信じている事実だ。

 どうすれば私達は苦しんでいる方々の信頼を守れるのか?
 地方自治体が少しずつではあるが重い腰を上げはじめた。
 仙台と東京を結ぶバスの他に仙台に向かうバスも増えてきた。
 今現在。
 “東北で起きている最大の問題は道路だ”
 総べての作業は道路に集中すべきではないか?
 そのために人と人は全知を尽くして欲しい。


 PS
 2001年9月11日。
 アメリカで起きた同時多発テロ。
 その時に観たチャリティ・イベント、
 『アメリカ:ア・トリビュート・トゥ・ヒーローズ(AMERICA:A TRIBUTE TO HEROES) 』
 は強く記憶に残っている。

 スター歌手や
ハリウッド・スターが一同に集まった、
 空前絶後のTVチャリティ・イベントは10日後。

 
日々の暗い気分を変える夢のあるチャリティ・イベントを、
 民放テレビ全局が協力して制作してはもらえないだろうか?
 目の前に迫る被災者達の“お金”の憂鬱。
 私の夢かな?

 募金と言えば、
 新たな“募金詐欺が横行”しているとの話も聞く。
 報道ではそんな話も少しずつ…。

 音楽と言えば、
 明日(18日)早朝3時5分からのBSハイビジョン。
 映画『ウッドストック(後編)』。
 何も起きていなければ長文で紹介しようと思っていた番組。
 40万人の人達が一箇所に集まったミュージック・エポック。

 でも、
 ・・・。
 観る事のできない人達があまりに多いことの現実。
 悲しいです。

コメント
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