只今のBGMは映画『アイアンマン2』のサウンドトラック。
と言うよりもAC/DCのベスト・アルバム。
昨晩の静かさとは違い今夜はゴキゲンなロック・サウンドを満喫。
今日は眠気覚ましにギンギン特集で乗り切ろうかと。
それにしても、
厳しい残暑は多くの方々にとって耐え難い苦痛のようです。
特に30℃を超える夏日の連続は体力を消耗しますので、
睡眠不足や食物摂取不足への不安も増します。
~大阪市では13日連続の猛暑日を記録(2010年8月28日)。
報道では、
水分不足や塩分不足ばかりが指摘されますが、
人間が口にする食物の殆どは水分。
体力消耗が甚だしい晩夏の猛暑には食物摂取不足が心配。
~夏バテは夏の終わり頃に発症する事が多いとされています。
夏には豆腐、乾麺(ソーメン等)、トマト、スイカをよく口にします。
~特に果実や野菜は水分量が高いので体力保持にお薦めです。
豆腐やソーメンには生姜(しょうが)を添えますし、
スイカやトマトには塩を振り掛ける方も多くいます。
以前にも文字にしましたが、
乾麺は保存食であり塩分量が豊富とされ、
さらに、
乾麺は煮炊きすると共に大量の水分を含みます。
生姜は身体を冷やす役割を果たします。
生姜については、
“風邪の時に生姜が熱を冷ます”のは古くから知られています。
ただし、
多くの方は風邪に効く生姜は身体を温める効果があると信じていますし、
確かに生姜糖を熱いお湯に溶かして飲むと身体は温まります。
~ノドの痛みにも生姜糖は効果があるように思います。
しかし、
冷たい豆腐やソーメンに添える生姜の効果は身体を冷やすため。
あまり噛まなくても食べれる柔らかい豆腐やソーメンは、
体力が低下している人にもお薦めなことは説明するまでもありません。
昔の人は知っておられたのですね。
さらに、
スイカやトマトに振り掛ける塩。
「塩が甘さを増すから。」
と世間では信じられていますが、
本当は、
“疲れた身体の塩分不足を補うための先人の知恵”
と最近は思っています。
スイカは成分の約95%が水分であり、
身体を冷やす効果は絶大。
水分+塩分の摂取。
昔の人は知っておられたのですね。
お肉が豊富でなかった時代の鰻(うなぎ)の効用。
鰻にはビタミンが豊富で疲労感や倦怠感をとる効果
があるとされます。
現代ではビールに焼肉でもかまいませんがとにかく多く食べる事。
料理には必ず水分も塩分も栄養素も含まれています。
余程医師に塩分摂取を止められていない限りは、
汗をかいた分の塩分補給を怠らないでください。
夏に太る人は凡そ健康だと言われています。
夏バテの大きな原因に食を身体が受け付けない事。
そんな場合はアイスクリームでもプリンでもヨーグルトでも、
食べたい時に食べたい物を好きなだけ食べる。
~健康な方は食べ過ぎに注意しバランスの良い食生活を。
それすら身体が受け付けなかった場合は病院で点滴を受ける。
栄養不足は夏バテの原因になるばかりでなく、
体内水分量の保持の面からも熱中症になりやすいと感じます。
数年前にはビールやコーヒーは利尿作用があるので、
熱中症対策にならないとの専門家の意見が闊歩しました。
しかし肉体労働者の話では、
ビールを飲んで多量に汗をかくのは必ず熱中症対策になるとの意見。
~体内水分量を保つとの観点から。
ただし私の経験上から、
暑い夏の夜にビールを飲みすぎると、
就寝時にノドの渇きや苦味を感じますし、
糖分を多く含んだ清涼飲料水を大量に飲むと、
口の中がカラカラになりベタベタになります。
そうした場合は、
スポーツ飲料水がお薦めとの意見には賛同。
でも私の本当のお薦めは古くからの夏の定番品:麦茶。
喉ごしも良いですし何倍飲んでも飽きる事はありません。
~スポーツ・ドリンクの薬っぽさは好き嫌いがあるようです。
ミネラル水は無難であり1日2ℓ摂取が推奨されています。
暑い夏の日には、
利尿作用が働く前に身体が必要な水分を吸収します。
~利尿作用の働きは夏と冬とでは違うような気がします。
猛暑の日中。
外から帰って冷蔵庫から取り出した冷たい麦茶を、
ジョッキに一杯一気に飲み干すと出てくる噴き出す汗。
汗をかいて身体を冷やす事が熱中症対策には効果的。
野外では、
直射日光を避けるための鍔(つば)の大きい麦藁帽子の効果。
~同時に麦藁帽子の中に潜ませる濡れタオル。
自宅では、
風通しを保つために対角線の窓を開ける。
すべて、
子供の頃に親や近所の大人に習った事ばかりです。
~その頃はエアコンなんて庶民の手には届かぬ高嶺の花。
進歩したと言われる現代科学や現代医療。
でも、
本当に正しいのは昔の人の積み重ねた知恵?
古い知恵や教えには必ず何か意味があるのではないか?
逆に、
情報過多な時代に間違った情報が往来を闊歩していないか?
今年の猛暑にそんなことを感じます。
PS.
南東の海上に居座る太平洋高気圧の勢力が衰え、
北西(大陸)からの移動性高気圧が次々と南下し
移動性高気圧の隙間をつくように、
秋雨前線が日本列島にかかる日まで、
厳しい残暑は今暫く続きます。
老若男女。
お身体のダメージは計り知れませんが日々の日没も早まり、
石川県では夜に窓を開けると鈴虫の美しい声が響きます。
夏バテ防止のための規則正しい生活。
特に眠る事と食べる事は身体の安定の大原則。
文明の力や其々の工夫や場合によっては医師に相談。
“暑さ寒さも彼岸(ひがん)まで”
昔の方々の知恵や言葉が持つ真実。
それが覆された時。
私達は異常気象を痛切に感じる事となるでしょう。
そんな日が来なければ良いが。
と私は願っています。