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mimi-fuku通信

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熱中症の予防と対策。 ~mimi-fuku2008年版。

2008-07-22 20:16:30 | 健康・医療・科学


【熱中症の分類。】

*熱射病。
 :体温の異常上昇がみられ、温度上昇が脳内にも到達した時に重篤な事態を起こす。
 症状には、意識障害や昏睡状態もみられ、その場合は即座に救急車を呼ぶなど迅速な対応が必要。

*熱痙攣。
 :塩分不足からおきるとされ、筋肉に痛みをともなった痙攣を起こす。

*熱疲労。
 :水分不足からおきるとされ、倦怠感やめまいなどの症状を引き起こす。

*熱失神。
 :血管の拡張から血流不足が起こり、一時的に失神症状を起こす。
  確定はできないが、多量の塩分排出が原因と考えられる。
 

<熱中症の予防と対策。>
 その1、~熱中症について。

  熱中症は、なぜ起きるのでしょうか?
 熱中症には、いくつかの異なった種類が存在します。
 ただし、共通して言えることは、すべての熱中症には脱水症状がともないます
 さらに、体内の塩分不足が原因だとも言われています。

 塩分摂取は、生物にとって必要なことです。
 しかし、近年の健康ブームの中で、塩分摂取は血圧の上昇の原因とされ最近で敬遠されることが多いようです。
 肉体労働者は塩分排出量が高いため濃い味付けが好みだと言う事は、広く知られています。
 その逆に、
 歳をとると健康に気を使い濃い食事を敬遠し、何より運動量が少ないため濃い食事を好まなくなります。

 推測ですが、体内塩分量の少ない老人や障害のある方々が、熱中症にかかりやすいのは、これらの理由が原因かも知れません。
 これも知られていることですが、高血圧の症状は、真夏は血管の拡張から安定した血圧になり、真冬は寒さから来る血管の収縮が血圧を上昇させます。

 血圧の低下と熱中症との因果関係は不明ですが、体内の水分量と塩分量のバランスは、ケース・バイ・ケースなので、自分に合った熱中症対策が必要です。

 
 《熱中症対策。》
  
  *水分の摂取。(排尿時間の間隔の確認。)
   水分摂取は飲料水だけではなく、野菜や果物などの食物からも摂取しましょう。
   冷えたものばかりでなく、温かい飲み物も、身体への負担が少ないようです。
   :ただし利尿作用のある水分は、水分としてカウントしない。
   (ビール、コーヒー等)。
   :また、高カロリー&高糖質の飲料水は、限度を超えないように。
   (炭酸飲料、ジュース等。)
   
  *適度な塩分の摂取。
    できるだけ食生活で塩分を取るほうが、適量確認できて良いと思います。
   乾燥麺(そうめんやうどん)は、塩分を多く含みますので適しています。
   
:ただし、高血圧症の人は医師と相談し、平均血圧との対比をチェック。
  (最近、「飲料水200ccに、塩を2g加えると良い。」との意見を耳にしますが、
   摂取量が適量を越える場合がありますので注意が必要です。)

  *不必要な直射日光に当たらない。
   
30度を超える晴天での長時間の歩行時には、日陰を歩いてください。
   自転車や歩行での買物は、日が陰る夕方以降が良いでしょう。
   
:ただし、日光浴は免疫を高め、骨を強くする効果が指摘されています。
    真夏を除く気持ちの良い季節には、外に出ることも健康には重要です。

  *発汗の円滑。
   
身体の清潔を保つために入浴は効果的。
   体温上昇時には、適温の冷水でシャワーをするなどで身体を冷やす。
      :ただし、心臓疾患などの方は厳禁。
    通常の
外出時にもタオルを常備。
    常に汗を拭取り、汗線をふさがない。

  *冷暗の確保。  
   涼しい室内の確保や通気性の確保。
   
できれば避暑地へのバカンス。     

  *通気性の良い衣料や、帽子の選択。
   
理想的な衣類は、メッシュ状の温度吸収の少ない淡色(白やベージュ)。
   濃色は、紫外線対策には効果的ですが熱吸収が高いために高温日は避ける。
   通常の外出での帽子は、ツバの長い麦藁帽子系が最適。

   また、戸外の労働者は、帽子の中に濡れタオルを入れる事を推奨。
   濡れタオルは首から肩を覆い、乾いたら直ちに濡らすことで熱射病の予防。

  *当然のこととしてバランスの取れた生活。
  
 睡眠時間の確保や、食生活の乱れをなくす。
   夏季はダイエットせずに、できるだけ食べるほうが夏バテ対策に効果的。

  
<熱中症の予防と対策。>
 その2、~体温調性の話。
 
 人間の身体から汗をかく理由は、熱さに対する体温調整のためと言われています。
 なぜ体温調整が必要なのでしょうか?
 風邪をひいた時に人は熱を出します。
 この熱が、身体のとって悪だと長く言われ続けてきました。
 ですが、実はこの熱が免疫機能を助け、風邪のウィルスを退治する役割を果たしていることは、今では常識となっています。

 しかし、風邪(インフルエンザ等)のウィルスが増殖すると、免疫機能はフル稼働しなければなりません。
 免疫活動を向上させるために、体内作用として起きる体温上昇が著しく高くなると、自らの細胞までを破壊します。
 (熱が脳に付くと重大な機能障害を引き起こす。) 
 このことから、体内温度の上昇を止めるための機能としての、汗の役割を否定することはできません。

 汗は身体を冷やす役割を持っています。
 その汗の成分は約99%が水であるとされています。

 熱中症(熱射病)の問題は、体温の温度調節機能の低下が主な原因といわれています。
 体温調節に必要なのは水である以上、暑い場所では汗が出る程度に絶えず水分補給をすることが大事なことは誰もが周知の事実です。
 さらに汗の分泌は自律神経の働きにも、低体温症の治療にも良いとされています。
 そのため、水分を摂取すると汗が出るからと敬遠せず、汗をかくために水分を摂取するくらいの気持ちの方が暑い夏には適していると感じます。
 
 では、どのような水分摂取が適しているのでしょうか?
 よくテレビなどでは、「水分摂取はこまめに少しずつ。」と言いますがこれは室内にいる人の話です。
 肉体労働をする人や、極度の運動により大量の汗をかく場合は、汗をかいた分だけ必要量をそのつどに水分補給をするべきです。
 運動した後に大量の水分を摂取すると汗で流れてしまい体内に水分が残らないと言いますが、本当に身体が熱っせられた場合は汗によって身体を冷やしその汗をふき取ってもう一度、改めて水分を取る。

 身体から適度の汗が流れ続けている以上は体内水分が適量だと考えてよいと考えます。
 (ただし、汗が過度に流れる場合は体力の低下がともないます。)

 また、体内水分だけが熱中症の問題点ではなく、
 脳を守る頭部に異常な熱をもたせないように注意し、帽子や濡れタオルなどで防御することも必要です。
 なぜなら、
 体内水分が満たされていても、脳が熱に侵されると失神したり重篤な事態を生じるからです。
 そのため、身体に熱が帯びていると感じられる場合は、風邪の場合と同じように脳や首筋を冷やすことも効果的だと思いますし、睡眠不足対策にも水枕は効果的だと言われています。
 

 <熱中症の予防と対策。>
 その3、~熱失神と脱水症状。
 
 強い日差しの下で、長時間の労働や運動などで起こりやすい症状です。

 大量の発汗による脱水症状と血管の拡張によって体全体の血液の循環運動が低下し、心臓から脳に血液を送る力が弱まるために、一瞬に意識が飛ぶ症状が見られます。
 (バタンと突然倒れる場合が多く、周囲は騒然となります。また、熱射病とは異なり体温変化は見られず脈拍は弱くて早い傾向にあるようです。)
 意識がなくなっても多くの場合は、一時的な症状だと言われています。
 ただし、失神時に脳を地面に打ちつけた場合や、失神の原因が別にあるかも知れませんので、専門医の問診をお薦めします。
 
 また、
 脱水症は夏の暑さによるものだけではなく、

 *食中毒などによる激しい下痢や嘔吐。
 *病原体と免疫との攻防による発熱と発汗。
 *環境による必要量の食物摂取不足。
 *気温に関係なく、長時間にわたる激しい運動や労働。
 
 以上の場合が考えられ、この場合も失神する可能性があります。
 
 特に夏の暑さと、冷えたものへの嗜好の関係から、下痢の症状は頻繁に見られると思われます。
 下痢の症状=脱水症状と考え、外出するときは暖かめの水分補給をするなど細心の注意が必要です。
 

 (別)日射病ー最近は余り耳にしない言葉ですが、分類としては熱射病に属するという意見と、別なものとする意見があるようです。
 症状としては熱射病と同じなのですが、日射病は炎天下の下での作業に限定され、熱射病は高温状態の中での作業全般や、高温多湿な環境の中での体温バランスの崩壊など広範囲な体温の異常上昇をさすようです。
 また、医学用語としてではなく、一般例としては、炎天下の中で起きる熱失神や血圧低下によるめまいなど、強い日差しが原因でおきる症状すべてを日射病で片付けてしまう風潮もあるようです。
 症状としては、熱中症に分類されてもよいのですが、名称としては熱中症の中には含まれません。
 これは上記で示したように、表現が曖昧なために最近では日射病と言う言葉を使わなくなったと考えられます。

<お願い>

 以上の記事は、医学的な内容が多く含まれています。
 細心の注意で情報を纏め記事にしたつもりですが、誤りの箇所があれば訂正箇所の指示をコメント等に表記してください。
 よろしくお願いいたします。
 
 *上記の記事は、2007年に当ブログで記事にしたものを今年の情報を元に再編集したものです。
   下記に、昨年の記事へのリンク先を記入しますので、併せてお読みいただければ幸いです。

熱中症の予防。都心と地方の違い。+塩の話
http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/e/d67585d760a570a2da810b67cf01cf90

熱中症の予防。その2ー水と汗の話。
http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/e/5ad366a8874ffd230b2b2c79a2a348f3

熱中症の予防。その3-突然の失神。
http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/e/4d4355bc25e8e72c4306ba627714b21e

 

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東山紀之さんのボディ・デザインと、メタボリック・シンドローム対策。

2008-06-03 22:26:00 | 健康・医療・科学

 古い話で恐縮だが、「Tarzan No.509」 2008/4/23日号の表紙の東山紀之さんの裸体を書店で見かけた時には驚かされた。
 1ヶ月以上も経って、予約資料として、ようやく図書館から借りることができ中身を拝見。
 「完全なる裸体、封印」と題された特集は、わずか5ページの小さな記事だが、
 人というものは、鍛えることにより、いくつになっても身体が答えてくれるものなのかと感心した。
 41歳の東山さんの一糸纏わぬヌードは美しく鍛えぬかれ、無駄な贅肉は削ぎ落とされいる。 
 決して人工的に作られたものではない隆起する筋肉は、ダンサーとしての理想を追求した形状なのだろう。
 mimifukuは、東山さんの舞台を一度だけ見たことがある。
 日生劇場での「雨に唄えば」で、共演は薬師丸ひろ子さんだった。
 東山さんは、ジーン・ケリーの役を演じたのだが、フレッド・アステアの優雅に対し、ケリーのスピーディで力強いタップ&ダンスを、映画に忠実に再現し、見事な出来栄えだったと記憶している。
 
 東山さんに感じるイメージは、ナルシストな完璧主義者。
 ナルシストと言ってしまうと、悪い印象のように感じる方も居られようが、自分に対する抑制の効いた自制心の強い人と解釈して欲しい。

 Tarzanの記事を引用させて頂くと、
 東山さんの一日は、正確に時を刻む。
 起床後の1時間は、ストレッチと筋力トレーニング。
 朝食は、玄米と野菜を中心としたメニュー。
 朝食を終えると稽古に出かける。
 厳しい稽古のためには、朝のトレーニングが絶対欠かせないと語る。
 「まず、身体を目覚めさせる必要があるんです。それから、徐々に身体を慣らすこと。そうして、テンションをあげていくことが重要なんです。」

 夜の食事は、野菜たっぷりの鍋物が多い。
 舞台に向け、毎日そうしたリズムを繰り返すことで保たれる運動能力や均整のとれた身体。
 文中感心したことは、毎日のリズムにも息抜きが必要と、たまには仲間とお酒を飲みに行った翌日は、必ず走りこみを欠かせないと言いきる。
 「飲んだ次の日は、仮に休みでも走ります。多くの量を飲んだ時は20kmくらいは走ります。とにかく、身体には、ツケを溜めたらダメ。ツケを貯めたらその都度、支払いをしていかないと絶対に太る。もし、痩せたいと願うなら、意識改革をしないとダメですね。自分に甘えて理想は手に入らない。」

 さらに、
 「舞台に立つには鍛えることも仕事。持久力や瞬発力を維持するためには、トレーニングを持続していくしか方法はないんです。それが、ファンに対する僕の答えです。江戸時代には寿命が40歳だとしたら、今は80歳。今の僕の年齢は当時の年齢に換算して20歳。だから、今の自分の肉体がピークなんです。繰り返しますが、ファンをガッカリさせないためにも、自分の肉体を維持することが、僕の仕事なんです。」

 自分のお腹を見つめメタボに悩む前に、自分の生活態度を見直し意識改革。
 これもまた、「言うに易し、行うに難し。」
 残念ながら、私は求道者にはなれそうもない。
 東山さんの写真を見つめ、・・・フ~ッと溜め息。

 溜め息をひとつ付くと、幸せがひとつ逃げていく。
 そんな言葉、ありましたよね。

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新型インフルエンザ < H5N1> ~パンデミックの恐怖。

2008-01-22 20:41:43 | 健康・医療・科学

 
 
NHKスペシャル・番組ダイジェスト

  ~シリーズ  最強ウイルス 第2夜~ 
 調査報告:「新型インフルエンザの恐怖」
                           
 【H5N1~鳥インフルエンザについて。】 
 
 番組では、インドネシアで発生したH5N1(鳥インフルエンザ)の事例を紹介。
 H5N1は、呼吸困難、重篤な肺炎、40度を超える様な高熱、さらには死亡に至ると言われ、2008年1月の放送時までに、348人が感染、216人が死亡。
 致死率60%以上の猛烈なウィルスに変化する。

 11年前に初めて鳥から人への感染が確認されたH5N1型ウィルスは、その後も人に接近するような変化が見られるとされ、当初は鳥から鳥への感染のみで、人には伝染しないと言われていたが、鳥インフルエンザが、「鳥から人へ。 ~人から人へ。」の感染に変化。
 一度感染が拡大し始めれば、国と国の移動が容易になった現代社会で感染を食い止めることは不可能とされる。
 その世界的な感染爆発がパンデミックである。

 番組では、人から人への感染が確認された事例として、2006年5月に、インドネシア・スマトラ島クブシンブラン村での、ひとりの女性の感染を紹介。
 女性を看病していた、4家族6人に感染(5人が次々に死亡)し、最終的には7人に感染6人が死亡している。

 H5N1に対しては、インフルエンザ治療薬には、タミフルが効果的と考えられている。( 日本では2500万人分を備蓄 )
 また、プレパンデミックワクチンとは、当面は現在のH5N1タイプを使用して作られ、医療機関や警察官など最前線に立つ人から先に使用される予定。
 さらに、新型用ワクチンは、新型インフルエンザ出現と同時に製造を開始が望ましいとされる。

 【日本政府の取り組み。】

 
新型インフルエンザ対策行動計画の作成。
 検疫や出入国の対策と整備。
 国民の社会活動の制限。
 しかし、実際には各自治体の判断に委ねられる。

 【現在の日本の医療機関の認識。】

 新型インフルエンザ発生~有無の確認~即座に隔離。
 医師は防具服の着用を義務付け。特にマスクは、菌を遮断する高性能なものが必要。
 感染爆発(パンデミック)による重症患者の受け入れが可能な施設の確保。

 【現在の日本の医療機関が抱える問題点。】

 医師にとっても感染の恐怖が付き纏い、必ずしも全ての医師がインフルエンザ対策に参加するとは限らない。     
 規模の大きな病院に感染者が集中する場合に、他の患者や職員への感染への不安や人工呼吸器の不足。
 人工呼吸器は、大きな病院の場合では、他の患者に使用されていることが多く感染者への治療が優先されるかは疑問。


 【アメリカ政府の取り組み。】

 パンデミックが起きた時に速やかにワクチンを接種する手段として、ドライブスルー方式を検討。この方法だと人と人が接触する機会が減ることで、感染を最小に食い止められると考えられる。
 アメリカでは新型の出現から6ヶ月以内に新型インフルエンザワクチンを製造。
 開発のための技術に対する国の資金投入を優先課題とする。

 【現在のアメリカの医療機関の認識。】

 大きな病院では、通常リハビリ用に使用している部屋を隔離用の病室に変更し、リハビリ用の器具を人工呼吸器や専用ベットに置き換える。
 その際に、H5N1ウィルスが,他の部屋へ感染しないように低い気圧を維持。
 症状の軽い患者は自宅療養に切り替え、通常体制を緊急体制にシフトする。
 大勢の命を守るために一人の患者に対する問診時間を縮小。
 緊急手術以外の予定手術のキャンセル。
 より多くの医療スタッフが、最前線に立つ努力。

 【人工呼吸器ガイドライン。(ニューヨーク州)】

 パンデミックの際、州知事が非常事態宣言を発令。
 現行の法律の一部を停止。
 助かる見込みの低い患者からは、患者及び家族の同意なしに人工呼吸器を外す権利を医師に与える。
 呼吸器を付けた患者には48時間後と、120時間後に病状のチェックをし、死亡の可能性が高いと判断されれば、生存の可能性の高いと判断される患者に人工呼吸器をシフト。
 呼吸器を外された患者には、苦しまないような緩和ケア(安楽死?)を施す。
 さらに他の重い病気(癌や大ヤケド等)にかかり、回復の見通しのない患者にも同様に人工呼吸器を与えない。
 回復の判断や選択は医師の判断に任せる。
 しかし、「ひとつの命を救うために、ひとつの命を犠牲にする。」判断を委ねられる事に対する抵抗を訴える医師も多く存在するようだ。

 【命の優先順位(アメリカの選択)。】

 アメリカでは、感染の爆発的な拡大に対するワクチン接種の順位付けを2005年に開始。
 当初の政府発表でのワクチン接種の優先順位として、
 <ワクチン製造者と医師。次に65歳以上の病気を持つ高齢者。最下位は、2~64歳までの健康な人々。>
 と発表されていた。

 しかし、一つの論文から反論の輪が広がる、
 「長く人生を楽しんだ高齢者よりもこれからの子供達の命の優先。」
 との高齢者からの意見も多数存在し、政府は国民に意見調査を開始。

 2007年10月に、新たな順位付けを発表。
 ワクチン接種の優先順位は、
 <ワクチン製造者と医師等の最前線に立つ人達。次に、6ヶ月~6歳までの乳幼児。次に3歳~18歳までの子供や若者。高齢者>
 と優先順位を変更した。

 アメリカの有識者の考えでは、
 「こうした順位付けはパンデミックが起きる前に、<決定>あるいは<暫定案>を出しておかなければ、パンデミック発生時に大衆間に不平不満が渦巻き国内が混乱する。パンデミックを災害やテロと同じような非常事態と認識し、起きる前に非常事態に対する法律を越えた対応を検討・準備しなければ、緊急時における国民の行動に対処できない。」としている。

 その考えは、究極の選択に対するルール作りの必要性と、国民的な議論の必要性を訴えかけている。


資料:
国立感染症研究所感染情報センター
http://idsc.nih.go.jp/disease/influenza/05pandemic.html

内:鳥インフルエンザの感染情報
http://idsc.nih.go.jp/disease/avian_influenza/index.html


 *下記、NHKホームページより転載。 

 シリーズ 最強ウイルス、第2夜 調査報告
 「新型インフルエンザの恐怖」
 
 チャンネル :総合/デジタル総合
(放送終了)
 放送日   
:2008年 1月13日(日)
 放送時間  :午後9:00~午後9:55(55分) 

  
 
肺や気管だけでなく全身の臓器に感染、そして死…。
 世界を震撼させている、あの新型インフルエンザの世界流行が秒読み段階に入った。
 「爆弾の導火線に火がついた状態。『もしも』ではなく、時間の問題だ。」と専門家たちは警告を発している。
 厚生労働省は日本の死者数を64万人と試算しているが、日本だけでも200万人、世界中で1億人を超えると指摘する専門家もいる。
 番組では、新型インフルエンザ発生の可能性が極めて高いとされるインドネシアでの取材をもとに、危機はどこまで迫っているのか、その時どんな事が起きるのかを詳細に描き出す。
 また、どこかの国で新型インフルエンザウイルスが出現すれば1週間で全世界に拡大、未曽有の悲劇が人類を襲うことになる。
 ひとたび日本国内に入れば、だれも免疫を持たないため、瞬く間に感染が広がり、医療機関、交通機関、食料供給など社会は大混乱に陥る危険性がある。
 私たちはどんな対応を取ればよいのか、医療現場や行政の備えはどこまで進んでいるのか、国内外の対策を徹底的にチェックし、残された課題や日本のとるべき道を提示する。


 シリーズ最強ウイルス 第一夜
 「ドラマ“感染爆発”~パンデミック・フルー」

 チャンネル :総合/デジタル総合
(放送終了)
 放送日 :2008年 1月12日(土)
 放送時間 :午後9:00~午後10:30(90分)

 <ドラマのストーリー> 

 設定は2008年11月。
 日本海に面する寒村でH5NI型新型インフルエンザの患者が相次いで確認された。
 村を徹底的に封じ込め、根絶を図る政府。
 しかし、ウイルスは信じられないスピードで東京中にまん延、感染者・死者は数万人に達する勢いに。
 社会システムの停滞。
 医療現場の崩壊…。
 ウイルスに侵された人々が行き場をなくす中、医師・田嶋(三浦友和)は、自分の病院に新型インフルエンザの患者を受け入れることを進言する。

【出演】三浦 友和,  麻生 祐未,  占部 房子,  林  泰文,  中西 良太,  鶴田  忍,  深浦加奈子,  池内 万作,  大和屋ソセキ,         坂上  忍,  上杉 祥三,  藤村 俊二,  森山周一郎,  沼田  爆,  佐藤  慶,  河西 健司,
【脚本】林  宏司
【原案】響堂  新
【音楽】千住  明


 <2008年6月22日追記>

 新型インフルエンザ対策を検討してきた与党プロジェクトチームは6月20日、新型インフルエンザ・パンデミックに対応した提言を公表した。
 (あくまでも試案として認識してください。~mimifuku)

 *ワクチン接種では、重症化の恐れが大きいとされる子どもを優先させる方針。

 *搬送や医療での自衛隊活用を明記。

 *パンデミックワクチンの製造は、細胞培養という新技術の導入などで半年以内に短縮。

 *製造が進むワクチンを接種する際の優先順位をめぐっては、
  1、医師や警官、ライフライン関係者。
  2、感染率が高い地域の住人。
  3、子どもなど若年層の優先。

 *在外邦人の帰国に自衛隊機や艦船利用。

 *海上保安庁の巡視船も活用。

 *自衛隊病院の活用や物資搬送など役割を例示。

 *都道府県知事に大規模災害時と同様の権限を与える法整備の検討。

 *輸入経路の遮断を想定した食料や生活必需品の確保。

                        ~などを検討課題とした。


 <2008年11月20日追記> 

 新型インフルエンザ対策として厚生労働省の専門家会議は20日、感染者が1人でも確認された時点で都道府県単位で学校などを休校とする指針を決めた。
 ウイルスが流入した初期段階で感染拡大を抑制する目的。
 
 指針では、感染者が確認された場合、
 *その地域を含む都道府県が管内する、すべての幼稚園や小中学校、高校などに対し臨時休校を求める。
 *コンサートや映画館など不特定多数が集まる施設に対しても営業や活動の自粛を求める。
 *近隣の県でも、感染者の通勤・通学状況などを踏まえ、休校などの措置を検討する。
 *閉校措置の解除については、感染状況をみながら都道府県が厚労省と協議する。

 政府は、感染拡大の防止策として、外出を控えて自宅にいるよう国民に呼びかけており、約2週間分の食料やマスクの備蓄を推奨している。
 また指針は、流行時には、かかりつけ医のいる患者は、電話による聞き取りで感染疑いが診断された場合、治療薬の抗インフル薬の処方箋をファクスで受け取れる仕組みも提言した。

 感染疑いのある人が、医療機関や特別に設置される「発熱外来」に集中するのを防ぐ狙いがある。
 入院治療については、感染が拡大した場合は重症者に限り、軽症者は自宅療養を勧めることも盛り込んだ。
 (朝日新聞 :Web記事より転載。)
 

 <関連記事:ブログ内リンク。>
 *新型インフルエンザ: 感染爆発に備えろ。
  http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/e/5b76986ef3ce7ee3befc9bc7b94a3a38


 

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熱中症の予防。その3-突然の失神。

2007-08-25 22:31:36 | 健康・医療・科学
 お盆明けにガソリン・スタンドに行った時のことである。
 いつもの女性スタッフに「暑いね~。」と声をかけたら意外な言葉をかけてきた。
 8月に入ってすぐにウチの旦那が顔に大きな傷を作って帰ってきたのだが、理由を聞いても言わない。
 しかたなくやり過ごしていたが、お盆休みに入って「あの時の傷は、暑さで意識が飛んで、気を失って倒れた。」と話はじめた。
 「はじめての経験なので大騒ぎされても困るから隠していた。」とのこと。
 旦那さんは、瓦職人で屋根の上で倒れたわけではないらしいのだが、本人曰く。
「何の前触れもなく突然倒れた。」らしい。
 
 8月の最初と言うと、7月の末まで日照不足と梅雨冷が続き、8月1日に梅雨明けしたと同時に、北陸では台風5号によるフェーン現象と強い日差しによって、35~37度と7月との温度差が10度前後まで上昇。
 教科書どおりに解釈するとこれが熱失神と言われる症状なのだ。

熱失神 
 強い日差しの下で、長時間の労働や運動などで起こりやすい。
 大量の発汗による脱水症状と血管の拡張によって体全体の血液の循環運動が低下し、心臓から脳に血液を送る力が弱まるために、一瞬意識が飛ぶ症状。(バタンと突然倒れる場合が多く、周囲は騒然となる。)
 熱射病とは異なり、体温変化は見られず脈拍は弱くて早い。

 
 7月と8月の温度変化や気象変化が急激すぎて、通常健康な暑さになれた人でも身体環境が対応できなかったために起きたと思われ、一過性のものだと考えられる。
 ただし、失神の怖さは体験した本人しか認識できず、仮に別の病気の可能性も否定はできないので医師に相談したほうが良い。

 3日にわたって熱中症について書いてみたが、熱中症という言葉は広義な言葉で
その中にいくつかの症状が存在し、症状によって対策や治療が違うことを学習してきた。
 素人なりにも知らないと知るでは、冷静な判断基準が異なる。
 もし、近くでそれに類似した症状の人を見かけたら、よく観察し注意した上で対処するのが望ましい。。
 
 また、脱水症は夏の暑さによるものだけではなく、
        
        *食中毒などによる激しい下痢や嘔吐。
        *病原体と免疫との攻防による発熱と発汗。
        *環境による必要量の食物摂取不足。
        *気温に関係なく、長時間にわたる激しい運動や労働。
                  ー以上の場合が考えられる。
 
 特に夏の暑さと、冷えたものへの嗜好の関係から、下痢の症状は頻繁に見られると思われる。
 下痢の症状=脱水症状と考え、外出するときは暖かめの水分補給をするなど細心の注意が必要だ。
 
 
 は~。書きたいことは、終わった。
 ちょと長すぎたかな?
 まっ、いいや。
  
                  mimifuku与太話
  
 [追記]熱中症

分類 *熱射病ー体温の異常上昇がみられ、温度上昇が脳内にも到達した時に
          重篤な事態を起こす。症状には、意識障害や昏睡状態もみられ、
          その場合は即座に救急車を呼ぶなど迅速な対応が必要。

    *熱痙攣ー塩分不足からおきるとされ、筋肉に痛みをともなった痙攣を
           起こす。

    *熱疲労ー水分不足からおきるとされ、倦怠感やめまいなどの症状を
           引き起こす。

    *熱失神ー血管の拡張から血流が減退し一時的に失神症状を起こす。

(別)日射病ー最近は余り使われない言葉ですが、分類としては熱射病に属するという意見と、別なものとする意見があるようです。
 症状としては熱射病と同じなのですが、日射病は炎天下の下での作業に限定され、熱射病は高温状態の中での作業全般や、高温多湿な環境の中での体温バランスの崩壊など広範囲な体温の異常上昇をさすようです。
 また、医学用語としてではなく、一般例としては、炎天下の中で起きる熱失神や血圧低下によるめまいなど、強い日差しが原因でおきる症状すべてを日射病で片付けてしまう風潮もあるようです。
 症状としては、熱中症に分類されてもよいのですが、名称としては熱中症の中には含まれません。
 これは上記で示したように、表現が曖昧なために最近では日射病と言う言葉を使わなくなったと考えられます。


 
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熱中症の予防。その2ー水と汗の話。

2007-08-24 22:37:59 | 健康・医療・科学
 太った人と話をしていて、面白い話を聞いたことがある。
「真夏の炎天下、太っていると大量の汗をかくので少し休もうと汗をかいたまま喫茶店などで休憩すると必ずお腹を壊すけど理由わはわかる?」
「汗をかいたままだと突き出たお腹の上に濡れたままのシャツが居座る。そのシャツが冷房で冷やされるとぬるま湯が冷水になるようにお腹が冷やされ、なおかつガンガンに冷えた飲み物を頼むものだから30分もしないうちにトイレに直行。」だそうだ。
 別の太った人にきくと、喫茶店に入らずとも駅まで歩いて大量の汗をかいた後に電車の車内の冷房が強すぎるとお腹のあたりがグリグリし出すって・・・。
 
 さて、本題である。昨日は塩の話を書いたので今日は水と汗の話を書こう。
 今回も推測を含む与太話になると思われるので話半分に聞いて欲しい。
人間の身体から汗をかく理由は、熱さに対する体温調整のためと言われている。
 なぜ体温調整が必要なのか?
 風邪をひいた時に人は熱を出す。この熱が悪だと長く言われ続けてきたが、実はこの熱が風邪のウィルスを退治する役割を果たしている。
 それが、免疫活動の現われで風邪のウィルスに感染した直後には微熱の状態でウイルスと戦う。その時に無理をせず保温と休息と栄養補給を実施すれば大事もなく風邪をやり過ごせる。
 しかし、その時に上記とは逆の行動をとるとウィルスが増殖し免疫機能はフル稼働しなければならない。それが体温上昇の理由だ。
 ウィルスは熱に弱い特性があり熱を持って敵を制する免疫機能が時として暴走し、自らの細胞までを破壊する行為。(そのため熱が脳に付くと重大な機能障害を引き起こす。) それを止めるための機能としての汗の役割を否定することはできない。
 熱と汗の関係は、外気の暑さだけではなく身体における様々な活動に影響を及ぼす。・・・長くなるのでこの先は別の機会にでも。

 (注)風邪の場合は、汗で身体が冷えるとウィルスが活動しやすくなるので、冷やすのは頭や腋の下に限定し、こまめに下着を取り替え保温に努めてください。
 
 汗は身体を冷やす役割を持っている。その汗の成分は約99%が水であるとされている。熱中症の問題は、体温の温度調節機能の低下が主な原因といわれている。
 体温調節に必要なのは水である以上、暑い場所では汗が出る程度に絶えず水分補給をすることが大事なことは誰もが周知の事実である。
さらに汗の分泌は自律神経の働きにも、低体温症の治療にも良いとされている。
 水分を摂取すると汗が出るからと敬遠せず、汗をかくために水分を摂取するくらいの気持ちの方が暑い夏には適していると感じる。
 
 そして、ここからがもうひとつの本題。
 よくテレビなどでは、水分摂取はこまめに少しずつと言うがこれは室内にいる人の話。
 肉体労働をする人や極度の運動により大量の汗をかく場合は、汗をかいた分だけ必要量をそのつどに水分補給をするべきだと考える。
 運動した後に大量の水分を摂取すると汗で流れてしまい体内に水分が残らないと言うが、本当に身体が熱っせられた場合は、汗にによって身体を冷やしその汗をふき取ってもう一度、改めて水分を取る。
 身体から適度の汗が流れ続けている以上は体内水分が適量だと考えてよい。
(ただし、汗が過度に流れる場合は体力の低下がともなう。)
 また、体内水分だけが熱中症の問題点ではなく、脳を守る頭部に異常な熱をもたせないように注意し、帽子や濡れタオルなどで防御する。
 体内水分が満たされていても、脳が熱に侵されると失神したり、重篤な事態を生じる。
 多分これは、風邪の時の高熱と、同じ原理が理由なのだろうか?

                           mimifuku与太話。
 
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熱中症の予防。都心と地方の違い。+塩の話

2007-08-23 22:50:36 | 健康・医療・科学
 8月21日、22日と都心を歩いた。特に22日は37度まで気温が上がり、普段は歩きなれない地方人間にとっては、少し過酷だったかな?
 何年か前から真夏の晴れ日は、日陰を選んで歩くようにしている。
 特に都心では、高いビルに囲まれ日陰が多い。
 今回の出張では、あえて日陰と陽当りのよい場所を交互に歩いてみた。
 わかってはいたことだけど日陰と陽当りでは、実質温度以上に汗の量が違う。
 また、後頭部に手をやると手に伝わる熱さがまるで違う。
 当たり前のことだよね。
 
 地方の人間は、300m先のコンビニに雑誌を買いに行くのでも自動車を使う。
 ディスク・ワークが営みの人達は、当然歩くことが都会に住む人の数分の一だろう。地方の人間は、箱から箱への移動が箱なので意外と日光に当たる時間は、少ないかな?

 さて、本題。熱中症がなぜ起きるのか?
 これからの内容は推測も含むので、与太話として読んで欲しい。
 熱中症には、いくつかの異なった種類が存在する。しかし、その原因で共通して言えることが脱水症状がともなう。さらに体内の塩分不足が原因だと言われる。
 確かに若い頃は、外仕事やスポーツのあと、大量の汗で黒のTシャツに塩分が白く浮かびあがる経験をしたことがある。ひどい時は腕などに、流れた汗が強い日差しに乾かされて固形になった塩分を舐めた経験もある。
 塩分は人間にとって必要だが、血圧の上昇の原因とされ最近で敬遠される。
 肉体労働者は塩分排出量が高いため濃い味付けが好みのようだ
 その逆に歳をとると健康に気を使い濃い食事を敬遠するし、何より運動量が少ないため濃い食事を好まなくなる。推測だが体内塩分の少ない老人や子供が熱中症にかかりやすいのは当然のことなのかもしれない。
 高血圧の人は真夏は血管の拡張から安定した血圧になり、真冬は寒さから来る血管の収縮が血圧を上昇させる。と言うことは体内塩分が不足すると血圧は異常に低下するのだろうか?血管の拡張による心拍数の低下と熱中症による死亡には因果関係はあるのか?
 昔から夏にはスイカが身体を冷やすとされている。私は好きではないがスイカに塩を振ると甘味が増すと言う人もいる。水分と塩分。今以上に肉体労働の頻度が高かった年代の人達にとって、水分と塩分の摂取は当たり前のことだったのだろう。
 昔の人はよく味噌を食した。ふと思う。今年以上に熱い年は過去にも数度ある。
ただ、今年の熱中症による死亡事故の過多は食生活の変化も影響されているのではないか?・・・なんてね。
 
 熱中症対策。
  
  *水分の摂取。(排尿時間の間隔の確認。)ただし利尿作用のある水分は、
           水分としてカウントしない。:ビール、コーヒー等
   
  *適度な塩分の摂取。(仮想であるが、平常時の平均血圧との対比)

  *不必要な直射日光に当たらない。
           (ただし、日光浴は免疫を高めるとされているので、
            決して悪ではないと認識。)

  *発汗の円滑。 (身体を清潔にし、汗線をふさがない。)
              かゆみの防止としても必要。

  *冷暗の確保。  涼しい室内の確保や、できれば避暑地へのバカンス。

  *通気性の良い衣料の選択。

                          
                            mimifuku与太話


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