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mimi-fuku通信

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台風15号 2008年9月(その1) 先島諸島~台湾。

2008-09-28 20:41:10 | 台風関連

*記事:2008年9月(その2)へのリンク。
 
9月29日~10月1日:東シナ海~日本近海。
   http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/e/4798396851dfdad14d5c52b4307c8b80

 


 

大きさ:-
強さ  :非常に強い
存在地域 台北の南南西 約80km
中心位置 北緯 24度20分/東経 121度10分
進行方向、速さ 西北西 25km/h(14kt)
中心気圧:935hPa
中心付近の最大風速 50m/s(95kt)
最大瞬間風速 70m/s(135kt)
25m/s以上の暴風域 東側 170km/西側 90km
15m/s以上の強風域 全域 440km(240NM)

 台風15号は速度をあげて台湾北部に上陸しています。
 上陸時間は午後5時頃で、925hPaの猛烈な低気圧で上陸した模様です。
 ただし、暴風域は小さくなっており今後は急速に弱まることも考えられます。
 速度が速くなったことと暴風域が小さくなったために先島諸島全域は、まもなく暴風域から抜ける見込みですが、与那国島は猛烈な雨風にさらされた模様です。
 しかし、上陸後の現時刻では勢力は余り衰えておらず、台湾西部での被害状況が心配されますし、台湾北部の都市圏をも強い暴風域をともなったまま横断しそうで被害は必至の状況です。
 台風は今後大陸に接近した後、方向を北東~東、更に東南に変え、2~3日中に南西諸島北部へと進みそうな予報です。
 また、明日の西日本(九州~四国)は、台風からのびる前線の影響で大雨が心配されますので注意が必要です。

 <台湾の被害>
 台湾当局の発表によると、同台風による土砂崩れや強風などのため5人が死亡、53人が負傷した。
  当地では6日、商店を含む住宅など計220万戸が停電した。
  また国内の交通機関で欠航や運休が相次ぎ、国際線も運航が見合わされた。
 気象当局の観測能力の上限に近い風速約63メートルという強風が吹き荒れ、宜蘭近郊の高速道路でバスが横転、乗客36人が負傷した。
 台風の被害を受けて、週明け29日の会社や学校、株式市場は休みになった。
 台風は29日未明に熱帯低気圧に勢力を弱め、台湾から中国東部に向かった。
 しかし台風の周辺にあたる台湾中部や南部では豪雨となっている。
 景勝地の阿里山では約80ミリの雨量を記録し、観光客の立ち入りが禁止された。
 (7日:ロイター& CNN Japan /記事転載) 

 

大きさ:-
強さ  :猛烈な
存在地域 与那国島の南 約250km
中心位置 北緯 22度20分/東経 123度30分
進行方向、速さ 北西 15km/h(8kt)
中心気圧:910hPa
中心付近の最大風速 60m/s(115kt)
最大瞬間風速:85m/s(165kt)
25m/s以上の暴風域 全域 220km(120NM)
15m/s以上の強風域 全域 440km(240NM)

 猛烈な台風15号の進路が、ほぼ確定してきたようです。
 ほぼ、台風13号と同じようなコースを取ると見られる台風15号での、
 気象庁の予報する910hPaは、過去に大きな被害を出した歴史的な台風に匹敵する超度級の台風で、中心付近は筆舌し難い猛烈な風が吹いている模様です。
 衛星画像を見てもしっかりとした台風の目と密度の高い雨雲がハッキリと認識でき不安な状況が続きます。
 進路にあたる地域(先島諸島~台湾北部)の方々は、憂鬱な時間を過ごすことになりますが、安全な場所で待機するしか手段はありません。
  先島諸島と台湾東部は、まもなく暴風域に入ります。
 くれぐれも事故のないことを願います。

 <八重山地方の被害>

 西表島の南南西約83キロの海上で28日、米国籍のクルーザー、ジェイド・プリンセスから遭難信号が発信された。第11管区海上保安本部によると、クルーザーには米国人4人が乗り組み、マレーシアから沖縄県に向かっていた。
 八重山地方は同日、35~50メートルの最大瞬間風速が吹き荒れ、与那国町で比川海岸沖合の離岸堤が高潮で崩壊したほか、石垣市内では2歳男児が強風で閉まったドアに左手を挟まれ薬指と小指に軽傷を負った。
 西表島と与那国島で一時1000世帯が停電した。
 交通機関は終日マヒし、29日も余波で離島航路に影響が出た。
 与那国島では、同日午後3時54分に49・2メートル。
 石垣島では、午後0時24分に35・5メートルの最大瞬間風速を観測した。
 停電は一時1000世帯にまで拡大した。
 (八重山毎日オンライン:記事転載)

 沖縄県八重山支庁は29日、台風15号関連被害をまとめた。
 被害額は与那国町が6億488万8000円、石垣市が3817万8000円、竹富町が1025万3000円だった。
 与那国町では比川海岸の離岸堤が崩壊して6億円の損害と試算。
 農作物で水稲、サトウキビなどに被害が出ている。
 (琉球新報:記事転載



 

大きさ:-
強さ  :猛烈な
存在地域:沖縄の南
中心位置 北緯 20度40分/東経 125度35分
進行方向、速さ:北西 25km/h(13kt)
中心気圧:915hPa
中心付近の最大風速 55m/s(105kt)
最大瞬間風速 75m/s(150kt)
25m/s以上の暴風域 全域 220km(120NM)
15m/s以上の強風域 全域 440km(240NM)

 台風15号の勢力の拡大と予想進路は、深刻なものになってきたようです。
 気象庁の予報では、
 猛烈な台風15号の暴風域が、先島諸島に接近する恐れも出ています。
 最新の情報を入手し、的確な対処が望まれます。
 また、この台風は、当初の進路予測よりもかなり北東に進むと見られ、東シナ海に出た後、13号に似通ったルートをたどり、日本に接近する恐れも出ています。
 

 

大きさ:-
強さ  :強い
存在地域 フィリピンの東
中心位置 北緯 17度25分/東経 128度25分
進行方向、速さ 北西 20km/h(12kt)
中心気圧:
955hPa
中心付近の最大風速 40m/s(80kt)
最大瞬間風速 60m/s(115kt)
25m/s以上の暴風域 全域 150km(80NM)
15m/s以上の強風域 東側 440km/西側 390km

 気象庁の予報では、台風15号は勢力を強めながら北上し、28~29日にかけて台湾南部に上陸する見込みです。
 進路によっては、先島諸島も暴雨風域に入る可能性も示唆され明日以降、海上は大時化の様相です。
 台湾中央氣象局は、昨日の予報を大幅に修正し、台湾南部をかすめた後、向きを北~北東に変え、台湾海峡から中国大陸沿岸部に接近、上陸するとの予報を出しています。
 中国中央気象台は、日本の気象庁とほぼ同じ予報を出しています。

  <資料>

*台湾中央氣象局の情報。
   http://www.cwb.gov.tw/
  ~左欄:颱風資訊→颱風現況をクリック。

*中国中央気象台。
 
http://www.nmc.gov.cn/

*香港天文台の情報
   http://www.hko.gov.hk/contentc.htm
 

 
 
大きさ:-
強さ  :-
存在地域:フィリピンの東
中心位置:北緯 14度40分/東経 131度50分(131.8度)
進行方向、速さ:西北西 30km/h(16kt)
中心気圧:975hPa
中心付近の最大風速:30m/s(55kt)
最大瞬間風速:40m/s(80kt)
25m/s以上の暴風域:全域 90km(50NM)
15m/s以上の強風域:全域 330km(180NM)

 台風15号は、発達しながらフィリピンの東海上を西北西に進んでいます。
 気象庁の予報では、28日の午後にパーシー海峡を通過する予報です。

 台湾中央気象局では、28日の夜に台湾の南海上をかすめ、30日の午後2時頃に香港の東界隈に接近しそうな予報が出ています。

 香港天文台では、フィリピンと台湾の中間に進行するとの予報を出しています。

 台風14号で被害を受けた地域と同じような進路を進む可能性もあり、心配な状況になっています。


 

大きさ:-
強さ  :-
存在地域 フィリピンの東
中心位置 北緯 12度05分/東経 136度25分
進行方向、速さ:西 15km/h
中心気圧:998hPa
中心付近の最大風速:18m/s
最大瞬間風速:25m/s
15m/s以上の強風域:全域 220km

 今日の9時に台風15号が発生しました。
 台風14号が、まだ終息しないうちの台風の今後のルートはまだ未確定ですが、発達しながらフィリピン北部に接近しそうな予報が出ています。


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台風14号 2008年9月(その2) 中国南部~ベトナム

2008-09-25 21:20:40 | 台風関連


*台風第14号 (ハグピート)の進路。

  http://www.jma.go.jp/jp/typh/0814.html


 

大きさ:-
強さ   :- 
熱帯低気圧
存在地域:ベトナム
中心位置 北緯 23度00分/東経 106度00分
進行方向、速さ:西 ゆっくり
中心気圧:996hPa

 台風14号は、25日午前に熱帯低気圧に変わりました。
 ただし、大雨の降りやすい状態は変わらず注意が必要です。

  <被害:ベトナム>
 ベトナムでは、洪水や地滑りが発生し、民家が崩れるなどしてこれまでに少なくとも25人が死亡し、4人が行方不明となっており、家屋数千戸が浸水または損壊し、9万7700へクタール以上の農作地が被害を受けている模様です。

 被害が最も深刻なソンラー省では洪水で8人が死亡、4人が行方不明となっているほか、バクザン省で5人が死亡、1人が行方不明。
 クアンニン省で、2人が死亡、2人が行方不明になっています。
 台風が通過した中国の広東省では17人が死亡、また、フィリピンでも8人が死亡しています。
 ( 28日:TBS News &newsclip.beの記事参照 )


 

大きさ:-
強さ  :-
存在地域:華南
中心位置 北緯:21度55分/東経 108度30分
進行方向、速さ:西 25km/h(13kt)
中心気圧:
980hPa
中心付近の最大風速:30m/s(55kt)
最大瞬間風速:40m/s(80kt)
25m/s以上の暴風域:全域 60km(30NM)
15m/s以上の強風域:南東側 370km/北西側 150km

 台風14号は、中国南部をベトナム北部に向かって進んでいます。
  台風14号は、上陸後急激に勢力を落としましたが、まだ暴風域を有しており油断できない状況です。
 今後は、ベトナム北部へと進行するとの予報ですが、雨雲の動きを観察すると、
 ベトナムではすでに大量の大雨が降り続いていると見られ、更なる雨雲の進入に進路にあたる地域では、不安な夜を過ごすことになりそうです。

 24日午後8時現在、フィリピンを含め被害状況の発表はないようですが、今回の台風は、フィリピン北西部や中国南部の香港以西、これから台風が接近するベトナムで大きな被害が出ているものと思われます。
 特に台風が上陸した東側海岸線周辺では、気圧の低い中心付近で高潮が発生している可能性もあり住民の避難状況が心配です。
  この地域では、あまり勢力の強い台風が上陸する例は少なく、今後、この地域に930hPaを下回るような台風が頻繁に出現するようなら高潮被害(例えば香港周辺において伊勢湾台風クラスの台風が接近するような事態)も想定せねばならずインフラ整備の推進が急務になるかも知れません。
 今回の14号は、そんなことを感じさせる台風となりました。

 台風は、明日の午前にも熱帯低気圧に変わる見込みですが、今後も大雨への注意が必要な状況が続きます。

 *この台風の急激な衰退の記録を下記に表記しましたので参考にしてください。
   24日:12時→9時→6時(上陸間際)

 <中国の被害>
 台風14号によって、9月25日までに広東省や広西チワン族自治区、海南省では1000万人が被害を受け、13人が死亡、3人が行方不明になっている。
 また、直接的な経済損失は、134億元(約2010億円)となる模様。
 非常に強い台風14号によって、広東省陽江市では573の企業が生産を停止したほか、57キロ・ヘクタールの面積の農作物が被害を受けた。
 食糧作物の被害面積は25キロ・ヘクタールで、水産養殖の被害面積は、5,23キロヘクタール、799隻の漁船が沈没した。
 (記事転載:中国網=チャイナネット日本語版~サーチナニュース)

 被害が深刻な中国南東部の広西チワン族自治区では、民政部門による同日午後1時(現地時間)までの統計で、610万人が被災したことがわかった。(新華社の報道。)
 同自治区内の河川・明江、左江などの水位上昇で上流のダムがあふれ出し、57の市や県が被災した。
 また、耕地の被災面積は395ha、倒壊家屋は1万1999戸、被災人数は、610万1800人に達し、うち50万人あまりが避難を余儀なくされた。
 (29日:Record China/記事転載)


 

大きさ:-
強さ  :強い
存在地域:華南
中心位置 北緯 21度40分/東経 109度55分
進行方向、速さ 西 30km/h(17kt)
中心気圧::970hPa
中心付近の最大風速:35m/s(65kt)
最大瞬間風速:50m/s(95kt)
25m/s以上の暴風域:南東側 150km/北西側 90km
15m/s以上の強風域:南東側 390km/北西側 220km


 

大きさ:-
強さ  :
強い
存在地域:華南
中心位置:北緯 21度30分/東経 110度40分
進行方向、速さ:西 30km/h(17kt)
中心気圧:955hPa
中心付近の最大風速:40m/s(75kt)
最大瞬間風速:55m/s(105kt)
25m/s以上の暴風域:南東側 170km/北西側 110km
15m/s以上の強風域:南東側 390km/北西側 220km


 
 
大きさ:-
強さ  :非常に強い
存在地域:香港の西南西 約280km
中心位置 北緯 21度25分/東経 111度40分
進行方向、速さ 西北西 30km/h(16kt)
中心気圧:935hPa
中心付近の最大風速 45m/s(90kt)
最大瞬間風速 65m/s(130kt)
25m/s以上の暴風域 南東側 220km/北西側 130km
15m/s以上の強風域 南東側 390km/北西側 220km

 台風14号は、暴風域の大きさこそ縮小したものの中心気圧(935hPa)を維持したまま猛烈な暴風域を伴って香港の西約300キロ周辺に上陸した模様です。

 この台風による被害は想像もつかず不安な状態が続きます。

 
 
<状況>
 台風14号「ハグピート(黒格比)」は24日、午前6時45分に広東省南西部の茂名市に上陸した。
 過去12年間で最強の勢力となった台風14号について省気象局は、1級予警台風警報を発布し、広東省沿岸部に厳重な警戒を求めた。
 現地気象部門の情報では、最大突風15級を記録し、風速は50mに達した。
 http://www.weather.com.cn/static/html/article/20080924/14013.shtml


 *記事:台風14号<その1>へのリンク。
  http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/e/8596c473c8256dcda23554e2c828f160

 

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台風14号 2008年9月(その1) フィリピン~香港周辺。

2008-09-24 07:26:20 | 台風関連


*記事:台風14号<その2>へのリンク。

  http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/e/b8a8de5d956076503b42d4da59045d7e


 ~以下、気象庁発表の情報の転載。

 

 

 

大きさ:-
強さ  :非常に強い
存在地域:香港の南 約190km
中心位置 北緯 20度35分/東経 114度35分
進行方向、速さ:西 35km/h(18kt)
中心気圧:935hPa
中心付近の最大風速 45m/s(90kt)
最大瞬間風速 65m/s(130kt)
25m/s以上の暴風域:全域 200km
15m/s以上の強風域 西側 440km/東側 390km
 
*大きさの表示はなくなりましたが、強風域が狭まった変わりに暴風域はやや広くなり、台風の勢力が増したことがわかります。

 台風14号は、中心気圧935hPa、暴風半径200kmと今年最大の台風に成長し、香港の南190kmを35㌔の速さで西(やや北向き)に向かっています。
 南シナ海を発達しながらの進行は、あまり例がないと思われ、これほど強力な台風がこの地域に接近することは極めて珍しいのではないかと感じます。
 台風のピークは今の時間と思われますが、これほど強力な台風が、ただちに衰弱することは考えにくく、大きな被害は必至の状況です。
 台風の予報進路は、明日の朝にも中国南部の都市:湛江(チャンチヤン)周辺に上陸し、明日の午後には、欽州(チンチョウ)~南寧(ナンニン)へと進行しそうです。
 少しでも南よりに進路をとればベトナム北部の大都市園への暴風域の接近も考えられますし、海南島が暴風域の危険地帯(中心の南~南東側)に入る可能性が高いと考えるべきでしょう。
 いずれにしても、
 広い地域での未曾有の大災害の危険性を孕んだ台風には変わりがなく、何事もないことを願うしかありません。

 <被害:香港・マカオ>
 24日午前1時55分頃、マカオの南西の海上から遭難信号を送った後に交信が途絶えていた韓国:済州船籍の4000トン級貨物船「ゼウス号」が、転覆した状態で発見された。
 チャン・ジョンア船長をはじめとする韓国人8人とミャンマー人8人、インドネシア人1人の合わせて17人が乗船していたが、全員行方がわからなくなっている。
 香港やマカオでは、大雨が降り続き浸水の被害が出ている。
 また、香港発着の航空便は60便以上が欠航し、香港⇔マカオ間のフェリーも運航を取りやめた。(中央日報)

 

大きさ:大型
強さ   :非常に強い
存在地域 南シナ海北部
中心位置 北緯 20度05分/東経 118度20分
進行方向、速さ 西 30km/h(16kt)
中心気圧 :945hPa
中心付近の最大風速 45m/s(85kt)
最大瞬間風速 60m/s(120kt)
25m/s以上の暴風域 全域 190km(100NM)
15m/s以上の強風域 全域 520km(280NM)

 台風14号は勢力を維持したまま進路を西に変え、速度をやや速めて南シナ海を進んでいます。
 そのため既に強風域に入っている中国大陸華南の大都市園には、早ければ今日の夕刻~夜間にかけ暴風域に入る可能性が高く交通機関の混乱は避けられない見込みです。
 気象庁の予報では、台風14号の最盛期は明日の明け方と見られこの地域での緊張状態は明日いっぱい続きそうな気配です。

 


大きさ :
大型
強さ    :非常に強い
存在地域 バシー海峡
中心位置 北緯 19度25分/東経 121度30分
進行方向、速さ 西北西 25km/h(14kt)
中心気圧:945hPa
中心付近の最大風速 45m/s(85kt)
最大瞬間風速 60m/s(120kt)
25m/s以上の暴風域 全域 190km(100NM)
15m/s以上の強風域 全域 520km(280NM)

 台風14号は、フィリピンの北100km付近の海上にあり、フィリピン北部の先端をを暴風域に巻き込みなが西北西に向かっています。
 フィリピン北部全域は大きな強風域の中にあり、台風の速度が遅いことから大きな被害が出ることは必至と思われます。

 台湾南部は暴風域に入る恐れはなくなりましたが、長時間強風域の中で荒れた天気に曝されそうです。

 台風は今後も南シナ海でさらに発達する勢いで、24日午後には香港・マカオから西に3~400kmの都市、湛江(チャンチヤン)周辺に上陸する予報です。
 このため中国南部は、明日(23日)早くから強風域に入る見込みで、厳戒態勢の中、監視を強めると見られます。
 香港、マカオが暴風域にかかる可能性も高く、24日の当所の交通機関は運休が相次ぐ見込みと考えるべきでしょう。

 この台風14号で最も心配なことは、
 ベトナムに上陸して100名以上の死者を出した台風9号と類似した進路をとることで、勢力・大きさともに比較にならないほどの強さでベトナムにたどり着きそうなため、
南シナ海周辺の各所に甚大な被害をもたらす台風になる可能性が高いと感じられます。

 *台風9号/2008年8月
 http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/e/36e30d8aa21cb3ac8576c34874786d95

 <被害:フィリピン>
 フィリピン北部では3人が死亡、13人が金鉱に閉じこめられている模様。
 (ロイター通信~朝日新聞)


 

大きさ:-
強さ   :-
存在地域 :フィリピンの東
中心位置 :北緯 17度05分/東経 126度30分
進行方向、速さ :北西 20km/h(12kt)
中心気圧 :975hPa
中心付近の最大風速 :30m/s(55kt)
最大瞬間風速 :40m/s(80kt)
25m/s以上の暴風域 :全域 70km(40NM)
15m/s以上の強風域 :南東側 440km/北西側 330km

 台風14号は、早ければ今夜にもフィリピン北部を強風域に巻き込みながら北西に進み、明日の午後にはフィリピン北部に最接近する見込みです。
 
進路によっては暴風域がフィリピンの最北部にかかる見通しで厳重な警戒が必要です。

 発表されている気象庁の予報は思い切ったものでした。
 こんなに早く気象庁が進路決定をすることは異例で、24日の午後に香港周辺に950hPaの強い台風として接近し、大陸南部に上陸する予想です。
 <24日15時の予報円の中心:北緯 22度20分/東経 112度00分>
 ただし、フィリピン北部に上陸する可能性も示唆され、仮にフィリピンに上陸するような進路をとった場合には、中国大陸南部に到達するまでには、かなり衰弱する可能性が高いように感じます。
 また、進路を北よりにとった場合は台湾南部に上陸の可能性も高く、今後の進路予測の変化は、この台風の盛衰に大きな影響を持つので注意深く見守りたいと考えます。

 

大きさ: -
強さ   : -
存在地域 フィリピンの東
中心位置 北緯 14度05分/東経 129度05分
進行方向、速さ 西北西 20km/h(12kt)
中心気圧 990hPa
中心付近の最大風速 25m/s(50kt)
最大瞬間風速 35m/s(70kt)
15m/s以上の強風域 南西側 440km/北東側 260km

  台風14号は、今後勢力を増しながらフィリピンと台湾の間に位置する海峡へと進む予報です。
 今の所、日本列島への直接的な影響を示唆する情報はないようです。


 

大きさ:-
強さ  :-
存在地域:フィリピンの東
中心位置: 北緯 13度25分/東経 131度00分
進行方向、速さ: 西 30km/h(17kt)
中心気圧: 996hPa
中心付近の最大風速: 23m/s(45kt)
最大瞬間風速: 35m/s(65kt)
15m/s以上の強風域: 全域 300km(160NM)

 台風13号が、本州の南海上にある時間、フィリピンの東海上で台風14号が発生しています。
 台風は、海水温の高い海域への移動のため、台湾などで大きな被害を出した13号以上に発達する可能性もありそうです。
 この台風は、今後フィリピンに接近する可能性がありますので渡航される方はチェックしてください。

 

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台風13号 2008年9月(その3)四国~関東。

2008-09-21 16:53:40 | 台風関連

 
 *台風13号 (シンラコウ)の進路
 http://www.jma.go.jp/jp/typh/0813.html

 ~以下、気象庁発表の情報の転載。


 

大きさ:-
強さ  :-
温帯低気圧
存在地域:日本の東
中心位置:北緯 35度00分/東経 152度00分
進行方向、速さ:東 45km/h(25kt)
中心気圧:996hPa

 台風13号は21日午前、日本の東海上で温帯低気圧に変わりました。
 思いのほか東の海上まで台風であった時間が長く、海域温度の高いさを感じます。

 

大きさ:-
強さ   :-
存在地域:勝浦市の南 約80km
中心位置:北緯 34度30分/東経 140度30分
進行方向、速さ:東北東 30km/h(17kt)
中心気圧:990hPa
中心付近の最大風速:30m/s(60kt)
最大瞬間風速:45m/s(85kt)
25m/s以上の暴風域:全域 50km(25NM)
15m/s以上の強風域:東側 170km/西側 110km

 台風13号は、千葉県の南海上にあって東の方向へと進んでいます。
 今後は徐々に列島への影響はなくなりますが、関東周辺では波の高い状態はしばらく続きそうですのでご注意ください。
 また、強風の影響でその地域の鉄道に運休などの措置が取られているとの情報が出ています。


大きさ:-
強さ  :-
存在地域:御前崎の南西 約160km
中心位置:北緯 33度35分/東経 136度55分
進行方向、速さ:東北東 35km/h(20kt)
中心気圧:985hPa
中心付近の最大風速:30m/s(55kt)
最大瞬間風速:40m/s(80kt)
25m/s以上の暴風域:全域 50km(25NM)
15m/s以上の強風域 東側 240km/西側 170km

 この台風の一番の怖さは、スピードの遅さでした。
 現在の速度が35kmと今朝の倍の速度までアップし、心配された紀伊半島東部にかかる雨雲も足早?に東に向かい大雨の心配から脱したようです。
 中心気圧が985hPaと紀伊半島に接近したわりには勢力を保ち続け、暴風域を伴ったまま北東へと進路をすすめています。
 速度をあげたことで台風は明日(20日)の昼頃には関東の東海上に抜け、長かった台風の寿命を終えると考えられます。
 台風が今後、北向きに進路をとった場合、静岡県~神奈川県の沿岸部に暴風雨を降らせる恐れが残っています。
 このまま予報どおりの進路をとった場合、これまでの被害が出たコース同様に南に出っ張った半島である伊豆半島と房総半島の東部に大雨を降らせる可能性が高く今夜いっぱい厳重な注意が必要です。
 また、伊豆諸島は台風の通り道になる可能性が強く、暴風雨で荒れた天気になることは必至ですので必要に応じた避難が求められます。

 日本列島に接近する際には、<決して強いとは言えない小さな台風13号>でしたが、進路と速度の妙で記録的な大雨を降らし、記憶に強く残る台風になりました。
 また、気象の学習をしている方々にとっても多くのデータを示した台風として記録されると考えます。
 この台風で、台湾で11人が死亡し11人が行方不明(2008年9月16日:読売新聞)となり、また鹿児島県奄美市でも1人が死亡(2008年9月19日:朝日新聞)しているとの情報があります。
 亡くなられた方々の、ご冥福をお祈りいたします。



 
大きさ:-
強さ   :-
存在地域:室戸岬の南南東 約90km
中心位置:北緯 32度35分 /東経 134度40分
進行方向、速さ:東北東 30km/h
中心気圧:980hPa
中心付近の最大風速:30m/s
最大瞬間風速 45m/s
25m/s以上の暴風域 :全域 60km
15m/s以上の強風域 :東側 240km /西側 170km

 台風13号は、朝5時の実況よりもやや勢力を強めながら北東へ進んでみる模様です。
 東シナ海を抜けた後この時間がピークと思われ、衛星画像の中には台風の目も確認でき、台風の勢力が、<水温だけではなく、水深にも深く関連>することが理解できます。
 ただし、今後台風が紀伊半島に接近する場合、回転運動にストレスを生じ衰退の道を辿ります。
 意外と感じられるでしょうが小さな台風の場合は、上陸してしまったほうが台風の消滅も早いのですがそうはならない予報が出ています。
 この台風が予想進路どおり紀伊半島の南端に接近し北東に進む場合は、和歌山県の最南端東部~三重県東部海岸線は記録的な大雨となり、積算雨量も1000㍉を越える地域がありそうです。
 紀伊半島東部の地域にお住まいの方々は厳重な注意をお願いします。

 また、進路予報どおりに進めば夕方から中部国際空港の運航に支障が出ますし、夜~深夜にかけて愛知東部~静岡県にかけて暴風雨に見舞われ、新幹線など東海道の鉄道の運行にも影響が出る模様です。
 交通機関を利用される方はその事に留意し早めの移動を心がけてください。

 被害:紀伊半島東部】
 尾鷲市での総雨量は、769ミリに達しており、1時間雨量でも120ミリ以上の猛烈な雨が降ったとみられる。
 24時間雨量も759ミリと、9月の月間降水量平年値(717・6ミリ)を上回った。
 また、19日未明に同市北部の7900世帯、1万7500人に避難勧告、紀北町は銚子川流域の390世帯の1000人に避難準備を発令した。
 尾鷲市では住民62人、紀北町では27人が公共施設などに避難。
 床上浸水4棟、床下浸水8棟のほか、道路など8カ所で冠水、国道42号矢ノ川峠などが通行止めとなったほか、市道1カ所が幅3メートル、深さ2メートルにわたって陥没し、山間部の県道で土砂崩れが発生。
 増水した川の水勢で、基礎部分が流出する民家もあった。
 紀北町では、床下浸水4棟のほか、町道などで冠水した。
 また熊野市や御浜町でも40人が自主避難した。
 <以上中日新聞の記事を編集・転載>
 

 

大きさ:-
強さ  :-
存在地域:足摺岬の南 約90km
中心位置:北緯 31度55分/東経 133度05分
進行方向、速さ:東北東 20km/h
中心気圧:985hPa
中心付近の最大風速:30m/s
最大瞬間風速:40m/s
25m/s以上の暴風域:全域 60km
15m/s以上の強風域:東側 240km/西側 170km 

 台風13号は、予想以上に南の海上に進路を進め発達した雨雲は現在海上にあります。
 この台風は小さな台風のため、予想以上に南海上に進んだので四国での大雨は太平洋側に限定されているように感じますが、進路を北にとった場合、今日の夜まで大雨の可能性が高いので注意が必要です。
 台風は海上で給水力を高めながら、今後も北東にゆっくりと進み、
 今日の夕方には、和歌山県の最南端に最接近し、近畿地方南部(和歌山、奈良、三重)~東海地方(愛知県、岐阜県、静岡県)に大量の雨<局地的な長時間豪雨>を降らせそうです。

 すでに大雨の降った地域への更なる大雨で『河川の増水』、『土砂崩れ』など大きな被害も想定される状況ですので台風が接近する前に避難を心がけてください。


 *記事:台風13号:<その2>へのリンク。
 http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/e/e029ec2e5b8083f723681c1705067089

 

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台風13号 2008年9月(その2)東シナ海~沖縄、九州。

2008-09-18 20:00:15 | 台風関連

 
 *記事:台風13号<その3>へのリンク。
 http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/e/5863e07e81a8a84426db70c51679a19a  
 

 ~以下、気象庁発表の情報の転載。

 

大きさ:-
強さ  :-
存在地域:種子島付近
中心位置 北緯 30度40分/東経 130度55分
進行方向、速さ:東北東 20km/h
中心気圧:980hPa
中心付近の最大風速:30m/s(60kt)
最大瞬間風速:45m/s(85kt)
25m/s以上の暴風域:全域 60km(30NM)
15m/s以上の強風域:東側 280km/西側 170km

 昨日の予報よりも早く九州南部に到達した台風13号は今後、四国~関東の太平洋沿岸を北東に進むとの予報が出ています。
 今年の8月に台風11号が四国の南海上で発生したことは記憶に新しく、台風が日本の南海上に進路をとった場合、今しばらく発達する可能性もあるように感じます。
 予想進路通りに台風が進めば、台風本体の北側の雨雲が列島太平洋側の陸地に影響を及ぼすと見られ、南→北への風、南東→北西への風、東→西への風が強く吹き荒れ、風向きを遮る位置に立つ山地や斜面に雨雲がぶつかり、その地域に大雨を降らせます。
 そのため現在水不足で悩む早明浦ダム(東→西への雨雲の進行)にも大量の降雨が期待でき、必ずしもこの台風は負の面ばかりではないようです。
 九州北部~関東の太平洋側と中央高地等、雨の進行を遮る位置に立つ山頂から東側の斜面の上流に住む地域の方々は、地元気象台が出す最新の台風情報に気を留め、危険を感じる前の早めの避難準備が求められます。

 【ダムの貯水率:期待外れ?】
 
台風13号による降雨を受け19日午後3時から発電用水の緊急放流を停止し、早明浦ダムへの貯水を始めた。
 今後、貯水率回復が見込まれるが、ダム上流域での降雨は40ミリ程度で、四国地方整備局は、
「貯水できる時間は1日半とみており、回復も1,2%程度にとどまる見通し」としている。
 ダム周辺には17日午前11時から断続的な降雨があり、19日未明には台風が接近。
 同日午後8時までに累計で上流域に43・7ミリ、下流域には40・2ミリの雨が降り、香川、徳島用水の分岐点となる池田ダムでは、通常放流量を上回る流入の見通しが立ったことから緊急放流を停止し、取水制限を一時解除した。
 しかし、同局は「貯水できるのは20日夜まで」としており、流入量が減れば再び取水制限を実施する予定。
 貯水率の回復が1、2%程度なら、週明けの発電用水の放流再開は避けられない情勢だ。
 緊急放流は、8月31日の開始から19日までの20日間で約622万トンを放流。残りは約1978万トンで、貯水率は76・1%となっている。
 降雨量が期待はずれだった理由は、台風が小さいために四国の南海上へと進路をとった台風13号の北方向の雨雲が思うようにダム周辺にかからなかったことがあげられる。
 <四国新聞社/香川ニュース:転載編集>

 

大きさ:-
強さ  :-
存在地域:奄美大島の西 約200km
中心位置:北緯 28度30分/東経 127度30分
進行方向、速さ:北東 20km/h(10kt)
中心気圧:990hPa
中心付近の最大風速:23m/s(45kt)
最大瞬間風速:35m/s(65kt)
15m/s以上の強風域 東側 280km/西側 170km

 台風13号は、やや速度をあげて北東方向に進んでいます。
 昨晩の中心気圧と2hPa(ヘクトパスカル)しか違いませんが、台風としての形を整えつつあり勢力の発達が見れ、
 早ければ明日(18日)の深夜にも九州南部に上陸の恐れがあり厳重な警戒が必要ですし、午後からは強風のため交通機関に順次混乱が見られそうです。
 
既に州南部~四国地方では強い雨雲の通り道となっており、ゆっくりと北上してくる台風の接近までに大量の降雨量が積算されると考えられ注意が必要な状態に入っています。
 また、四国~東海の太平洋側でも同様に大量の密度の高い雨雲が接近してきますので前線の位置に留意してください。
 
 現在、美地方風の強風域に入っており、東側にある強い雨雲が次々と入ってきており、少なくとも明日の朝まで土砂降りの暴風雨が吹き荒れる恐れが強そうです。

 何れも地元気象台の最新情報に気を留め、危険と思われる地域にお住まいの方には早めの避難が求められます。

 【被害:九州南部】
 鹿児島県奄美市では18日に警戒作業中の男性1人が死亡した。
 南九州の被害は、鹿児島、宮崎両県で計76棟が床上・床下浸水。
 宮崎県日向市と日南市、鹿児島県肝付町では住宅計3棟が土砂崩れのため全壊した。
 この大雨の影響で、鹿児島県では鹿屋市など1市3町で計約1160世帯約2710人に、宮崎県でも日南市で110世帯243人に避難勧告が出された。
 この地域の24時間雨量は、
 鹿児島県甫与志岳で421.5ミリ。
 宮崎県日南市の油津で346ミリとなっている。
 <アサヒ・コムの記事:編集転載>

 
 

大きさ:-
強さ  :-
存在地域:宮古島の北北西 約290km
中心位置:北緯 27度10分/東経 124度05分
進行方向、速さ:東北東 ゆっくり
中心気圧:992hPa
中心付近の最大風速:20m/s(40kt)
最大瞬間風速:30m/s(60kt)
15m/s以上の強風域 南東側 280km/北西側 170km

 台風13号は、東シナ海をゆっくりとした速度で蛇行(迷走)しながら進み、992hpsまで勢力を落としました。
 昨日の記事で、
 <東シナ海にいる以上はそれほど勢力を拡大せず>
 と書きましたが正しくは、
 <東シナ海に広がる中国の大陸棚上に台風がある限りは勢力を拡大しない>
 
と書くべきでした。

 その理由は、<東シナ海の大部分が水深100メートル以下の浅い海域のため、海水温(表面温度)が高くても発達するために必要な海水を補給できないため>と考えられています。
 ~下記の資料2:日本近海の日別表層水温(気象庁内)をご覧ください。
             :100m,200m,400mをクリックすることで大陸棚の大きさを知ることができます。

 この大陸棚のおかげで、中国大陸には勢力の強い台風が上陸しにくく、上海や香港などの海岸沿いにある大都市に台風が辿り着くまでに勢力を落とすために被害が少なくてすむと考えられています。

 今回の台風は、行きたい方向(北東)が決まったはずなのに、今日の気圧配置が、北、北東、東と3つの高気圧に進行をはばまれ同じ所に停滞する形になり衰退の道を辿りました。
 昨日の予報では、18日の午後に九州の南海上に中心位置があるとの予報が、19日の午後に変わっていることを見ても分かると思いますが、丸1日間の遅れは台風を衰退させる方向に傾いたと感じます。

 しかし、明日以降高気圧の移動にともない台風は再び東方向へと進み、東シナ海の大陸棚を越えたあたりで再び発達して進むと思われます。
 ただし、1日間の遅れ(衰退)は、台風の周囲を取り巻く雲の散逸を招き、再び強い勢力にまで発達することはないのではないかと感じますが、台風(または熱帯低気圧)の北上と、前線の移動のため、沖縄~奄美地方、西日本~東日本の太平洋側では、来週の火曜日くらいまで大雨の可能性がありますので注意が必要なことには変わりありません。
 また、南西諸島全域で波の高い状態は暫くは続き、進路のよっては明日の沖縄本島~奄美地方の交通機関に影響が出そうなことをご留意ください。

 

 <15日18時の実況>

大きさ:-
強さ  :-
存在地域:台北の北北東 約220km
中心位置:北緯 26度55分/東経 122度10分
進行方向、速さ:東北東 15km/h(9kt)
中心気圧:980hPa
中心付近の最大風速:30m/s(60kt)
最大瞬間風速:45m/s(85kt)
25m/s以上の暴風域:全域 110km(60NM)
15m/s以上の強風域:南東側 330km/北西側 280km

 台風13号は、台湾の北北東にあり、台湾はまだ強風域の中にあります。
 台風13号は、一度985hpaまで勢力を弱めたものの東シナ海に入り再び勢力を強めつつあります
 台風が東シナ海にある以上は、あまり勢力は拡大しないと考えますが、沖縄本島の北周辺に進行すると再び勢力を強め、九州南部にたどり着く頃には950hpa位までは勢力を強める可能性があります。

 再び強い台風となった13号が、その後日本列島の南海上を進行する場合には、関東の南海上まで強い勢力を保つ可能性も否定できません。

 今後予報どおりに進むと、18日(木曜日)の昼頃には九州南部に接近(または上陸)する見込みです。

 台風本体以上に怖いのが、台風中心の東~北東側に存在する次々とまとまった雨雲の塊の点在で、台風が東側に進むのと同じように次々と強い(所により猛烈な)雨雲が流れ込み、今日~19日にかけての長期に渡って、西日本では多くの地点で、降り出しからの降水量が延べ500~700ミリ以上の大雨になる恐れがあるように感じます。

 その後の台風の進路は、太平洋沿岸を日本列島に沿うように20km前後の速度で進むと見られ、前線+台風の雨雲は、太平洋側を中心に今週末にかけて関東までの広い範囲で大雨を降らせる見込みです。

 台風の進路しだいでは、九州北部から東北南部にかけてもかなりまとまった雨雲が入り込み(あるいは台風本体が接近し)かなりまとまった雨となる可能性も残されています。

 今後の地元気象台の最新情報に気を留めるとともに、
 農業関係者は早めの対策が必要です。


  記事:台風13号(その1)へのリンク。
 
 
http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/e/fe6bc862b078550f93bb65cbc29c4cc2

 資料1:日本近海の日別海面水温(気象庁内)
 http://www.data.kishou.go.jp/kaiyou/db/kaikyo/daily/sst_jp.html

 資料2:日本近海の日別表層水温(気象庁内)
 http://www.data.kishou.go.jp/kaiyou/db/kaikyo/daily/t100_jp.html

 

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台風13号 2008年9月(その1) 先島諸島~台湾。

2008-09-15 00:11:20 | 台風関連

 
 記事:
台風13号 <その2>へのリンク。
  http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/e/e029ec2e5b8083f723681c1705067089

 
~以下、気象庁発表の情報の転載。

 

大きさ:-
強さ   :-
存在地域:台北の西北西 約60km
中心位置 北緯:25度20分/東経 121度00分
進行方向、速さ:西北西 ゆっくり
中心気圧:985Pa
中心付近の最大風速 30m/s(60kt)
最大瞬間風速 45m/s(85kt)
25m/s以上の暴風域:全域 130km
15m/s以上の強風域:南側 390km/北側 280km

  台風13号は台湾付近に停滞し、昨晩に続き今夜いっぱい記録的な大雨が降り続き、降雨量の更新箇所が増えるのではないかと感じます
 現在の台風の勢力だけを見れば恐るべきものではなく、明日の午前には暴風域を抜けますが、
台湾北部では少なくとも明日の深夜まで強風域から抜け出すことはできないので風の強い状態は続きます。

 台風13号は 明後日(16日)以降、
 <言葉は適当ではありませんが第2章>に入ります。
 台風は、明日の東シナ海での衰退以後、東~南東に進路を進め、一度衰退した勢力が再び拡大しながら奄美諸島の北側を通過する頃には、強い勢力に逆戻りしそうです。
 台風13号の速度が、現在の気象庁の予報よりも速ければ九州南部に近づくと考えられ、速度が遅ければ沖縄本島の北側を通過するのではないかと考えます。
 この台風の北東側に続く長い雨雲は、今後九州~四国、近畿南部~東海にまで影響を及ぼし、低気圧からの前線は各地に大雨を降らせる恐れがあり、台風の進路だけに目を向けていると大きな落とし穴ありそうです。
 今後の雨雲の流れの強い関心を示す必要がありそうです

 【被害:台湾】
 
台湾では48時間以上に渡る大雨が降り続き、各地で1000ミリを超える降雨量を記録し、ビルの倒壊や土石流、トンネルの崩落や落橋などが発生し、大きな被害が出ている模様。
 不確定な情報ながら死者11名。行方不明者11名の情報が有力なようだ。


 

大きさ:-
強さ  :
非常に強い
存在地域:与那国島の西 約60km
中心位置:北緯 24度30分/東経 122度25分
進行方向、速さ:ほとんど停滞 
中心気圧:945hPa
中心付近の最大風速:50m/s(95kt)
最大瞬間風速:70m/s(135kt)
25m/s以上の暴風域:全域 170km(90NM)
15m/s以上の強風域:南側 440km/北側 330km

 台風13号は、ゆっくりとした速度で北西に進んでいます。
 先島諸島に記録的な雨量を齎した暴風域は、14日午前には抜ける見込みですが、まだまだ警戒が必要です。

 台湾北部は明日いっぱい暴風域の中にあり、大量の雨雲が流れ込み今夜も不安な
になります。

 台風の進路図の急変(既に多くの気象情報では示唆されていましたが)を見て驚かれた方も多いと思いますが、来週の中頃には九州南部にかなり接近するとの予報も出ていますし、台風が進行したい方向が定まった以上、かなり早い速度で日本列島に近づく可能性も高いと考えられます。
 また、東シナ海に入り一度勢力を落とした台風が大陸からの高気圧に押し下げられ、南東に進めば再び勢力を増す事も考えられこの台風は日本列島にも大きな傷跡を残す可能性があります。

 また、台風から伸びる前線が来週早々にも西日本にまとまった降雨をもたらす可能性も高く注意が必要です。

 農作物の収穫時期に当たるこの時期の大量の降雨やその後の暴風雨は、列島に大きなダメージを与える可能性が高いので最新の気象情報に留意してください。

 【被害:先島諸島】
 八重山地方は16日午前、活発な雨雲の影響で豪雨となり、西表島大原では午前7時10分までの1時間雨量が97・5ミリ、石垣市登野城では午前9時までの1時間雨量が84ミリに達し、両地点での9月期の1時間雨量が、過去最多となった。
 与那国島祖納では、62・8メートルの瞬間最大風速を観測した。
 与那国町では、24時間雨量が756・5ミリとなり、県内観測史上最多の雨量となり、72時間雨量が843ミリを記録。
 13日夕に床上・床下合わせて16棟が浸水したほか、停電で給水ポンプが止まり、13日午後から町内全域で断水。
 一時、郡内で8800世帯におよんでいた停電
 また、石垣市川平では同午前10時30分までの24時間雨量が観測史上最大の610ミリに達した。
 <八重山毎日オンライン:記事転載>


 <12日19時の実況>

大きさ:-
強さ   :
非常に強い
存在地域:西表島の南 約90km
中心位置:北緯 23度35分東経/123度35分
進行方向、速さ:北西 10km/h(6kt)
中心気圧:
935hPa
中心付近の最大風速:45m/s(90kt)
最大瞬間風速:65m/s(130kt)
25m/s以上の暴風域:全域 150km(80NM)
15m/s以上の強風域:全域 370km(200NM)

 既に暴風域に入っている、
 *先島諸島では、現在強い雨雲がかかり台風の移動が遅いために長時間この暴風雨の状態が続きそうです
 早くとも13日(土曜)の深夜頃まで暴風域にかかる状態で、憂鬱な時間が続きそうです。

 *台湾北部では、明日13日の昼過ぎには暴風域に掛かり始め、15日(月曜)午前頃まで暴風域の中での緊張状態が続きそうです
 今後は、勢力はやや弱まりながらの接近になると考えられますが、14日(日曜)の昼頃に、台湾北部の大都市圏に台風の危険域が最接近するとの予報が出ており、大きな被害想定を考慮すべき事態と考えます。

 

大きさ:-
強さ   :非常に強い
存在地域:石垣島の南 約310km
中心位置:北緯 21度35分/東経 124度50分
進行方向、速さ:北北東 ゆっくり
中心気圧:935hPa
中心付近の最大風速:45m/s
最大瞬間風速:65m/s
25m/s以上の暴風域:全域 150km(80NM)
15m/s以上の強風域:全域 370km(200NM)

 昨日の予報よりも台風の中心部は西よりに進路をとる見込みで、14日の午後にも台湾北部に上陸する可能性が出てきました。
 先島諸島が暴風域に入るのは明日の午後以降になりそうですが、先島諸島では既に強い風と高い波にさらされ、長時間この状態が続きそうなので被害が心配な状況です。
 また今後、台風の北上にともない台湾東部の高い山脈地帯に次々と雨雲が流れ込み、長時間に渡って大量の雨を降らせることも考えられ、記録的な降水になる可能性が高いと思われます。
 週末からの3連休に沖縄本島が暴風域に入る可能性は極めて少なくなりましたが、強い風と所々にかかる雨雲の影響で行楽には生憎のお天気となりそうです。
 台風の勢力のピークは、今日~明日と考えられますが、その後も台湾に再接近するまでは勢力を保ったまま西北方向へと進む見込みで、その後は東シナ海に入り、やや大陸沿いに進んだ後、向きを北~北東に変えると見られています。
 連休明けも台風の進路には目が話せない状況となりそうです。 


 

大きさ:-
強さ  :強い
存在地域:沖縄の南
中心位置:北緯 20度25分/東経 124度20分
進行方向、速さ:北 ゆっくり
中心気圧: 945hPa
中心付近の最大風速:40m/s(80kt)
最大瞬間風速:60m/s(115kt)
25m/s以上の暴風域:全域 200km
15m/s以上の強風域:北東側 430km/南西側 370km

 台風13号は、今年の台風の中で、一番の勢力に発達しながら南西諸島に向かっています
 最新の予報では、
 9月13日午後に先島諸島に再接近し、その時の勢力が925hPaと非常に強い台風に発達するとの予報で、台風中心からの雨雲も大きく、南西諸島の広い範囲で暴風雨が吹き荒れる模様です。
 先島諸島~台湾にかけては、明朝までには強風域に入る可能性も高く、台風の速度が極めて遅いために長時間風雨にさらされ、波の高い状態が続く見込みで、週末からの3連休は、沖縄本島にも強風域(あるいは暴風域)にかかる可能性もあり、
 3連休の南西諸島~台湾の交通は、大混乱の恐れ
があります。
 最新の台風情報に留意し、素早い対応をお願いします。
 

 

大きさ:-
強さ  :-
存在地域:フィリピンの東
中心位置:北緯 18度05分/東経 125度05分
進行方向、速さ:北 15km/h(8kt)
中心気圧:985hPa
中心付近の最大風速:25m/s(50kt)
最大瞬間風速:35m/s(70kt)
15m/s以上の強風域:東側 280km/西側 220km

 昨日発生した弱い熱帯低気圧が、今朝早くに台風になりました。
 気象庁の予報では、今後非常に強い勢力となって南西諸島近海に接近する見込みですので進路にあたる地域は厳重な注意が必要なようです。
 

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台風12号 2008年8月

2008-08-23 20:13:00 | 台風関連


*台風第12号 (ヌーリ)の進路。
http://www.jma.go.jp/jp/typh/0812.html


大きさ:-
強さ  :-
熱帯低気圧
存在地域:華南
中心位置:北緯 23度00分/東経 112度00分
進行方向、速さ:西北西 ゆっくり
中心気圧 998hPa

 台風12号は、23日の午前に熱帯低気圧に変わりました。
 この台風で香港天文台は、2003以来5年ぶりの台風警報「レベル9」を発令していました。
 
<中国の被害>
 広東省洪水・干ばつ対策総指揮部の統計によると、広東省恵州市、東莞市、中山市など6市14県137鎮の91万9860人が被災し、直接経済損失額は、3億8400万元(約57億6600万円)に上ると発表した。
 なお、同省全省で、1246軒の家屋が倒壊、5万3255haの農耕地が被害を受けた。
 また、小型ダム13か所、堤防145か所が損壊、31kmに渡る道路が損傷。
 電線も35kmに渡って断線したほか、被災によって一時営業停止に追い込まれた企業は75社に達した。
 (中国ニュース通信社:新華社の報道として。)

 日本では西日本の大雨は峠を越し、今後は東日本で局地的に強い雨が降りそうです。
 特に今夜から明日にかけて、東海地区に強い雨雲が近づき、猛烈な雨を降らせる可能性が高いので注意が必要です。
 16日から日本の各地で降り続いた大雨で、犠牲になった方もおられますが、西日本では水不足の解消と涼しさを運んできた恵みの雨とも言えます。
 東日本では、朝晩の暑さは解消され、眠りやすい日々が続きそうです。

大きさ:-
強さ  :-
存在地域:香港付近
中心位置 北緯:22度25分/東経 114度10分
進行方向、速さ:北西 15km/h
中心気圧:980hPa
中心付近の最大風速:25m/s
最大瞬間風速:35m/s
15m/s以上の強風域:南東側 500km/北西側 330km

 台風12号は、ほぼ予報どおりに香港付近に上陸しました。
 暴風域こそなくなりましたが、強風域は昨日よりも広域になり香港は23日の深夜まで強風域に入りそうです。
 雨雲は中心の南東側に集中し、(終日)香港周辺は暴風雨に悩まされそうで、
 週末の香港の交通は麻痺状態になるでしょう。

 日本に近づく前線は予想よりも南北に伸び、九州全域に大雨を降らせています。
 現在も前線が韓国から九州北部に向け南東に接近し、九州北部~中国地方西部~四国に向けて大雨の確立が高くなっています。
 今夜以降~明日にかけて前線は南下し、教科書通りに判断すると前線の南側(九州南部~四国)で、激しい大雨が降り続くと考えられます。
 今夜の西日本は厳重な警戒が必要です。

 

大きさ:-
強さ  :強い
存在地域:南シナ海北部
中心位置:北緯 20度25分/東経 116度55分
進行方向、速さ:西 15km/h
中心気圧:955hPa
中心付近の最大風速:40m/s
最大瞬間風速:55m/s
25m/s以上の暴風域:全域 150km
15m/s以上の強風域:南側 390km/北側 330km

 台風12号は、北西に向かうと考えられていた進行方向を西に変えて香港界隈に直撃するコースに変化しています。
 香港は今夜半から強風域に入り、明日の正午にも暴風域に入る可能性があります。
 台風の発生当初から移動速度が速ければ、西(予報よりも南側)よりに進行するかな?との見方もできましたが、昨晩発表された予報の最も西よりのコースへの進行に、中国本土は厳戒体制と考えれます。
 香港界隈(現在の予報では22日午後6時に、台風の中心がマカオにありそうです。)には今年、台風9号が上陸していますが、その台風とは比較にならない程強い勢力を維持したままの上陸となりそうです。
 上陸時の気圧は965~975hPa。
 暴風域の半径は120kmくらいでしょうか?
 (ただし今後は、水深の浅い海域にゆっくりと進みそうなので今の勢力<955hPa>を維持したままの上陸にはならないと考えるべきでしょう。)
 日本に上陸する台風ならば驚異的な数字ではないのですが、この地域に強い台風が上陸することがあまりないと思われ、進路と地形を考えると、もし勢力が衰えずに上陸する場合は高潮被害も想定すべきでしょう。
 いずれにしても、明日の香港界隈は大荒れの天候になりそうです。

 日本では、昨日に予報された日本海側の大雨は、予想よりも緩和された雨ですみました。
 21時現在、神奈川県付近で大雨が降っているようですが、この雨も低気圧が南下すれば治まると思われます。
 明日も狭い範囲で短時間の強い雨が予想されますが、おおよそは安定した天気になりそうです。
 <追記:8月22日早朝>
 8月22日~23日にかけて発達した前線が九州南部(22日)~東海(23日)を通過します。
 特に西日本の太平洋側は猛烈な雨になる可能性が高く、今後の気象情報に注意してください。
 <特記:気象庁が20日に発表した日本海側での200ミリ程度の大雨の予報は、低気圧の接近による積乱雲の発達を考慮に入れたものだと考えられます。しかし、それほどの大雨にならなかった理由を推測すると、日本海側は16日頃から断続的に大雨が降り続き気温がかなり低めに推移したからではないかと考えられます。このことから積乱雲の発達と局地的な豪雨の原因として、地上に近い最下層の温度が関係していると仮定することができます。連続的な晴天と最低気温が26度を超えるような状態が数日間続くことで最下層の空気が上昇気流をつくり、進入してくる積乱雲を刺激し、<引込み効果>を作り出すのではないか?いずれ、あらためて記事にしたいと思います。>


大きさ:-
強さ  :強い
存在地域:バシー海峡
中心位置 北緯:19度10分/東経 120度50分
進行方向、速さ:西北西 10km/h
中心気圧:955hPa
中心付近の最大風速:40m/s
最大瞬間風速:55m/s
25m/s以上の暴風域:全域 150km
15m/s以上の強風域:全域 390km 

 台風12号は、フィリピン最北部の沿岸をかすめるように通過し、北西に進路を向けています。
 台風は、回転運動を妨げる陸地から離れるため、再び海上で発達する見込みです。
 台湾は、進路上の暴風域を免れる模様(ただし台湾南部は既に強風域に入っています)で、直接中国大陸へと進行しそうです。
 海上からストレスなしに中国南部へと上陸が予想される台風の今後の進路が心配される所です。
 
<フィリピンの被害>
 台風12号は、20日フィリピン北部を直撃し、最大風速39.2メートル、瞬間最大風速47.6メートルを記録し、7人の死亡が確認されています。

 日本では、能登半島の北西にある998hPaの低気圧が南東に進み、陸上に接近~横断するために、今夜から明日一杯にかけて、福井県北部~青森県の各地で強い雨が予想されています。
 (気象庁の予報では、150㍉~200㍉。)
 また、福井県南部~西の日本海側にも強い雨雲がかかりそなので、雨雲レーダーで確認してください。
 特に、16日からの大雨の影響で少しの雨でも災害が起きる可能性も高いので、厳重な注意が必要ですし、低気圧の移動が遅いために、長時間雨にさらされる地域もあると見られ河川の増水にも注意が必要です。
 低気圧ですので風が強くなり、風向きを妨げる山地などで大雨が降りやすくなると考えられますので風向きにもご留意ください。
 また、大気の状態が不安定な状態は続きますので、全国各地で局地的な大雨にもご注意ください。
 大事に至らなければ良いのですが。
 <被害>
 秋田県では、20日~21日にかけて県沿岸部を中心に強い雨が降り、11棟が床下浸水するなどの被害が出ています。
 降り始めからの降水量は、男鹿市の男鹿真山で約158ミリ、にかほ市象潟で約105ミリ、大潟村で約97ミリで、長時間にわたって雨が降り続けました。
 

 

 

大きさ:-
強さ  :強い
存在地域:マニラの北東 約550km
中心位置 北緯:17度50分/東経 124度50分
進行方向、速さ:西北西 25km/h
中心気圧:955hPa
中心付近の最大風速:40m/s
最大瞬間風速:55m/s
25m/s以上の暴風域:全域 150km
15m/s以上の強風域:北側 390km/南側 330km

 台風12号は、現在フィリピンの東部を西北西に進んでいます。
 フィリピン北部の一部は、既に強風域に入っています。
 台風が南よりに進めば、早ければ20日の午前には、フィリピン最北部に上陸する可能性があり、勢力は、さらに発達する見込みで、大きな被害も想定されます。

 日本では、前線の働きが活発になり大きな被害も出ています。
 大雨の降りやすい状態は、21日まで続きますので雨雲の動きに、注意してください。
 また、北陸~東北地方と九州北部は、大雨が続いており、今後は少しの雨でも災害に繋がる可能性が高くなっています。
 さらなる警戒を心がけてください。
 <被害>
 
*長野県白馬村の、北アルプス・白馬岳で19日午後、大雨による土砂の崩落があり2人が死亡、1人が行方不明になっています。
 *石川県七尾市では、19日の未明から正午にかけて75ミリの強い雨が降り、女性散歩中の女性が用水路に流され死亡しました。七尾市では、16日深夜、17日正午頃と大雨が相次ぎ、一時河川も警戒水位を越えました。
 *新潟県佐渡市では、19日朝7時までの1時間に最大110ミリの激しい雨が降り、新潟地方気象台から記録的短時間大雨情報が出ました。この大雨の影響で道路が、通行止めとなり、一時30人あまりが孤立しました。
 また、新潟市では自動車2台が水に浸かり、動けなくなるなど、北陸地方で被害が相次ぎました。
 

大きさ:-
強さ  :-
存在地域:フィリピンの東
中心位置:北緯 16度00分/東経 131度00分
進行方向、速さ:西 30km/h
中心気圧:992hPa
中心付近の最大風速:23m/s
最大瞬間風速:35m/s
15m/s以上の強風域 北西側 370km/南東側 280km

 今日の午前9時、台風12号がフィリピンの東海上で発生しました。
 この台風は、発達しながら西北西に向かい、21日の午後には台湾とフィリピンの中間(ルソン海峡)に達するとの予報が出ています。
 気象庁の予報では、ルソン海峡通過時960hPaですが、台風が南よりに進路をとると猛烈に発達する恐れがあるように感じます。

 当面は、台風の日本への直接的な影響はないと考えられますが、台風からの湿った空気が入ってきますので、北陸~東北に伸びる前線に影響を与えそうです。
 明日19日~21日の間は、各地で大雨になる可能性が高いのでご注意ください。

 嫌な感じのする台風です。

 

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台風11号 2008年8月 ~前線による大雨情報併設。

2008-08-17 17:56:01 | 台風関連


*台風第11号 (ヴォンフォン)の進路。
http://www.jma.go.jp/jp/typh/0811.html



 
大きさ:-
強さ  :-
温帯低気圧
存在地域:日本の東
中心位置:北緯 39度00分/東経 154度00分
進行方向、速さ:東北東 45km/h
中心気圧:996hPa

 台風11号は、今日の午後に温帯低気圧に変わりました。
 現在、日本の周辺には前線を刺激する際立った低気圧がなくなったために、前線の活動も落ち着いてきているようです。
 ただし、前線の活動は数日間続きますし、スポット的に短時間大雨が降る可能性は変わりませんのでご注意ください。


 
大きさ:-
強さ  :-
存在地域:八丈島の東 約300km
中心位置:北緯 33度40分/東経 143度00分
進行方向、速さ:東北東 35km/h
中心気圧:994hPa
中心付近の最大風速:18m/s
最大瞬間風速:25m/s
15m/s以上の強風域 南東側 220km/北西側 110km

 台風11号は、予想よりも早く、八丈島の東に移動し、衰退しながら東に進みます。
 台風よりも問題は、日本列島にかかる前線です。
 16日3時現在、九州北部に記録的な雨雲が、かかり続けています。
 石川県能登南部に大雨を降らせた(昨夜から2度目)、強い雨雲も富山県~新潟県に移動しました。
 今後、18日にかけて、前線の活動は更に活発化しながら南下し、猛烈な雨を西日本を中心に降らせる模様です。
 各自治体は、防災の準備が必須の状態になりました。
 早めの情報伝達を徹底してください。
 今回の雨雲の特徴は、短時間型ではなく、長く延びる前線がもたらす長時間型の雨雲ですので更なる注意が必要です。
 一度、雨が止んでも次々と雨雲が入って来る状態は20日ごろまで続きそうです。
 前線の動きを確認しながら、特に前線の南側地域に入る地域はご注意ください。
 <追記:夜10時50分頃>
 夜、10時30分現在(今日の夕方頃から)、関東~東北南部には、まだ強い雨雲がかかっています。
 これは、今日の昼に石川県を通過した雨雲が南下したものと思われますが、南海上にある台風11号の中心位置から北側の陸地にかかる雨雲が、南からの湿潤な空気の流入のため発達たものと考えられます。
 台風11号は、今後東へと移動し、日本から離れていくために、東日本にかかる雨雲に、長時間影響を及ぼすとは考えにくいですがご注意ください。

 <被害>
 
*栃木県は、16日夕方頃、上空の大気の状態が不安定となり、猛烈な雨に見舞われた。
 さくら市では午後6時までの1時間で、約110ミリの雨量を記録。
 宇都宮市でも午後6時半までの1時間で約71ミリと8月の観測史上最大を記録。
 県内の計130戸が床上・床下浸水するなどの被害が出た。
 午後7時20分ごろには、鹿沼IC近くの冠水した市道で、軽乗用車が屋根まで水没しているのを鹿沼署員が発見し、女性が一人、死亡している。

 *埼玉県内では16日、各地は大雨に見舞われ、川越市内で床上浸水3棟などの被害があった。
 県消防防災課によると、同日午後9時現在、川越市内でほかに床下浸水が20棟、道路冠水が16件あった。

 *新潟県上越市では、16日午後5時現在、住宅兼店舗など4棟で床上浸水、18棟で床下浸水の被害が出た。
 
 *富山県内は16日、未明から断続的に非常に激しい雨が降った。
 富山、高岡市などで91棟が床上、床下浸水した。
 富山市では、16日、午後2時47分からの、1時間に52ミリ、高岡市伏木では、午後2時13分からの1時間で41ミリの降水量を観測した。
 氷見市では、午前0時10分からの1時間に55,5ミリの雨量を観測。

 *石川県七尾市では、15日夜から局地的に強い雨に見舞われ16日も能登地方南部を中心に断続的に激しい雨が降り続いた。
 七尾市では、灘浦付近で16日午後1時半からの1時間に120ミリ以上を観測するなど記録的な大雨が降り、住宅など計31棟が床上・床下浸水した。
 金沢地方気象台によると、15日:午後11時~16日:午後4時までの雨量は、七尾市で149ミリ、志賀町で77ミリに上った。
 
 *福岡県では、太宰府市で午後2時までの1時間に71.5ミリの雨量を観測するなど、計3市1町で8月の1時間降水量の最多を記録。
 県災害警戒本部によると、午後8時現在、太宰府市で家屋の床上浸水1棟、同市などで床下浸水が15棟。
 道路は3カ所で損壊し、34カ所で冠水が起きた。

 *佐賀地方気象台によると、佐賀県唐津市では1時間に56ミリの雨が降り、4棟が床上浸水、5棟が床下浸水。うち2世帯が一時、自主避難したが、同日夕までに帰宅した。
 また、鳥栖市では午後2時半までの1時間に120ミリ以上の猛烈な雨が降ったとみられる。

 また、気象台によると、レーダー解析による16日の1時間の最大雨量は、
 福岡県小郡市で約110ミリ、
 長崎県壱岐市と熊本県南小国町で約90ミリ。
 と発表している。

 

大きさ:-
強さ  :-
存在地域:潮岬の南 約330km
中心位置 北緯 30度30分/東経 135度55分
進行方向、速さ:北東 25km/h(13kt)
中心気圧:994hPa
中心付近の最大風速:8m/s(35kt)
最大瞬間風速:25m/s(50kt)
15m/s以上の強風域:南東側 220km/北西側 170km

 15日午後3時、台風11号が四国地方の南海上で発生しました。
 この台風は、発達せず日本の南海上を、東に進む見込みです。
 ただし、16日明朝~夕方にかけて、台風の中心が伊豆諸島に接近する可能性が高く
 さらに四国から関東にかけての海岸線は波の高い状態が続きますので、
 海や川でのレジャーは控えてください。
 
 また、8時25分現在、北陸の石川県~福井県の西の日本海から、陸地に向かい熱帯低気圧の強い雨雲が近づいています。
 この雨雲は、今後、北陸~東北南部に接近しますのでご注意ください。

 今日から暫くの間(16~19日)、前線の動きが複雑になりますので、列島各地で思いもかけない気象状況にご注意ください。

 *補足としましては、8月のお盆時期に、四国近海で熱帯低気圧が台風に変わるのは異例なことで、この地域の海水温の高さに調査が必要な気がします。

 <被害>
 
14日~15日にかけ庄内、最上地方は記録的な大雨に見舞われました。
 山形地方気象台によると、降り始めの、14日午前~15日午後までの総雨量は、
 庄内町狩川で、430ミリ。酒田市浜中で、342・5ミリ。
 1時間雨量は、
 酒田市浜中で、14日の午後10~11時に82ミリ。
 庄内町狩川で、15日の午前1~2時に67・5ミリ
 の猛烈な雨を観測しています。
 また、15日の深夜に、石川県七尾市や富山県氷見市で大雨のため排水が追いつかず、床下浸水の情報も入っています。

 

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台風10号 2008年8月

2008-08-11 20:31:30 | 台風関連


*台風第10号 (ファンフォン)の進路。
http://www.jma.go.jp/jp/typh/0810.html

 

大きさ:-
強さ  :-
温帯低気圧
存在地域:日本のはるか東
中心位置:北緯 41度00分/東経 164度00分
進行方向、速さ:北北東 55km/h(30kt)
中心気圧:1000hPa

 台風10号は、温帯低気圧になりました。
 今後も速い速度で北東へ進み日本に影響を与えず消滅しそうです。

 

大きさ:-
強さ  :-
存在地域:日本のはるか東
中心位置:北緯 36度50分/東経 161度00分
進行方向、速さ:北北東 65km/h(36kt)
中心気圧:996hPa
中心付近の最大風速:20m/s(40kt)
最大瞬間風速:30m/s(60kt)
15m/s以上の強風域 南東側 280km/北西側 170km

 10日午後に、日本のはるか南東に台風10号が発生しました。
 小さく弱い台風10号は、今後拡大することもなく、冷たい海域に向かい北上しますので1~2日中に温帯低気圧に変わりそうです。
 この海域での台風発生は今年初めてで、日本本土も本格的な台風シーズンに入ったようです。

 

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台風9号 2008年8月

2008-08-07 21:21:00 | 台風関連


*台風第9号 (カンムリ)の進路。
http://www.jma.go.jp/jp/typh/0809.html


大きさ:-
強さ  :-
熱帯低気圧
存在地域:ベトナム
中心位置:北緯 21度00分/東経 106度00分
進行方向、速さ:西 20km/h(10kt)
中心気圧:992hPa

 台風9号は、8日未明に熱帯低気圧に変わりました。

 【 8月10日 AFPの記事を転載。 】
 ベトナム北部の山間地域で10日、台風9号による激しい雨で広範囲にわたって洪水や土砂崩れが起こり、少なくとも125人が死亡・行方不明となっている。
 AFPが中央や現地の緊急救命組織からの情報をまとめたところ、雨が降り始めてか2日目となる110日未明には、86人の死亡が確認され、行方不明は39人となった。
 首都ハノイと中国との国境沿いのラオカイを結ぶ路線では、列車の機関部車両が洪水で転倒したが、負傷者はでなかった。
 また、線路と並行する高速道路では、数か所が土砂崩れにより通行不能となっている。
 当局によると、洪水によって全壊した家屋は約300戸.
 家屋の一部損壊は3500戸に上っている。
 また、農地5000ヘクタールの作物が、洪水によって壊滅した。
 被災地域にはようやく救助隊が入り始めたばかりで、死者の数は今後も増えそうだ。


大きさ:-
強さ  :-
存在地域:トンキン湾
中心位置:北緯 21度25分/東経 107度55分
進行方向、速さ:西 15km/h(7kt)
中心気圧:990hPa
最大風速:18m/s(35kt)
最大瞬間風速:25m/s(50kt)
15m/s以上の強風域:南側 220km/北側 170km

 台風9号は、当初の予報より南側に進行し、海岸線を沿うようにベトナムへと向かっています。
 現在トンキン湾に位置する台風は、間もなく中国とベトナムの国境線に再上陸後、熱帯低気圧に変わりそうです。
 台風の勢力は、すでに衰退していますが、普段あまり台風の通り道にはならない進路を通っているので、思いがけない被害が出ている可能性も考えられます。


 

大きさ:-
強さ  :-
存在地域:南シナ海北部
中心位置:北緯 21度40分/東経 112度10分
進行方向、速さ:西北西 20km/h(10kt)
中心気圧:975hPa
中心付近の最大風速 25m/s(50kt)
最大瞬間風速 35m/s(70kt)
15m/s以上の強風域:南側 390km/北側 280km

 台風9号は6日の夜、やや勢力を強めながら香港の西200km周辺に上陸しました。
 暴風域はないものの速度が極めて遅いので、長時間台風は中国華南沿岸部へ影響を与えている模様です。
 香港天文台は、警報「シグナル8」を発令し、香港は終日強風域に入っていたようで、7日未明まで強い風に悩まされ続けそうです。

 *香港天文台/警報:シグナルについて。(PDF)

 http://www.tokiomarine.com.hk/Internet/document/hk_typnoon.pdf

  日本では、昨日に引き続き大気が不安定な状態になり、午後から近畿地方~飛騨地方にかけて、場所により局地的な大雨が降りました。
 夏の甲子園、第3試合の<日田林工VS大阪桐蔭>は、落雷をともなった豪雨のためノーゲームとなりました。
 気象庁によると、西宮市では午後4時~5時までの1時間雨量が31ミリを観測。
 大阪府の高槻市や枚方市では、住居への浸水の被害が出ています。
 その他、新大阪~京都間の新幹線が、規定雨量を超えたために、一時運転を見合わせました。


大きさ:-
強さ  :-
存在地域:南シナ海北部
中心位置:北緯 20度35分/東経 115度10分
進行方向、速さ:西 10km/h(6kt)
中心気圧:985hPa
最大風速:20m/s(40kt)
最大瞬間風速:30m/s(60kt)
15m/s以上の強風域:全域 300km(160NM)
 
 2008年8月5日午前、南シナ海にあった熱帯低気圧が台風に変わりました。
 現在位置は、香港の南200km辺りで、ゆっくりと北西に向かいそうです。
 香港は、現在強風域に入っており、今後香港以西が強風域にかかりそうです。
 台風は、あまり勢力を強めることもなく、華南に上陸し衰退しそうです。
 
 日本への直接的な影響はありませんが、
 2008年8月4日~5日に渡って、関東周辺の前線の活動が急激になり、山梨県での大停電や、東京豊島区で、マンホールで作業されていた方々が、突然の大雨で流される事故がありました。
 日本から、はるか西に存在する小さく弱い台風9号が、この関東で各地で突発的な豪雨を降らせた急激な気象変化に何らかの影響をもたらしている可能性は否定できないように感じます。
 この記事については、別項で下記URLに記入します。

 突発的豪雨(ゲリラ豪雨)を読む/ 2008年8月4~5日関東。
 http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/e/c7f892dac4b87234aac9a796002c5105

 

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