カナダ・エクスプレス

多倫多(トロント)在住の癌の基礎研究を専門にする科学者の自由時間ブログです。

二胡の音色

2005年04月28日 | 音楽
中国の弦楽器、二胡の音色は何とももの悲しい哀愁漂う美しさを持つ。そういう感覚を抱くのは、どうも私だけでなく日本人の多くの方が感じられるようである。モンゴルの民謡を聴くと、歌い手の声の調子は、日本の民謡のこぶしの回し方とまったくよく似ていて、これにも心を動かされる。たとえば、モンゴル人のKhongorzul嬢の歌う『The River Herlen』をお聴き願いたい。民謡が特にお好きな方でなくても、しびれるだろう。音楽は文化であり、そして文化は人類の歴史を反映している。我々アジアで生まれた人間は、46億年の地球の歴史のなかで、高々数千年の間に様々な形で相互作用し、あるいは分裂してきた。しかしながら、以前共有した文化や音楽に対する感情は、なおかつ我々アジア人のDNAの中に刻まれているのである。二胡の音色を聴いたり、モンゴルの民謡を聴いたりすると、ふと、そんな思いをはせるのである。

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2 コメント

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30年前の友へ (otake)
2005-05-01 18:03:08
この楽器はとても悲しい哀愁漂う美しさを奏でるものであることは同感である。この楽器を使って、ある偉大な人に曲を作って欲しい思っていたことがある。その人はポール・マッカートニーである。私は今日までも彼の歌を聴き続けている。前回のワールドツアー時は大阪までコンサートを見に行った。オープニングのハローグッドバイ 目の当たりにこの曲を聴いた時、感動のあまり気を失いそうになった。

 30年前の友より...
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yesterday (mikura2005)
2005-05-01 22:08:11
30年前の友へ。

ビートルズが我々の感受性に与えた影響は計り知れない。その感動を君と共有した、高校時代のことは今でも憶えています。コメントありがとう。
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