カナダ・エクスプレス

多倫多(トロント)在住の癌の基礎研究を専門にする科学者の自由時間ブログです。

吉田美和さんのこと

2008年01月20日 | 音楽
正直言って、昨日NHKのスペシャル番組を見るまでドリカムの吉田美和さんのことはあまりよく知らなかった。読者の方には笑われることだろうが...もちろん、「何度でもLove Love Love」という曲は聴いたことがあるし、ドリカムというバンドの存在も知ってはいた...

このグループは88年に結成されたという。もう20年も活動を続けてきていることに驚いた。ちょうど私が渡米した年とも重なるので、その年月の重みを感じざるを得ない。

吉田美和さんは北海道池田町の出身だそうだ。「ワインの城」には私も昔行った。帯広平野の広い大地が印象的だった。小さい時から音楽が好きだったらしい。才能はあったに違いない。彼女の歩みを番組から見て感じることは、この人は努力の人だということだ。しかも自分の夢をいつも忘れずそれに毎分毎秒邁進している彼女の姿があまりにも美しい。彼女の眼はいつもまっすぐ前を向いている。天職をえた人である。

パートナーにも恵まれている。中村正人というよき理解者であり音楽家とのチームワークも素晴らしい。そこには男女の関係を超越した信頼関係、フレンドシップ、プロフェッショナリズムが存在するのだろう。これもファンを引き付ける要素なのかもしれない。

昨年秋、吉田美和さんは彼女の私的パートナーを癌で失っている。番組でも紹介されていた「ワンダーランド2007」という一大ツアーイベントで全国を飛び回りながら、その陰には癌と戦いながらイベントの成功を願う夫の姿があった。そしてかたわらで彼を暖かく見守る彼女の姿があった。そしてイベントがすべて終了して三日後にこのパートナーは他界したとのことだ。悲しい話である。

これからも、このバンドには素晴らしい愛の歌を作り続けてほしい。歌い続けてほしい。



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