カナダ・エクスプレス

多倫多(トロント)在住の癌の基礎研究を専門にする科学者の自由時間ブログです。

無事帰宅

2010年05月22日 | カナダ
ムスコカから昨日無事帰宅しました。ドライブはトロント首都圏に接近するまでは快調でしたが、Hwy7を南下するころから渋滞が始まって、その後はなかなか進みませんでした。まあ、それでも、2時間半ほどのドライブで無事帰宅できたので、よしとせねばなりません。

ちょっと空模様が怪しい週末の始まりとなりました。晴天だったムスコカの写真をアップします。私の泊まった客室のベランダから早朝とりました。このホテルでもうすぐG8サミットが開催されます。

ムスコカ(Muskoka)

2010年05月21日 | カナダ
今、研究所のファカルティー・レトリートでムスコカにいます。ムスコカは、トロントから北へ約250kmのところにあるカナダの代表的な避暑地です。湖と森に囲まれた自然が美しいところです。

会場は6月下旬にG8サミットが開催される予定のDeerhurst Resortで、日程は二泊三日です。今日が最終日で、午前でセッションがすべて終わり、解散となります。

またオーガナイザーを頼まれたので、プログラムを考えたり、会場の準備をしたりでいろいろと忙しい日々を送っていましたが、今日で無事終了なので、ほっとしています。

P.S. 羽生三冠が4連勝で名人位を防衛したニュースが入ってきました。このところの羽生三冠は、「充実」という言葉が実にふさわしい棋士になられたと思います。おめでとうございます。


私の好きな日本の食材

2010年05月17日 | 食いしん坊
海外に住んでいる日本人がどんなものを食べているのか、聞かれることがあります。本当に最近は何でも手に入るようになって、日本の家庭の食卓に出てくるようなものを海外に住んでいる私たちも気軽に楽しめるようになりました。

たとえば、今夜の我が家の食卓には、私の大好物の「ひじきの炒め煮」が登場しました。グリーンピースとサケの缶詰を入れるのが我が家の定番です。味はしょうゆとみりんがベースで、あまり余計なものは入れません。これは、私が祖母から受け継いだレシピで、今では家人にその伝統を伝えてあります。

私のもうひとつの好物は、「切り干し大根の炒め煮」です。こちらも、しょうゆとみりんがベースです。こちらは、にんじんとお揚げの千切りが入るだけの質素なものです。これも祖母から伝授されたものです。

この二つのメニューが同時に食卓に上がることはめったにありませんが、どちらかが出てくると私は大満足で、ご飯をいっそうおいしくいただけます。

ひじきも切り干し大根も、近所にある日本食材の店で手に入れることができます。感謝、感謝!

五月に雪?

2010年05月09日 | カナダ
今朝は冷え込みが厳しく、朝起きると外気温はなんと摂氏2度でした。空はどんよりと曇っていて、まるで冬の空でした。朝食を家族と済ませ、八時半ごろナナちゃんの散歩に出かける
ころには、みぞれのような雪のようなものが空から落ちてきました。小走りで朝の散歩を早めに済ませて家に戻りました。

もう少し北に住んでいる知人の話だと、朝起きると裏庭の芝生がうっすらと白くなっていたそうです。五月に雪になるのはトロントに来て初めてのことです。驚きです。

今週は暖かくなってほしいなあ~。

全員避難

2010年05月06日 | カナダ
先週のことですが、私のラボのある研究棟MaRS(Medical and Related Sciences)ビルディングで、ちょっとした大騒ぎがありました。

朝10時ごろ、私は別のビルディングであった会議に出席したあとでラボに戻ろうとすると、MaRSのビルの外では大勢の人だかりができていました。そして、消防車や救急車が並んでいて、それは物々しい警戒でした。知り合いに何があったのかと聞くと、何やら危険物が見つかったということで、ビル全体に避難命令がでたとのことでした。

しばらく外で待機していると、さらなる情報が入ってきました。危険物とは「液体では安定だが、乾燥した固体の状態になると爆発する危険があるという物質」ということで、その白いパウダーがとあるラボで見つかったという報告がビルの管理部にあり、緊急避難になったとのこのでした。幸い大事には至らず、二時間弱で無事処理されて我々はラボに戻りました。テレビカメラや新聞記者など多数来ていて大変でした。

さて、ここで問題です。この危険物とは何だったでしょうか?

それは、ピクリン酸でした。ご存知でしたか?

話は変わりますが、今日はいいセミナーを聞きました。日本人の若手研究者でシアトルのFred Hutchinson Cancer CenterでPIをされているT博士の講演でした。遺伝子病のメカニズムを多方面から研究され、臨床にも直結していて、しかも科学的にも実にfundamentalな問題で、充実した内容の話でした。まだPIになられて5年程と聞きましたが、すでに素晴らしい成果を出されています。自分の研究に自信をもって精力的に行動されている姿に感銘しました。さらなる活躍を期待しています。

日本の若い科学者の皆さんも、どしどし海外へ飛び出して、自分の研究でどこででも勝負できる研究者を目指してください。