カナダ・エクスプレス

多倫多(トロント)在住の癌の基礎研究を専門にする科学者の自由時間ブログです。

ハリケーン・サンディー

2012年10月29日 | カナダ
超大型のハリケーン・サンディーがニューヨーク近辺に上陸した模様です。トロント地方も週末からずうーと雨模様で、今夜から明日朝にかけて一番雨風が激しくなる見込みです。今もかなり激しい風が吹いています。

メディアも大きく取りげいるようですが、日本の台風のニュースとは色々と異なるものがあります。

まず、日本の台風速報の優れている点は、台風の位置が天気図で刻々と伝えられ、進路予測と時刻が明確であることです。こちらの新聞やテレビのニュースではこれがはっきりしません。理由は知りません。だいたいいつ頃注意が必要だということは、繰り返し言っていますが。

こちらの優れている点を一つ書くとすると、非常事態に対する迅速な対応です。NY市は前もって地下鉄やバスをシャットダウンしました。ダウジョーンズもクローズです。おそらく学校も休校にしたはずです。市長がラジオやテレビで市民に対して室内に留まるように言っています。風で折れた木の枝の葉っぱは水を十分吸って重くなっているので危険だとも言っていました。それから、地下鉄を止めた理由は、地下にある様々な精密機器を安全な場所に移すことが必要だからだ、とも説明していました。もし水没すれば何週間も地下鉄が動かなくなるから、一日や二日の不便は我慢しよう、とも呼びかけていました。説得力がある説明でした。こういう点は日本の知事や市長さんも参考になるのではと思いました。

天気予報では木曜日まで雨のようです。被害が最小限であることを祈るばかりです。

秋の色 その2

2012年10月20日 | カナダ
昨夜の雨があがって、今朝は快晴になりました。そして、青空のもと、今朝は紅葉が一段ときれいに見えました。

カメラを持って近所を散策していると、うちから数件先のおじさんが、「うちの裏庭からの景色は最高だよ」と言って案内してくれました。その家の裏庭は我が家同様にラビン(雑木林)に面しているのですが、カナディアンメープルの大木が取り囲むように繁っているので、その迫力ときたら、息をのむほどでした。あたり一面が黄色ばかりで、所々に赤みを帯びたメープルもあって、それは見事でした。何枚も写真を撮らさせてもらいました。

このおじさんは盆栽をやっているカナディアンです。裏庭には手塩にかけた彼のコレクションが並んでいました。それも色々説明してくれました。

今日取った写真で色が一番よかったのはこの写真です。おじさんの家からお隣さんを眺めた風景です。これが現在のトロント近郊の紅葉の状況です。

秋は実に素晴らしい季節ですね。

深まり行くトロントの秋

2012年10月18日 | カナダ
毎年同じようなことを書いているような気もしますが、トロント地方は秋本番です。

今年は紅葉が実に見事です。黄色や赤に染まるカナディアンメープルの中に、時折キャンディーのような赤みのかかったオレンジ色の木を見かけます。
気の名前は知らないのですが、今度写真におさめたいと思っています。

この写真は2週間ほど前のものですが、木々の色や落ち葉が早朝の散歩を楽しませてくれます。カナダの色です。


山中伸弥京大教授 祝ノーベル賞受賞

2012年10月08日 | サイエンス
iPS細胞の開発で著名な山中伸弥博士がノーベル賞医学生理学賞に決まりました。心からお祝い申し上げます。

該当論文が発表されてから6年ほどの最短受賞だそうです。もちろんそれ以前からの研究の積み重ねがあってのことと思います。

日本にはまだたくさん候補者がいらっしゃいます。何人か個人的にも存じ上げています。今後も期待できます。

山中教授の受賞で、若い人たちの中から科学を目指す人が増えることを願ってやみません。