カナダ・エクスプレス

多倫多(トロント)在住の癌の基礎研究を専門にする科学者の自由時間ブログです。

花冷えと大学院試験

2005年04月26日 | サイエンス
今日もまた寒い日だった。小雨が降ったりやんだり、空はどんよりと垂れ下がっている。今日は、うちの研究室の修士の学生J氏の博士課程移行試験であった。日本の大学と同じように、トロント大学の当研究科では、大学院生はまず修士過程としてスタートするが、18ヶ月以内に博士課程に移行するかどうかを教授とともに決めて、試験を受ける必要がある。試験といっても、筆記試験ではなく、自分のプロジェクトに関する口頭発表と質疑応答である。今日の場合、担当教官である私も含めて7人の教授陣から約1時間半から2時間の質問攻めにあう。それを、うまくこなせば合格となり、めでたく博士課程に進むことができる。今日の学生は、発表もよく質疑応答も何とか持ちこたえたので無事合格した。この他に、研究科全体の学生セミナーやラボのセミナーで揉まれながら、学生は成長していく。それを見るのが楽しみである。試験が終わって、その学生と反省会をしたあと外へ出ると、花冷えの空はまだどんよりと低く、小雨が冷たかった...。

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1 コメント

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プレゼンテーション (tissue)
2005-04-28 18:07:20
博士課程に移行する試験が口答で行われるのですね。内申書とかはないのですか?

日本人はプレゼンテーションが苦手なので、これからの課題ですね。諸外国ののこれからの関係においてももう少し、プレゼンテーションを含めた社交性、駆け引き等に強くなりたいものです。
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