カナダ・エクスプレス

多倫多(トロント)在住の癌の基礎研究を専門にする科学者の自由時間ブログです。

深まる秋

2007年10月28日 | カナダ
出張続きでしたが、久しぶりに自宅で週末を過ごしています。やはり家が一番です。

秋も深まり、木々は葉を落して、寒々としてきました。昨日は冷たい雨が一日中降っていました。冬になる前に落ち葉広いをしないとならないのですが、秋晴れの日を待たねばなりません。落ち葉を集めて、焚火をしながら焼きイモでもつくりたいところですが、こちらでは自宅の庭で焚火をすることもかないません。近所の人たちが火事かと思って駆けつけてくることでしょう。

秋の味覚にはもうひとつ栗がありますね。生栗がこちらのスパーでも手に入ります。栗に包丁で少し爪を入れてからフライパンで煎って食べるのもいいですね。明日早速やってみます。

カナリア諸島

2007年10月22日 | 旅の徒然
カルシウムの国際会議でスペイン領カナリア諸島に行ってきました。マドリッドから飛行機で2時間半かかりました。地理的にはヨーロッパよりもアフリカに近いので、熱帯地方です。それから、この列島は活火山です。行く前は辺鄙なところなので、あまり気が進みませんでしたが、行ってみて感動しました。

とにかく、天気が素晴らしいところです。4日間の短い滞在でしたが、毎日快晴、気温も25度前後、風もなく実に過ごしやすいのです。そして、目の前には大西洋が広がり、会場のリゾートホテルは素晴らしいプールを有していて、本当に別天地といった心持になりました。それから、フルーツが素晴らしかった。パパイヤ、バナナ、大きなメロンなど、どれをとってもみずみずしく、しかも甘くて、果物の野本当のおいしさを堪能しました。会議もきわめて刺激的でしたし、たくさんの知り合いに久しぶりに会えて、とても有意義でした。

あっと、それから、もうひとつ。ここは快晴の上に、空気が澄み切っていますし、近くに都市の明かりがないため、夜空が実に素晴しかった。午前6時でもまだ夜空は真っ暗で、そんな時間に起きて行って、プールサイドで夜空を眺めていると、一時間足らずの間に、流れ星を20個以上見ることができました。最初は目を疑いましたが、間違いなく流れ星です。大気圏に突入してくる物体が燃えて光を放って消滅するのでしょう。こんなに多くの流れ星があることに、びっくり仰天でした。あの夜空の素晴らしさは、今まで味わったことのない感動です。一生忘れません。

今は飛行機の乗り継ぎのためマドリッドにいます。明日の朝、トロントに戻ります。

台湾の旅

2007年10月16日 | 旅の徒然
台湾で行われているISMARという磁気共鳴の国際会議に来ています。Kenting(墾丁)という台湾の最南端にあるリゾート地にいますが、周りの景色をじっくりと堪能する間もなく、今日トロントに戻ります。そしてそのあとすぐにスペイン行きが待っています。

台湾の感想はいずれゆっくり書くことにします。飛行機の時間が迫っていますので、ではまた。

はじめての台湾

2007年10月11日 | サイエンス
学会出席のため関空経由で台湾に来ました。台北桃園空港から会場のある新竹市までリムジンで一時間ほどでした。その運転手さんが、片言の英語で盛んに言っていたことは、「台湾人はフレンドリーです」と「台湾は(日本の次に)清潔な国です」でした。これを聞いて、彼の基準が中国大陸にあることの悲哀を感じました。

その運転手さんは、彼曰く根っからの漢族系台湾人だとのことです。おそらく、数百年前の明か清の時代に、戦火を逃れて今でいう福建省のあたりからからやってきた中国人の末裔だろうと思いました。気さくないい人でした。

新竹市はサイエンスパークを有していることをこの運転手から教わりました。そこからほど近いところの新築のホテルでこのページを書いています。台湾人の繁栄の誇りを感じさせるホテルですが、周りの風景には開発途上国的な雑然としたものを感じます。

台湾に5日間滞在します。この間、高雄市にも別の会議でいきます。楽しみです。

前代未聞の暖かさ

2007年10月09日 | カナダ
今日はカナダの感謝祭。この時期は、通常ですと霜が降りてもおかしくない秋の深まりを感じさせてくれる季節です。ところが、今年は気温が何と30度まで上昇し、暖かいを通り越して暑いと感じました。

所用でグエルフまで行ってきましたが、車の中は常時エアコンがオンの状態でした。そうでないと、蒸し暑くて運転できないくらいでした。あちこちで、半ズボンとTシャツ姿の人々を見かけました。驚きです。

トロント郊外の紅葉を眺めながら、この時期には前代未聞の暖かい秋のドライブを楽しみました。明日から出張です。

トロント日系文化会館

2007年10月08日 | カナダ
今日は裏千家淡交会トロント協会恒例の秋のお茶会がトロント日系文化会館で催されました。家人がお手伝いをしている関係で、毎年この会には参加しています。今年は、ティーセレモニーのデモンストレーションと、それに続いて懐石料理のランチが供されました。トロントにも数多くの日本料理職人がいらっしゃいますが、今回の秋のお茶会は「懐石料理・橋本」のご主人の見事な昼懐石をいただきました。季節を感じさせる食材やデコレーションを楽しみました。

会場は、トロントの日系文化会館ですが、この会館は、柔道、剣道などコースや様々な日本の文化に接する機会を提供しています。カナダに移住してきた日本人の方々の歴史を感じさせてくれる場所でもあります。私も陰ながら応援しています。

Danforth Avenue

2007年10月07日 | カナダ
トロントのDanforth地区はギリシャ街で、道路のサインまで英語とギリシャ語で書いてあります。昨日の昼食時に、息子と二人でランチを食べにDanforthへ行きました。そこで、立ち寄った店が大正解でした。Astoria Shish Kebob Houseという名のギリシャ料理の店で、スバラキはできたてのほかほかで、ボリュームも超特大、そして私の注文したラム肉もとてもテンダーでうまい味付けでした。これで、10ドル足らずですから驚きです。息子はポークのスバラキ・サンドイッチ(ピタパン)を注文しましたが、定番のポークもジューシーでとてもおいしそうでした。

トロントのギリシャ料理はお勧めです。ちょっとカロリーが高めですが...

秋の色

2007年10月07日 | カナダ
自宅から大通りに抜ける手前に、紅葉の見事な場所があります。ちょっと早めですが写真に収めてみました。このあたりは谷になっていて、早朝薄靄がかかると神秘的な風景になります。

10月というのに今年は実に暖かく、オンタリオ湖からよく霧が発生します。先週は何度か霧の発生で交通が渋滞しました。今日は少し冷え込んでいますが、寒いという感じではありません。

Harvestの秋

2007年10月07日 | カナダ
この週末はカナダの感謝祭で、月曜がお休みです。秋の収穫の季節を迎えました。何を食べてもおいしい季節です。それから、空がきれいですし、木々の紅葉もいっそう深まりを増してきています。

天気予報ではこの週末は素晴らしい天気ということでしたが、今日は昼ごろから雲行きが怪しくなってきて、2時すぎには真っ暗になり、雷雨になりました。とはいっても、激しい雨になったかと思ったら、すぐに青空がのぞきはじめ、そしてまた雨になります。今はまた晴れ間が広がって紅葉が眩しく輝いています。

そろそろ感謝祭の料理の買い物に出かけます。

デパートメント・レトリート

2007年10月03日 | サイエンス
毎年秋口に開催される私の所属する大学院(Medical Biophysics)のレトーリトに行ってきました。トロントから北へ車で2時間のところにあるGeneva Parkという名のYMCAの宿泊施設ですが、湖に面した森の中にあり、紅葉がきれいでした。昨日は好天で、この時期にしては暖かすぎるぐらいでしたが、今日は曇り空で少し肌寒く感じました。

午前と午後の講演のあとダイニングルームで夕食をとり、そのあとはラウンジでビールを片手に学生と教授が和気あいあいに歓談します。数人の学生が輪になってトランプをしていたのでのぞいてみると、「Drinking Game」と称してカードで遊んでいます。ゲームの様子を見ていると、これはまさしく日本でやったことのある「うすのろのばか」というゲームです(正式な名前は知りません)。数枚のカードを手に持って、順番にいらないカードを隣のひとに回していき、全部同じカードがそろったら、テーブルの真ん中に置いてあるコインを奪う。それを見て他の皆もコインを奪う。ところがコインの数はプレーしている人の数より少ないので、誰かがあぶれる。その人は減点1で、「PIG」の「P」が与えれれる。そして、3回敗者になると「PIG」の完成で、その人はピールを一気飲みしなければならないわけです。

何だか日本もカナダも同じだな~と思いながら学生のプレーするゲームを眺めていました。