カナダ・エクスプレス

多倫多(トロント)在住の癌の基礎研究を専門にする科学者の自由時間ブログです。

サンタフェ

2009年02月22日 | 旅の徒然
サンタフェは芸術家の住む町としてよく知られています。町のあちこちに様々な芸術品を展示しているギャラリーがありますし、赤茶けた独特のサンタフェスタイルの家屋の壁や屋根に、アートと思われるオブジェクトを見つけることができます。

サンタフェを立つ朝、有名なPasqual'sでブレックファーストを食べて(私はHUEVOS MOTULEÑOSを注文)、お腹が一杯になりました。外に出ると、真っ青な空と茶褐色の家屋の壁、そしてその壁にかかっていた馬がフルートを吹いているオブジェがとても印象的でした。


終わりました

2009年02月21日 | サイエンス
サンタフェで開催されていたキーストーンミーティングが無事終了しました。期間中は忙しくて、なかなかブログを書けませんでした。会議が無事終わってほっとしています。そして、無事に帰宅しました。

オーガナイザーとして一番うれしいことは、参加者から「とってもいいプログラムだったよ」と言われることです。苦心して考えた内容だけに、本当にこの言葉が一番うれしく思いました。

サンタフェはいい町です。サウスウエスト料理を期間中存分に楽しみました。でもあんな量が多くて、カロリーの高い料理を毎日食べていたら、どうなるのかと思いました。

さて、今週中にグラントを完成させなければなりません。早速「Back to work」です。

Rudy's "Country Store" and BBQ

2009年02月17日 | 食いしん坊
トロントからサンタフェへはデンバー経由でアルバカーキー空港に入ります。そしてそこからレンタカーをしてサンタフェに向かいました。学会に参加するラボのメンバー3人と一緒にハイウエー25に乗りました。

ちょうどお昼時でおなかもすいてきたので、ランチをどこかで食べることにしました。運よく大変ローカル色豊かな看板を見つけ、早速入ることにしました。テキサススタイルのBBQの店でした。

店は広くて、玄関を入るとセルフサービスの列が目に入りましたが、まずは自分たちでテーブルを探しました。そしてポスドクのP君とC君に適当に4人分の食べ物をゲットするように頼んで私はテーブルで待っていました。テーブルの上にはRudy特製のBBQソースがおいてあります。そして、現れたのはビーフ、ポーク、チキンの三種類のBBQと、食パンの山。食器はありません。かわりに、大きな白い紙を各自がテーブルに敷いて、そこで自分でサンドイッチを作ります。好きな肉をとって、その上にオニオンのスライスとピクルスのスライスをおき、BBQソースをたっぷりかけて出来上がりです。これはうまい!

店の壁に大きなサインがありました。それにはこう書いてありました。
「Your mother is not here. Please clean up your own mess!」
こんなそっけない店ですが、行列ができていました。ひっきりなしに土地の人たちが入ってきました。

アメリカにきたという実感がわいてきました。おなかが一杯になってから、サンタフェに向かいました。約1時間のドライブでした。

サンタフェへ

2009年02月17日 | サイエンス
昨日からニューメキシコ州サンタフェで始まったキーストーンNMRシンポジウムに来ています。オーストリアからトロントに戻り、一日家にいて、また会議です。

このシンポジウムは私がオーガナイザーの一人ですので忙しいです。ちょっとスキーをする暇はなさそうです。また、サンタフェの様子を写真でお見せします。

ランチに友人と行って来ます。

Linz

2009年02月13日 | 旅の徒然
オーストリアのLinzという町で行われている学会に来ています。私の講演も無事終わり、昨夜は学会主催のGala Dinnerがありました。観光用の小さな電車で市街地を一回りして、その後晩餐会の行われた会場に行きました。オーストリア料理はドイツ料理の似ていますが、やはりその土地ならではのものがあります。Linzでは小麦粉を練ったダンプリングの中に豚肉のソーセージのようなものが入っている料理や、日本で言うロールキャベツを楽しみました。デザートも美味しかったです。それからオーストリアコーヒーも楽しみました。オスマントルコに占領されていた時代のなごりで、ターキッシュコーヒーのようにかなり濃厚なコーヒーが気に入りました。

ホテルは大学の学生用の宿舎でしたが、大変立派な建物で部屋も清潔で広く、高速インターネット完備で申し分ありませんでした。写真は部屋の窓から見た大学近辺の住宅地ですが、中央に整然と並んで建っている住宅は、ヒットラーが建てたものだとLinz大学のR教授が教えてくれました。彼の口からその言葉が平然と出てきたのには、少し驚きました。ヒットラーに対するオーストリア人の思いを考えると、どう対応していいのかわかりませんでした。

Linzは以前は鉄鋼業の盛んな工業都市だったのですが、今は大学が立ち活気のあるきれいな町でした。2009年の欧州文化都市に指定されて、モダンアートの展示をあちこちで見かけました。古い建物を新しいものが調和した素敵な街でした。

今日ViennaからFrankfurt経由でトロントに戻ります。

ウイーン到着

2009年02月09日 | 旅の徒然
今週はLinzである学会に招待されて、オーストリアに来ています。今朝ウイーンに到着し、迎えに来てくれたウイーン大学のK教授の案内で、早速市内を観光しました。

あいにく冷たい雨が降っていて風が強かったので、あまり屋外を散策できませんでした。それでも、色々な観光名所を案内していただいて、本当に楽しい一日でした。K博士は絵画のことにとても詳しく、歴史にも明るく、美術館にたくさんあった宗教絵画や著名な作家の作品について、色々なエピソードを交えながら丁寧に説明してくれました。やはり土地の人の話を聴きながらの観光は一味ちがいます。それにしても寒かった。。。

そんな中で撮った一枚をアップします。人の目は対象性の高いものを美しく感じるようにできていると思うのですが、素晴らしい造形美にしばらく見とれていました。これが何だか、そしてどこだかわかった方は、相当なウイーン通か芸術に明るい方でしょうね。

明日はウイーン大学でセミナーです。今から準備をします。

夜空ノムコウ

2009年02月04日 | 音楽
最近はYouTubeや音楽のダウンロードサイトがあって、大変便利になりました。日本ではやっている曲を簡単に聴くことができますが、10年前はこうではありませんでした。そういうわけで、音楽が大好きな私も、日本のミュージックシーンの情報にまったく疎い時期があり、「えっ、こんないい曲があったの?」ということがあります。

スガシカオ作詞、川村結花作曲の「夜空ノムコウ」はまさにそんな曲の一つで、つい最近知りました(笑)。1998年にSMAPが歌って大ヒットしたとか。全然知りませんでした。そして、このメロディーの美しさと歌詞の素晴らしさに今感動しています。日本にいらっしゃる方には、まったく笑われてしまいますよね。

海外に暮らしていると、こういうこともよくあります。浦島太郎の心境です。でも、逆にいろんなものが新鮮に見えたり聴けたりしますし、メディアの仕掛けに左右されず、自分の目と耳で本当にいいと思えるものを見つけることもできます。

「夜空ノムコウ」に出会ったときは、隠れていた宝石を見つけたような気がしました。世の中には才能のある人がいるものです。素晴らしい。


はやくも如月

2009年02月01日 | カナダ
もう二月になってしまったのですね。月日の経つのは速いのに、やろうと思っていたことが計画通りになかなか進みません。グラントのように締め切りがあると、何として終わらせるのですが、私的なことで立てた計画は遅々として進みません。

書きたいものがあって、構想は煮詰まっているのですが、なかなかペンを取る(正確にはキーボードをたたく)ことができません。人間、いかにモティベーションを高めるかにかかっていますね。すべては心の問題、といってしまっても過言ではないような気さえします。

よし、がんばってやるぞ!この意気込みをいかに持続できるかが、すべてです。がんばります。

つらら

2009年02月01日 | カナダ
家の屋根に積もった雪が融け出して、軒下に巨大なツララを作りました。ツララは英語で「icicle」といいますが、ここまで大きくなると、アイスクル何ていうかわいらしい響きが何だか不釣合いです。

「春よ来い、早く来い」と口ずさみながら、ツララ取りをしました。

エンヤ

2009年02月01日 | カナダ
先月日本に帰った折に出会った音楽がエンヤの曲です。日本の方には古いと言われるかもしれませんね。CDを持ち帰って、今家で聴いています。

昨日から少しまた雪が降ったようで、あたり一面きれいな白銀の世界に覆われました。気温はマイナス10で前後です。休日の今日は、食事の後散歩に行ってきました。近くにゴルフコースがあり、そこがお決まりの散歩コースです。冬はプレーしていませんから、気兼ねしません。新雪が積もったよく朝は、クロスカントリースキーを楽しむ人たちを時折見かけます。寒い土地ならではの冬の楽しみ方です。

散歩から帰って、コーヒーを入れていま一息ついています。雪に覆われた裏庭にある杉の木々の枝や葉が風に揺れています。空は少し曇り気味ですが、日の光が雲の合間から微かにもれています。そんな静かな風景を眺めながら、エンヤの音楽を聴いています。