また今日もスエーデンからうれしい知らせが入ってきました。2008年のノーベル化学賞が、下村脩氏(Marine Biological Laboratory in Woods Hole)とマーチン・シャルフィー氏(Columbia大)、ロジャー・チェン氏(UCSD)に決定されました。蛍光蛋白質GFPの発見と開発に関する研究が受賞理由です。
下村先生が選ばれたことに関して、スウェーデン王立科学アカデミーに対して本当に敬意の念を表します。同氏はワシントン大臨海実験所に勤務されていたこと、シアトル近海のオワンクラゲを大量に捕獲して、二つの蛍光蛋白質、エクオリンとGFP(green fluorescent protein)を抽出精製されました。60年代のことです。その後、この研究はあまり日の目は見ませんでしたが、90年代に入ってGFPの遺伝子が発見され、その遺伝子操作によって瞬く間に生命科学にとって貴重なツールとなってしまいました。細胞の中での目的蛋白質の挙動を、それに様々な色を付けることで、見られるようになったのです。これはシャルフィー氏とチェン氏の業績によるものです。
GFPの研究は私もチェン氏及びRIKENの宮脇敦史氏との共同研究を通して携わってきているので、大変近親間を持って、今回の受賞を喜んでいます。分子を通して、様々な人のつながりが生まれるのが、ライフサイエンスの楽しいところです。
お三方に心から祝福の言葉をお送りします。
下村先生が選ばれたことに関して、スウェーデン王立科学アカデミーに対して本当に敬意の念を表します。同氏はワシントン大臨海実験所に勤務されていたこと、シアトル近海のオワンクラゲを大量に捕獲して、二つの蛍光蛋白質、エクオリンとGFP(green fluorescent protein)を抽出精製されました。60年代のことです。その後、この研究はあまり日の目は見ませんでしたが、90年代に入ってGFPの遺伝子が発見され、その遺伝子操作によって瞬く間に生命科学にとって貴重なツールとなってしまいました。細胞の中での目的蛋白質の挙動を、それに様々な色を付けることで、見られるようになったのです。これはシャルフィー氏とチェン氏の業績によるものです。
GFPの研究は私もチェン氏及びRIKENの宮脇敦史氏との共同研究を通して携わってきているので、大変近親間を持って、今回の受賞を喜んでいます。分子を通して、様々な人のつながりが生まれるのが、ライフサイエンスの楽しいところです。
お三方に心から祝福の言葉をお送りします。
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