カナダ・エクスプレス

多倫多(トロント)在住の癌の基礎研究を専門にする科学者の自由時間ブログです。

映画「おくりびと」

2009年10月04日 | 旅の徒然
アカデミー賞外国語映画賞の受賞などで話題となった映画「おくりびと」を、太平洋航路の飛行機の中で見る機会を得ました。海外に住んでいると、世間とくらべてどうもテンポが遅れてしまっていけないのですが、一昔にくらべれば格段に様々な情報が早く流れるようになったので、有難く思っています。テンポが遅れることは本人はまったく気にしていないのですが。。。

まず山崎努の納棺会社社長。この人は以前納棺師の経験があるのではないかと思わせる重厚な名演技と、本木雅弘の若々しくて誠実な青年役とが実に好対照で、とてもユーモラスでした。それから、ロケ地に使われた酒田市と鶴岡市の風景がとてもきれいで印象的でした。日本のカントリーサイドは素晴らしい!

それにしても、吉行和子はかの歳になられても色っぽくて素敵です。以前、カナダの映画「KAMATAKI」に出ていた彼女の演技も素晴らしく印象に残っていますが、「おくりびと」の銭湯の女主人役も実にはまり役でした。こんな銭湯が近所にあったら私も笹野高史役の近所の友人として50年ぐらい楽に通っていたかもしれません。

あっと、それから、英語のタイトルは「Departures」です。複数なんですよね。映画を見るとよくわかります。

飛行機の機内では、時々こういういい映画に出会うことができ、なんだか得をしたような気持ちになります。日本の方には、ちょっと時期はずれの話題だったかも知れませんが。。。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿