メカニック日記

メカニックです。仕事ネタから感じた事思った事など気まぐれに更新していきます…

近況…4

2019-07-01 14:42:00 | その他
2019年ももう7
今年も既に半分終わってしまいました
 
整備ネタではありませんが
色々な方から問い合わせもあったので近況と今後の計画を少し書きます。
まず、今年に入ってからずっと探していた貸工場はようやく候補も見つかり今は審査手続きの真っ最中です。
 
決して広くはなくオマケに築40年とお世辞にも綺麗な工場とは言えませんが、用途地域や面積も大型トラックの認証基準を満たせる物件となっているので現状ではこれ以上の物件は無いだろうという事で計画を進めています。
ただし、今現在は使用中で工場が空くのは9月以降となっているため、今はその前準備といったところです。
それまでは出張作業がメインとなります。
 
実際に工場の準備が整えば出来る作業から順次受け入れていく予定です
またその準備と平行して、作業に滞りが起きないように協力会社さんや取引先との連携も進めてます。
 
それから事業内容としては基本的には整備業ですが、車検や点検をメインとする工場ではなく、(もちろん体制が整えば受け入れるつもりですが)まずは昨今のディーゼルエンジンに起きるトラブルや一般修理を専門的に扱っていく予定です。
 
どういう事かと言うと
以前にも少しブログで触れましたが、昨今のディーゼルエンジンのトラブルはDPF関係、尿素SCR関係、ターボ、インジェクター、EGRというこの5つがトラブル全体の約7割を占める状況となっております。
これがディーゼル業界では大きな問題となっておりますが
 このようなトラブルを多くのディーラーや整備業者は『仕方のない事』として片付けてしまっているのが現状です。
その結果、お客様は原因もハッキリしないまま高額な修理代を払ったり、休車せざるを得ない状況となり大変大きな損失となってしまっています。
かくいう私も実際に現場で嫌という程トラブルを目の当たりにして、自分なりに色々と調べましたが結果原因は分からず構造上の副作用なんだろうと根拠もなく考えていたのは事実です。
 
ところが、最近では科学的な研究から昨今のディーゼルエンジンにどのような事が起きて先ほど言ったような5つのトラブルが発生しているのかが解明されてきています。
更に言えば、そういったトラブルの多くは正しい知識でメンテナンスする事により予防が可能な状態となっています
 
そこで疑問に思う方も多いと思いますが、『では何故、メーカーは対策を取らないのか⁉︎』ということ
 メーカーであればその車を徹底的に調べ上げてトラブル原因を追求しているんじゃないの?と思うかもしれませんが、それは大きな間違いで、実はメーカーも把握出来ていない事実は多くあります
もっと言えばメーカーはリコールレベルじゃないと本腰入れて調べる事も少ないです
実際にこの原因を突き止めたのはメーカーではなく、ある会社です。
 
 まあ個人的な感想としてはメーカーは知っているのに知らないフリをしているんじゃないか⁉︎と思う事も少なからずありますが
まあこれは言い出したら長くなるので今は辞めておきますが
とにかくメーカーが指定する方法や純正採用している油脂類の情報を見ると昨今のディーゼルエンジンに起きているトラブルとの因果関係が見え隠れする訳です
 
ただこれはメーカーが悪いどうのこうのを言いたい訳ではなく、メーカーは開発、製造のプロフェッショナルであるべきで、アフターサービスである修理やメンテナンスはディーラーや我々整備業者がプロフェッショナルであるべきなのです
 
 私はこの仕事をする上で、常にトラブルの根本的な解決を目指した作業を意識してきましたが、一メカニックでは限界があり、複雑化する自動車に対応する為に我々のようなメカニックは科学的な根拠に基づいた情報の共有が必要不可欠だと痛感しました。
そのため、私は今回独立するにあたり、先程書いたトラブルの根本的な原因を科学的に突き止めた会社さんと協力して事業を進めていくことになっています。
 
そういう意味で私が目指す整備は
 ディーゼル車(diesel)をメインに科学(science)と技術(technology)を高いレベルで融合させたサービスを提供する事
 
それが私が目指すところです。
 
まあ長々と偉そうな事を書きましたが
とにかく私はこの整備という仕事が好きなんです
だからこそ、この業界を良くしたいという思いがあります
 
どの業界でも言える事ですが
物流業界で言えばエンドユーザーである運送会社さんが儲からないと業界全体は絶対に良くなりません。
今、多くの運送会社さんが頭を抱える高額な修理費用をメンテナンスで減らせる事が出来れば、それが結果的に運送会社さんの利益に繋がります
これからの時代は単なる価格競争ではなく、知識と技術でユーザーの負担を少しでも減らすよう努力する事も整備業としては重要な要素になってくる事は間違いありませんからね
 
そこで前にも少し書きましたが、今計画してるのはディーゼルエンジン向けの勉強会を開催したいと思っています。
内容としては
DPFSCRのトラブル原因やインジェクターが不調の原因、更にはカーボントラブルの原因
そういったトラブルを防ぐ為にどういったメンテナンスが必要か
何が事実で何が間違っているのかなどなど。
 
まあ、勉強会と言うと堅苦しい感じがするので情報共有の場みたいな感じで考えてもらった方が良いかもしれません
 
その参加希望者さんを募りたいと思いますが、始めは少人数での開催を考えてます
(とりあえず計画段階なので内容も含めて上手くいくかどうか分からないので笑)
まずはお試しみたいな感じでやりたいと思います。
整備関係者さんや運送会社関係者さんの方なら理解しやすい話だと思いますが、内容的にかかる時間は恐らく23時間程度だと思います。
 
日程はまだ決めていませんが場所は愛知県内(名古屋方面)で考えてます
また、参加費用はかかりません。(交通費は各自ご負担願います)
 
こんな感じですが参加するしないは別としてご興味のある方はこのブログのメッセージ機能から、その趣旨をお伝え下さい。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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